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第百二十一話 リセスの意外な一面?これは異様な光景だった!?

一話目。

昨日は疲れてだめでした。

まだ眠いや、もう一眠りかな…

「で、何で出掛ける為に俺たちを女にする必要があったんだ?」

 

 何とか混乱も収まり、俺から一言。

 マジでなんでなんだ?散々出掛けてるだろうに。

 

「面白そうだからです。」

 

「おい!」

 

「冗談です。」

 

 なんか、リセスにギーナのどっか残念な性格が移ってる気がする…気のせいでありますように。

 何か、自分の中で、ギーナは残念じゃないとか言う声が聞こえた気がするが、残念じゃない人が俊太と組んでフォルフの餌にヒューマの実を混ぜたりするか?あんなに嬉々として。

 

「で、本当のところは、黒服に話を付けに行くというところです。」

 

「黒服に?」

 

 黒服って言うと、この前俺がルーマだったときに話しかけられた奴か。

 

「はい。会って家出を認めてもらいます。」

 

「「帰る気無しか!!」」

 

 高壁とハモりつつツッコむ。どうあっても帰る気はないらしい。割と強情だった。

 

「その気持ちは分かります。家では大変でしたよね…」

 

「やっぱり分かってくれるのはあなただけですよ。」

 

 何かあっちは自分同士で意気投合しちゃってる。でもはたから見ると姿が同じなのでリセスがもう一人のリセスに励まされてると言う異様な光景にしか見えない。

 もっとも、それはあながち間違いではないのだが。

 

「それが、なんで俺たちが女になった事と関係あるんだ?」

 

 家出を認めるのに、俺たちが女になる理由が見当たらない。

 何故なんだ?

 

「そうですね…簡単に言うと、身代わりまたはおとりです。」

 

「「おい!!」」

 

 身代わり!?おとり!?ふざけんな!!

 

「どんだけ帰りたくないんだよ!」

 

「身代わりもおとりもいらないでしょうが!」

 

「さすが俺。考える事は同じですね。」

 

 一人おかしい!!もうやだこいつら!

 

「私は賛同できない!」

 

「いいや帰るね!」

 

 こんなんやってられるかと、若干怒りつつ、高壁とその場から去ろうとする。が、

 

 ガチャ

 

「え?」

 

 俺たちが出て行こうとしたところで、タカミが部屋に入って来た。

 

「え?え?え?なんで?え?」

 

 タカミ は こんらんしている !

 

「…寝てるのかな?私?」

 

 ギュー

 

「いてて…夢じゃない?」

 

 タカミが自分の頬っぺたを引っ張る。

 わけ も わからず じぶん を こうげき した !

 

「じゃあ、なんでリセスが四人も居るの?なんで?」

 

「落ち着いて下さい、タカミさん。実は…」

 

 リセスが説明を始めた。

 俺はというと、そう言えば、今この部屋にはリセスと全く同じ姿の人間が四人もいたんだったな、と、今更ながら考えていた。

 

 

 

 

 

 

「…へえ~なかなか面白い事をするじゃない。」

 

「面白いって…勘弁してくれ。」

 

 説明が終わって、開口一番そんな事を言うタカミ。マジで勘弁してくれ。

 

「あの、ひょっとして、何日もこのままなんですか?以前見た本によると、ティエスの実は一個食べて、その後すぐに食べると体が持たないと書いてありましたが…」

 

 今のはアンカーだ。って、確かにそうだ!前にギーナに聞いてたの完全に忘れてた!

 

「……あ。」

 

 何だ今のあは!

 

「ま、まあ、そうなりますね。でも、大丈夫ですよ。………たぶん。」

 

「たぶんかよおおおおおおおおおお!!!」

 

 俺の叫び声が、むなしく響いた。

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