第百十九話 さあ言うぞ?リセスのお願い!?
一話目。
例のゲームに夢中な作者。
では、作者は何のゲームをしているのか?
真相は、今回のネタの中に…まあ、今回でなくとも何度か出ているが。
更にヒント。そのゲーム、発売は去年の秋。
今更だなと思った方。全くもってその通りです。
ただ今朝食中~。
「え~、それでは、皆さんおそろいのようなので、そろそろ説明したいと思います。」
「俺が誰なのか、ですね。」
「…どっちがどっちなのよ。」
上から、俺、アンカー、光である。光はどうも不機嫌らしい。
やっぱり朝の一件のせいだろう。
「まあ、とにかく言いますと、この人は例の世界のリセス・アンカーです。アンカー、と呼びましょう。」
「どうも。リセス・アンカーです。」
「真似すんな守!紛らわしい!!」
たろう の ヤジをとばす !
あれ?こんな技あったっけ?
まあ、とにかくリセスの真似は止めよう。俺も何だか混乱してきた。
「とりあえず、これでいいか?光。」
「……ええ。」
光はまだムスッとしている。
「まあ、そう言うことだ。皆、仲良くするんだぞー。」
「転校生が来たときの先生みたいなテンプレ台詞を言いやがって…」
「そんなツッコミを気にする私ではないわぁ!」
「今度は誰の台詞だよ!!」
「それは言えないが、唯、一つだけ答えるとすると…俺にも分からない。これどこのネタだっけ?」
「俺が知るか!!」
ギーナ家の食卓は、今日も騒がしかった。
朝食の後。俺とアンカーと高壁は、リセスに呼び出されていた。
集まっているのはリセス他数名にあてがわれている部屋だ。
「何だよリセス?急に呼び出して。」
「まさか、この中に犯人が居るとでも言うの!?」
「「何の犯人ですか!!」」
おっと、事前に打ち合わせも特にしていないサスペンスだかミステリーだかネタは、同じく特に打ち合わせもしていない二人のシンクロしたツッコミで封じられたか。
「まあ、冗談はさておき、マジで何なんだ?」
「よくぞ訊いてくれました。」
どうせ訊かなくても勝手に言ってただろーに、何て突っ込みは野暮だな。
「実は…私!」
「「「…」」」
「外出したいんです!!」
「「……へぇ?」」
もったいぶってそんな用件かよ。
「もったいぶってそんな用件かよとか思った方?」
やべえ!?なぜばれた!?
「…守さん、高壁さん、本当にそう思ってたんですか?顔に出てましたよ?」
「「はっ!?」」
俺と高壁はお互いに顔を見合わせる。
お前もか高壁。
とか思ってたら、そっちこそ、と思われた気がする。
「まあ、さすがにアンカーさんは分かってるみたいですね。」
「仮にも自分同士、ですからね。」
さすが自分同士、通じ合ってるねぇ~…あ、俺たちもだった。
「それで、話を戻すんだけど、どういうことなの?」
たかかべ の きどうしゅうせい !
軌道修正は何とか七文字だ!よし!!
※八文字です。
「守さん、この前、黒服に会ったと言いましたよね。」
「ああ。そうだ。」
「その事に関してなんですが…」
黒服に関すること?確か、黒服はリセスを探してて、それで、姿がそっくりな女になった俺に話しかけてきたんだったな。
あの後もいろいろあって忘れてたなぁ…
「単刀直入に言います。守さん、アンカーさん、ティエスの実を食べてください。」
「「…はぁ!?」」
俺とアンカーの全く同じ声が、きれいにハモった。
作者が買ってきたゲームが何だか…分かりましたか?
分かった方には…特に何も無いです。
追記 軌道修正が八文字だったので訂正。




