第百四十話 蘇った守はルーマ説?深読みしすぎた!?
一話目。
とにかく疲れた…
居残り関連で行ったホームセンターで見た黄色くて四角い何か(何だかは結局分からなかった)が、一瞬有名な某電気ネズミに思えてしまったくらいには…
その後居残り仲間に貰ったお菓子で少し元気になったのは秘密。
やっぱ、ここの作者は単純ですね~…前も焼き鳥一本で元気が出たし…
説明終了。まったく、黒服の奴、俺たちがティエスの実を食った事も言えよ。
説明が面倒だったじゃないか…あ、俺たちがティエスの実を食った事を話したのは黒服が報告しに城から出た後だった。じゃあ無理じゃん。
デュアのことも良く考えれば、黒服が出て行った後だ。じゃあ、黒服に非は無いのか。
「…やっぱり、ルーマに似てるよね。」
「ああ。これで守はルーマ説の信憑性が高くなったって訳だ。」
「まだそんな事言ってるの?守はルーマ説はもう消えた説じゃない。」
「こっちにもその説あったのか…」
説明が終わった俺たち四人を取り残し皆は集まり、なにやら会議をしていた。
「何話してんだ?」
部屋の隅でこそこそと声で話しているので、俺には会議の内容が聞き取れなかった。
なので、訊いてみた。なんで皆いっせいにビクッとしたんだよ。
「どうする?ここは思い切って本人に訊いてみるか?ちょうど話しかけてきたし。」
「ええ?しらばっくれるのが関の山だと思うよ?」
「そこは当たって砕けろ、だめで元々精神で。」
「…じゃあ、それで。」
「決まったな。」
だからお前らは何を…
「守。随分とルーマにそっくりじゃないか。」
皆がこちらを向いたかと思うと、太郎が訊いて来た。
「…何が言いたい?」
「いや?ただ、今の守はルーマにそっくりだなーと思って。」
…俺が言うのもなんだが、スゲー白々しい。
あ、そうか。これは罠か!イライラさせて俺を白状させ、自爆させるという、極めて高度な!
なかなかの作戦だが、読んでしまえばどうと言う事もあるまい!俺の勝ちだ!!
「ああ、昨日ティエスの実を食って、目が覚めてすぐに鏡を見たときは、俺もそう思ったよ。」
フッフッフ、これで作戦打破だ!ぐうの音も出まい!!
「あ、やっぱりか?んで、守はルーマという偽名を使って俺たちと会ってたんじゃないかって言う仮説があるんだが、その仮説は本当…」
「おい!普通に訊くのかよ!!白々しさにイライラさせた俺を白状させるというお前らの作戦はどうした!!」
「「「「「「「「「「「「「「『え?』」」」」」」」」」」」」」」
え?何今のえって?
「なあ守、白状って…どういうことだ?」
「まさか…本当に…」
え?え?
「…騙してた?」
「どういうことだ守!」
「…いくつか訊きたい事があるわ。」
…もしかして、墓穴掘った?
「守は、黄金人って知ってる?」
「黄金人?」
墓穴を掘ったと思っていたら、初耳の単語について訊かれた。訳が分からない。
「黄金人は、戦闘の時のみ威圧感を放つとともに髪が金色になって強くなる種族の事。」
…どっかで聞いた事あるな。どっかの戦闘民族とか。
あれ?でもそれは俺がこの前に…
「ルーマは、その一人らしいんだけど…」
「何でそんな事が分かったんだ?」
「簡単なこと。ルーマを尾行してたのよ。」
おい!なにやってんだ!
「そしたら、突然さっき言った黄金人の特徴と妙に合致した事が起きてね。それで、ルーマは黄金人の一人ではないかと。」
ああ、そう言うことか。
「ああ。アレは魔法でも再現できるだろ。魔法で精神状態に直接関与できる事は分かってたからな。
それの応用で威圧感を出して、更に光系統の魔法で髪を金髪になったように見せれば、黄金人モドキの完成だ。
更に光系統の魔法で、金色のオーラみたいな奴を演出して、魔法の精度の粗さをごまかし、髪から少しずれててもいいようにするとなお良い。
黄金人とやらを真似たつもりは無かったんだけどな。」
まあ、某戦闘民族を真似たつもりはあったんだが。
「ふむ、なるほど…突然金髪になり、しかもオーラを出す事により相手を驚かせ、威圧感で驚いた心の隙間を突いて止めを刺し、相手の戦意を無くす…
なかなかに見事な戦術だと思う。」
なんかギーナが難しく分析してるが、深い意味は無いことをそんなに難しく分析されても…
しかも、地味に効果あるみたいな結論出してるし。あれ、結構有効だったのな。
なんか最近パロネタが多くなってきたような気がする…
パロネタに頼る事のないように、精進せねば。




