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第百十四話 紛らわしい?炸裂する守ズのネーミングセンス!?

一話目。

書きたくなったので執筆。作者は猫並みに気まぐれなんです。

「なあ守。」

 

「「ん?」」

 

 夕食中。突然太郎が話しかけてきた。

 守なんて呼ぶもんだから、俺じゃない方も返した。どっちを呼んだんだか。

 

「ギーナ。」

 

「「え?」」

 

 ギーナ二人も同じことになる。だからどっちを呼んだんだよ。

 

「フラル。」

 

「「な~に~?」」

 

 どっかの芸人みたいな返事をする、ダブルフラル。だからどっちを呼んだんだっつの。

 

「と、まあ、こんな感じで、こいつらを呼ぶときはややこしくなるから、どうにかして呼び分けようぜ。」

 

 ああ、そういうことか。確かに名前を呼ぶ時に同じ名前だからどっちを呼んでるんだかわからなくなるな。

 

「まあ、俺は名前と名字で呼び分ければ良いだろ。」

 

「そうだね。でも、どっちが名前でどっちが名字?」

 

「「それは当然ミーデース。って、変化球を読まれた!?」」

 

『……仲良いな。こいつら。』

 

「「自分同士だから…そこもハモるか!?」」

 

「…ひょっとして二人とも付き合ってたり…」

 

「「何で自分と!?」」

 

 全く、俊太の奴は…なんで自分と付き合わねばならんのだ。まあ、趣味とかが被る可能性が高いから、一緒に出かけたら共通の話題が出来て楽しいかもしれんが…って、何考えてんだ俺。

 

「とりあえず、俺達はこっちの守の呼び名は守って事で定着してるから、そっちの守が高壁って事で。」

 

 太郎のナイスな提案に、反対する者は居なかった。

 

「で、ここからが問題なんだが、名字が無いギーナとフラルの呼び名はどうするかって事だ。」

 

 確かにそうだ。この世界の奴らはリセス以外名字が無いからな。

 

「ニックネームで良いと思う。」

 

「ニックネームが無い。」

 

「じゃあ今付ければ?」

 

「それだ。」

 

 タカミと太郎がとんとん拍子で話を決めていった。じゃあ、ニックネームを考えるのか…

 

「ギーナは天才か先生が良いと思う。」

 

「「却下。」」

 

「………じゃあ、テチヤで。」

 

「「…まあ、良いや。」」

 

 先生→ティーチャー→テチヤという流れは言わない方が良いだろう。

 

「決まりだな。ちなみにここで出た名前は異世界から来た方の呼び名にしようと思う。こっちの世界の方はもう定着しちゃってるしな。

 で、次、異世界のフラルの呼び名。」

 

 ふむ…フラルか…

 

「薄情者は?」

 

「「だ~め~だ~。」」

 

 …高壁、それは無いだろ。確かにお前の回想の中で俺は見捨てられてた気がするけどさ。

 

「………じゃあ、ハクで。」

 

 おい!もっとひねれよ!薄情者から出来たってばれるだろーが!!

 

「「い~い~よ~。」」

 

 良いのかよ!

 

「……案外早く終わったな。もっと時間かかるかと思ったのに。」

 

「「まあ、ワイが居たからのう…また対応しただと!?」」

 

「…もうお前ら付き合えよ。」

 

「「だから何故自分と!?」」

 

 全く…ちょっと息が合うだけでこれか…変化球対応は予想外だったが、自分同士なんだから息ぴったりでもおかしくないだろ…

 と思いつつ、高壁の方を見る。すると、高壁もこっちを見てきた。慌てて目を逸らす。

 

「…お前ら、本当に恋人同士じゃないんだよな?表情も動作も全く同じだったぞ…」

 

「「何!?」」

 

 さすがは自分同士…恐ろしいシンクロ率だ…

 そう思いつつ、俺はまた夕食に手を付けた。

 

「「あ、悪い。」」

 

 同じおかずを取ろうとして、高壁の箸と俺の箸がぶつかりかけた。危ない危ない。

 その時、移図離と光が言った。

 

「…しつこい。」

 

「リア充してるね~爆発すればいいと思うよ?」

 

「「だから違うっちゅーに!!」」

 

 俺たちの声が、ギーナの家に響いた。

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