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第百三十二話 試練が始まる?魔物を倒せ!?

四…話目…

眠い…

 部屋の中央に行き、剣を床から抜く。

 ずっしりとして、結構重い。それでも持ち上げられるのは、地獄の訓練のおかげだろう。

 柄の長さを見るに、これは片手で持つ剣らしい。そのため、俺は片手で剣を持ち上げ、構える。

 

『さて、我を抜いたな。では、試練を始める。来い!』

 

 俺の手の中にある剣が、テレパシーで叫ぶ。すると、部屋が照明をつけたかのように明るくなり、俺の目の前に、上から魔物が降って来た。

 魔物は、左腕が無く、全長五メートルくらいはあると思われる体長に合った、巨大な剣を持っている、人型の真っ黒な姿だった。

 今回の勝負は剣しか使えない。剣術は地獄の訓練のおかげで少しは出来るが…正直不安だ。

 

「さあ、来やがれ!」

 

 俺は自身を奮い上げるためにも、一つ叫ぶ。

 すると、意味が分かったのかは分からないが、魔物がこちらへ向かって来た。

 大きく振りかぶり、魔物の剣が俺に振り下ろされる。

 あんな一撃を受けたらひとたまりが無いので、俺は避けた。

 すると、魔物の一撃を受けた床が、ズン!という音を立て、あたりにひび割れを作った。剣があった位置は、えぐれていた。

 

「おい!殺す気か!」

 

『そのようだな。我としても、一刻も早くこの地下室から出たい。だから、早くその魔物を倒し、我をここから出してくれ。』

 

「わーったよ!」

 

 そのようだなって、お前…とか思いつつ、魔物の攻撃を避けていく。だが、

 

「うお!?」

 

 右へ左へと避けていたので、魔物の攻撃でえぐれていたところに、つまづいて、倒れてしまった。

 

『おい!何をしている!』

 

「くっ!」

 

 倒れている間に来た魔物の攻撃を、転がって避ける。

 その後も、横、縦、斜めの斬撃を、避け、いなし、何とかやり過ごすものの、こちらからの攻撃がいまだに出来ない。

 

『早くケリを付けろ!でなければ、動き続けているお前よりも、剣を振るだけのやつの方が体力消費が少ないから、魔物の方が有利だ!』

 

「分かってる!」

 

 そんな事は分かっている。だが、一体どうやってこの状況を…

 魔物が姿勢を低くし、剣を斜め下に向け、横薙ぎの残撃を放ってくる。

 …ここは賭けに出るか!

 

「うおおおおお!!」

 

 俺は魔物に突っ込んでいく。

 横薙ぎの残撃は、タイミング良く上に跳んで回避し、来た剣を蹴り、更に上へと跳ぶ。

 これで剣は回避。常人なので何メートルも飛べるわけではなかったが、こちらの間合いに入れば、いける。

 幸い、腕は一本。たった今振り切った腕だけだ。そこでヤツの懐に飛び込み、何度も斬りつける。

 つもりだったが、落下のため、二、三回しか切れなかった。しかし、これだけ近づけば、魔物も俺を切ることは…

 と思って魔物の腕の先を見ると、逆手にして俺に剣を上から刺そうと、上体を反らして、剣を下に向け、振り下ろしていた。

 

「あっぶね!?」

 

 俺は更に前進し、足の間を潜り抜け、何とかその攻撃を避ける。

 

「…え?」

 

 一瞬、何が起こったかわからなかった。

 追撃が来ない。それどころか、こちらを向く事さえしない。

 どういうことかと思ったが、魔物の様子をよく見てすぐに分かった。

 振り下ろした剣が抜けないのである。

 

「…間抜けなヤツだ。直接倒さなければ魔法を使っても良いんだろ?」

 

『あ、ああ、そうだ。』

 

 俺は魔法で風を起こし、上に飛んで無防備な背中をデュアで突きまくり、魔物を倒した。

 

「しまらない終わり方だったな。」

 

『…そうだな。』


今回は竜頭蛇尾になってしまった…

ごめんなさい。

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