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第百四十六話 ゲームの内容決定?ゲームはまだ始まらない!?

二話目。

最近ジャンルをコメディに変えようかなとか考えていたり。

その時は数日前に告知してから変えようと思います。

 話し合いの結果、ゲームの内容は、一対一のトーナメントによる決闘となった。

 どうも特訓の成果を試したいのが五名。特訓の結果、どれくらい実力が伸びたのかを知りたいのが五名。

 その他の連中も、誰が一番なのか、このあたりではっきりさせたいらしい。

 まさかそんな戦いを家の中や庭でするわけにもいかなかったので、俺たちはわざわざダーフォの森の少し開けた場所に移動したのだった。


「…血の気の多い奴らだ。」


「まんざらでもないくせに。」


 俺の独り言に返して来る奴が居た。

 高壁だ。さすがもう一人の俺。俺の考えなんぞお見通しというわけか。

 確かに俺は少しうずうずしている。ワクワクしてるとも言える。

 俺の実力がどれくらいこいつらに通用するのか、こいつらはどれほど強いのか、普段から気になっていなかったと言えば嘘になる。

 戦闘狂の気持ちが少し分かってきたなーとか思っていると、俺にくじ引きの順番が回ってきた。

 今、俺たちはトーナメントの位置をくじ引きで決めている。


「俺は…八番か。」


 俺の障壁で創ったボードに、同じく障壁で創った画鋲で留められた、高壁の堅さ云々を紙に合わせた障壁で出来た紙もどきの、八番と書いてあるところの下に、俺の名前が書かれる。

 俺の対戦相手となる七番の名前は未だに書かれていない。さて、誰と当たる事になるのやら…

 俺は対戦相手を楽しみにしつつ、くじ引きが終わるまで待った。






 俺の一回戦の相手はキャビだった。

 公正なくじ引きの結果だが、子供が相手か…戦いづらい。

 いや、ここは心を鬼にするんだ。なんてったって一回戦で負け、更にその後の敗者決定戦(復活はしない)に負ければ、恐ろしい罰ゲームが下る。

 あんな罰ゲーム、受けるなんて御免だ。大人げないと言われようが何と言われようが、絶対に勝ちに行く。

 それに、手加減なんてしたほうが対戦相手に失礼というもの。増してや、出会ったときには俺がなす術もなく首元に剣を突きつけてきたキャビだ。

 手加減しようなんて、迷いだけでもあれば確実に負ける。故に、大人げなくないことなのだ。

 まあ、そんな事より、第一試合が始まるな。ちなみに俺は第四試合。まだ始まるまで時間がある。


「ルール確認の前に、守に頼みたい事がある。」


「なんだ?」


 これから試合が始まる、という時に俊太に話しかけられる。俊太の頼み事というと、いい思い出がない。全く。


「高壁と二人で障壁で白半分黒半分のリングを創ってくれ。石畳だけで、リングアウトできるような奴を。」


「「了解。」」


 何か久しぶりにハモり、何の話し合いもせずにリングを創る。高壁の考えを読むなど、自分の考えている事を読むのとほぼ同じ事だ。

 白半分黒半分にする意味が全く分からないが、まあ良いだろう。

 という訳で、リングが完成した。


「では、ルールを確認する。この決闘において、魔法も能力もあり!

 勝敗は戦闘不能あるいは審判の判断で決まる!更に、リングアウトした場合も負けとする!ただし、対戦相手に大きな後遺症が残るような大怪我以上のことをさせた場合は失格とする!

 一応リカバの実はあるが、数がそこまでないため、節約に一役買ってくれ。頼む。では、第一試合に出る選手はリングへ!」


 第一試合に出る俊太と高壁が、リングに上がっていく。

 自分でリングへといって自分で上がっていくのはおかしい気もするが、公正なくじ引きの結果だ。致し方あるまい。


「一回戦は高壁か。言っとくが、このゲーム。相手が女だろうと手加減する気はないぜ?対戦相手に失礼だしな。」


「そういってくれるとありがたいね。負い目みたいなものが無いし。

 それに、男女比を見ると女性の方が圧倒的に多いから女相手に手加減する何て言ってたら絶対に勝てないよ?

 大怪我が無い様にはしなきゃいけないけどさ。」


「話はこれくらいでいいか。では、第一試合始め!!」


 俊太の合図で試合が始まった。選手の合図で始まるとは…太郎あたりにでも任せとけばよかったのに。

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