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第十三話 俺たちは侵入者?なんか捕まった!?

まず一話!

 俺たちはフォルフの先導の元、ダーフォの森の中を歩いていた。

 ダーフォの森はさっき居た村からは結構近かった。

 出てきた魔物やら獣やらは、

 

「ガアアア!?アアアァァァァァァァァ…」

 

 さきほどのうざい物と同じように遠くへぶっ飛ばしている。あれと同じ扱いというのはどうも魔物や獣がかわいそうに思えてくるが。

 まあ、ほんの数秒であそこまで人をイライラさせるのはもはやある種の才能だろう。

 そう思うとなにやらシンが凄い奴に思えてきた。不思議だ。

 

「止まれ!」

 

 突然どこかから声が聞こえてくる。

 

「誰だ!?どこに居る!?」

 

 こちらも大声で尋ねる。大声を大声で返すのは礼儀だと思う。まあ、今思いついたことだが。

 すると誰かが前から近づいてくる。

 

「貴様らはこの森の者ではないな?」

 

 そう言って現れたのは俗に言う金髪碧眼と呼ばれている容姿をしている中性的な顔立ちをした、少女だか少年だかだった。

 それにしても森の者?何のことだ?それはそういう民族的なものだよな?決して森に住んでるとか言わないだろうな?

 

「まあそこのマルフ以外は。」

 

 悩んでるうちにギーナが答えた。少なくともあの村の人のことではないらしい。

 そういえばあの村の名前聞いてないよな…後でギーナに聞いておこう。

 

「何の用だ?」

 

『なに、お前らに危害を加えに行く訳ではない。それにお前らの村を回りこんで行くつもりだったしな。』

 

「そう言う奴ほど信用ならん!侵入者だ!捕らえろ!」

 

 奴がそう叫ぶとどこから来たのか、ぞろぞろと人が集まってくる。

 なんかデジャヴを感じるが、今回は出てくる集団に、全員容姿端麗、金髪碧眼という共通点がある。

 ん?あいつら耳が…

 

「おとなしく降りて来い!」

 

 なんて考えていると下からそんな声がした。

 俺は障壁をせり上がるように出し、ギーナとフォルフともども上に避難したのだ。そうやすやすと捕まるもんか。

 

「能力持ちとは面倒な…!」

 

 さっきまで話していた金髪が空を飛んできた。空を飛べるとは面倒な…!

 

「空を飛ぶなんて、貴様ずるいぞ!」

 

「能力使ってる貴様が言えたことじゃないな!」

 

「ごもっとも。」

 

「納得してる場合じゃないでしょうが!どうすんのよ!」

 

 どうしよう。

 

「大人しく捕まるというのは?」

 

「無い」

『無いな。』

「無いわ。」

 

 無いの三段重ねだ。

 

「ならば力ずくで!」

 

「無い。」

『無いな。』

「無いわ。」

 

 何度でも否定してやるさ。

 

「捕まれ。」

 

「無い。」

『無いな。』

「無いわ。」

 

 しつこい…

 

「じゃあ捕まるな。」

 

「無い。」

『無いな。』

「無いわ。」

 

「わかった。じゃあついて来い。」

 

 無い…って、あっ!?

 

「しまったーーーーー!!!」

 

『図ったな!?』

 

「乗っちゃったーーーーー!!!」

 

「ははは!ようやく気づいたかばきゃ…噛んだーーーーー!!!」

 

 そんな馬鹿みたいなやりとりをしつつ、俺たちは連れて行かれた…

ご覧頂、ありぎゃ…噛んだーーーーー!!!

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