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第百五十話 種明かし?実況再び!?

一話目。

ルール説明の時にリングアウトは負けって書くの忘れてた…

ごめんなさい。

 

「今のはどうやったんだ?キャビ?」


 試合は終わったが、一つ気になることがあった。

 そう、俺の敗因の急に早くなった攻撃だ。


「簡単な事。攻撃に緩急をつけただけ。」


「最後以外緩だったじゃねえか!」


「そうね。」


 あの攻撃の早さでまだ遅いのか…

 本当に恐ろしい奴だなキャビは…


「とりあえず、リングから降りよう。俺の出番は終わった…」


「敗者決定戦をお忘れで?」


「……忘れてたかったよ。」


「覚えてるなら良し。早くリングから降りろ。邪魔だ。」


 太郎の厳しい言葉を受けながらリングから降りた。

 ただでさえ試合に負けて絶望していると言うのに、太郎から邪魔者扱いされる。泣いても文句は言われまい。泣かないが。






 第五試合。

 ギファードとデュア。

 毎回思うのだが、この人選は何なのだろうか?

 何なのですか?くじ引きの神様、教えてください。


「まさか剣と当たるとはな…斬らないでくれよ?」


『それを剣に向かって言うか。まあ、安心しろ。今回はただのお遊びに過ぎんから、ちゃんと人の姿で戦う。

 これでも魔法はそれなりに使えるのだぞ?』


 今のデュアの姿は人だ。さすがに剣の姿で戦うつもりは無いらしい。

 …流血沙汰にならないようでよかった。


「それを聞いて安心した。お前に斬られたら確実に死ぬだろうからな。」


 ギファードも安心したらしい。まあ、鉄とか剣とかをいともたやすく切り裂いてしまうような剣だからな。

 そんなもんに斬られたら助からないだろう。


「では第五試合、始め!」


「さて、始まりました第五試合!実況は私、高壁守と、」


「解説の高壁守がお送りします。」


「おっと、実況と解説の名前が被ったー!いきなりこれは大丈夫なのでしょうか!?」


「大丈夫でしょうね。」


「解説の大丈夫発言だー!なら大丈夫なんでしょう!」


「あんた達実況するんじゃないの!?」


「おっと、ここでギーナ選手の軌道修正が入りました。では、実況に入りたいと思います。」


「そもそも実況に入っていなかった時点で軌道修正じゃありませんね。」


「そんな事はどうでもいい!それより実況だ!!」


「強引過ぎる話の転換ですね。」


「ギファードの勝ち!」


「おっと!実況と解説が漫才している間に試合が終わっていたー!」


「まったく、何をしているんでしょうか。」


「お前もだよ!!」


「おっと?審判が何か言ってますが、遠くて聞き取れませんねー。」


「ええ。少し声が小さいくらいです。言いたい事があるならもっと大きな声で言って欲しいです。」


「お前らいい加減にしろ!!恨みか?恨みなのか?さっき邪魔者扱いした恨みなのか!?だとしたら高壁は関係ないだろ!!」


「今度は声が大きいですね。うるさいです。そんな大きな声を出さずとも聞こえるというのに。」


「さっき聞こえなかったって言っただろうが!!」


「…これくらいにしよう。太郎。」


「…そうだな。って、元凶はお前だ!」


「いや、なんというか、すまぬ。」


「分かればよろしい…とでも言うと思ったか?心がこもってなかったぞ!文面だけ見てもふざけてんじゃねえか!」


「わりーわりー。」


「もうこいつ完全に反省する気ねえ!」


 そこからというもの、太郎と俺の漫才はしばらく続くのであった…

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