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第百五十三話 小難しい理論?天才のチート性能!?

一話目。

これから課研(課題研究の略)かー、夏休みくらい休みたい…

 第八試合。

 光とテチヤ。

 

「ふと思ったんだけど、テチヤが相手って事は、ギーナが相手って言う事と同義でいいの?」

 

「まあ、ボクもギーナだけどね。その質問に答えると、いつだか守に質問した時にいろいろ訊いて、ほとんどこっちの世界も僕達の世界も同じ経歴を辿ってる事が分かった。性格は基本経験によって決まるって聞いた事があるから基本的な性格は同じだと思う。そういう意味ではその通りとも言えなくも無い。

 ただ、男女の差はあるみたいだけどね。」

 

「平行世界みたいなものね…要するに、そうとも言えるし、そうとも言えないという事ね。」

 

「その通り。」

 

 今の会話を理解できた奴は俺に連絡してくれ。と思うくらいわかんねぇ…

 話は変わるが、今もまだ俊太と太郎は口喧嘩しているため、審判は代わりに俺がすることとなった。よくもまあそんなに喧嘩が長続きするものだ。

 

「第八試合、始め!」

 

「さっきの話に出てきたけど、経歴が同じって事は私の能力を知らないわけじゃないわよね?」

 

「もちろん知ってる。確か、光を操れるんだったかな?」

 

「その通り。」

 

 光が光を操る?見事に意味不明だな。

 なんてふざけてないで話を戻すと、光にも能力が目覚めてたか。

 

「で、その能力でどうすると?」

 

「こうするのよ!」

 

 光が何かを握ったように手の形を作ったと思ったら、その手から真っ直ぐな緑色の光が伸び、伸びきった腕から顔に届くほどの長さまで伸びると伸びるのが止まり、そのまま真っ直ぐな光が残った。これは某星戦争の光の剣にしか見えない。

 

「へえ…面白い使い方するね。」

 

「まあ、このアイディアは自分で考えたものじゃなくて、とある映画から取ったんだけどね。」

 

 やっぱりあれか。

 

「じゃあこっちも…」

 

 テチヤも光と全く同じ事をしてみせる。

 

「…この剣を作り出すのに結構苦労したのに、何でそんなにあっさり出来るの…?」

 

 光は能力を使った上で苦労したらしいが、テチヤは魔法であっさり再現してのけたのだ。

 いつか聞いたとおり、能力のほうが魔法よりも精度が上。つまり、テチヤは光以上のことを平然とやってのけたのだ。

 光の表情が驚き一色になっているのは無理も無い。

 

「魔法はイメージと魔力の扱いが肝心。それに僕は天才だからね。」

 

 その一言で片付けられないと思う。

 

「…いくら天才だからと言って、能力と魔法の壁を乗り越えないで欲しいわ。」

 

 ごもっともです。

 

「そんなことより試合だし、光は来ないみたいだからこっちから行くよ!」

 

 テチヤが光の剣を持って光に走っていく。

 その間にギーナに一つ訊きたい事があったので訊いてみる。

 

「なあ、ギーナ。まさかお前もあれできるのか?」

 

「はい。」

 

 ギーナはあっさり再現して見せた。苦労した光がかわいそうすぎる。

 

 バチッ!

 

 光を哀れんでいたらリングから音がしたので、リングを見ると光とテチヤが光の剣で鍔迫り合いみたいなことをしていた。

 光は実体が無いのに、光の剣同士はどうやってぶつかっているのだろうか。

 気にならないことも無いが、考えても結論は出なさそうなので考えるのを止めた。

 

「威力はそっちのほうが上みたいだね。

 まあ、この剣は即席で出来たみたいなもので、苦労して作り出した光の剣には全体的な質が劣っていると思うけど。」

 

「そうでもなきゃやってられないわよ!苦労して作った物が、即席の物に負けたら、私でなくとも嫌になるわ!」

 

 だろうな。熟練の職人が全力で作りあげた物をド素人がささっと作った物があっさり超えたらその職人は泣いて職を辞する事になるだろう。

 それと同じようなものだ。ちょっと違う気もするが。

 さて、テチヤとギーナのチート性能が明らかになったが、この決着はどう付くのか…

 …テチヤが勝つ気しかしない…

追記 第八回戦を第八試合に変更。

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