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第百三十三話 試練終了?これは罠だぁ!?

一話目。

作者が新しく眼鏡を買いました。

視力が落ちて前の眼鏡の度が合っていないということで。

地面が近く見えたり、PCのキーボードが遠く見えたり…訳が分からない。

まあ、慣れていきますかね。

「…これで試練は終わりか?」

 

『…不本意ながら、そうだ。』

 

 何の冗談だよこれは。試練の前に身構えまくってた俺が馬鹿みたいな終わり方だったぞ。

 ほぼ自爆じゃん、あれ。確かに俺が賭けに出た結果だったかもしれんが。

 

『まあ、運も実力のうちという事にしておこう。よって、合格だ。おめでとう。そして、これからはよろしく頼む。』

 

「…釈然としないな。まあ、こちらこそよろしく。で、鍵は?」

 

『は?』

 

「鍵だよ鍵。こっから出るのに必要な。」

 

 どっかの誰かが味を尋ねている場面を思い浮かべたのは、俺だけじゃないと思う。

 もし誰かに見られて居たらの話だが。

 

『ああ…ちょっと我をさっき刺さっていたところに刺してくれ。探してくる。』

 

「一回一回刺さなきゃいけないのか?また足だけ刺さるぞ?」

 

『…いいのだ。どうせ手の届く位置に置いていたはずだ。それと、一回一回刺さなければならないのだ。』

 

 一回一回刺さなきゃならんとはメンドクサイなと思いつつ、デュアを元の位置に刺す。

 すると、先ほどの逆再生のように、床が下に降りて行く。

 

「下に参りま~す。」

 

『…何を言っているんだ貴様は…』

 

 と思ったら、すぐに戻ってきた。今度は人の姿で。

 

「で、あったか?」

 

『ああ。無かった。』

 

 …は?

 

「…あったんだよな?」

 

『だから、無いと言っている。そもそも、あの鉄格子の鍵は元々我は持っていない。と言う事を今思い出した。』

 

「…ハアァ!?じゃあ、どうやって出ろと!?」

 

 これじゃ出られないじゃねえか!この部屋は入った時点で出られないことが確定するタイプの悪質な罠だったのか!?

 しかも出られると言う希望を一度与えつつ、実は出られないと言う事実を叩きつけて上げて落とすと言うますます悪質な罠だったのか!?

 

『我が居るではないか。』

 

「…は?」

 

 何だこの意味不明な発言は…お前がいるからなんだと?

 

『だから、我を使って鉄格子を切るのだ。』

 

「ああ、そう言うことか。」

 

 なんだ、それならそうと始めから言ってくれれば良いのに…

 

『…多分な。』

 

 …俺は何も聞こえなかった。

 ボソッと多分ななんてテレパシーが聞こえたのは気のせいだ。間違いない。

 

「よし、じゃあ早速切るぞ。剣になってくれ。」

 

『ほれ。』

 

 デュアは一旦光に包まれ、剣の姿になった。

 俺はデュアを手に取り、引き抜いてから入り口を目指す。照明のような光は消えていないため、迷わずに行ける。

 

「ん?そう言えばお前、鞘は無いのか?」

 

『いや、ある。入り口の横にあるではないか。』

 

「ああ、ホントだ…ん?二つあんぞ?どっちなんだ?」

 

『どちらでも良い。それと、試練をクリアしたものは、どちらの鞘も持って行け、と言われている。』

 

「誰にだよ。」

 

『分からない。恐らく、我をここに置いて行った者だろう。お前と我をここに置いて行った者以外、誰もここには来ていないからな。

 そう言うことだから持って行け。』

 

「デュアをここに置いて行ったヤツって誰だ?」

 

『質問が多いな貴様は。』

 

「謎が多いのが悪い。」

 

『それもそうか。その者は、貴様の前の持ち主であり、我の製作者でもある者だ。お喋りはこのくらいにして、さっさと我を使って、こんな所から鞘を二つ持って脱出しろ。』

 

「オーケー。」

 

 俺は返事をすると、鞘を二つ持ち、デュアを使って、鉄格子をあっさりと切った。

 

「…なかなかの切れ味で。」

 

『一応、我も名剣の端くれだしな。こんなものくらい、あっさり切れんと。』

 

 …やたら無闇に使わないようにしよう。危なすぎる。

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