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第十二話 まさかのピンチ?こいつめんどくせえ!?

今回はいつもより少し長めです。

 まさかのギーナのファンクラブ~

 男と歩いててさあ大変~

 マッチョが出てきてこんにちわ~

 ニイチャンちょっくら、ついて来い~

 

 …ひどい作詞だ。しかも視点が前半と後半で分かれてやがる…没だ没!考え直しもしないが!

 

「誰だよこんな組織つくった奴…」

 

「ああ、それはギファード様とガーニャ様だが…」

 

「なにやってんだあの馬鹿親!?」

 

 両親がファンクラブつくるとかマジかよ…

 

「しかもお二方は尋ねればいつでもギーナ様の様子を教えてくださる…まさに神のようなお方だ!」

 

「ますますなにやってんの!?」

 

 そういった情報はこんな輩に教えちゃだめだろ!?

 

「それより、お前もギーナ様ファンクラブに入会しないか?」

 

「お断りします。今日ここを出て行くので。」

 

「そうか。ならば…」

 

 なんだ?ものすごく嫌な予感が…

 

「野郎ども!出て来い!」

 

 マソーがそう言うと、ぞろぞろと大勢の男が現れた。

 

「ちょ、おま」

 

「かかれ~!」

 

 出てきた奴らが一気に押し寄せてくる。マソーを踏み潰しながら。

 ここで問題!大勢の人がすごい勢いで走っているところの前に、突然壁が現れたらどうなるでしょう?

 答えは、

 

「うわ~!!」「ぎゃああ!!」「あああああ!!」

 

 自滅する、でした~

 奴らの視線はギーナの家から出た後から感じていたものと似ていた。

 なるほど。あの視線の正体は嫉妬だったんだな。納得。

 俺は叫び声なんて聞いてないふりをして、ギーナとフォルフのところへ戻った。

 

 

 

 

 

「大丈夫だったの?」

 

「ああ。見ての通りなんともない。」

 

 戻って早々心配された。まあだろうな。突然ムキムキな男に連行されて、心配されない訳が無い。まあ無傷だが。

 

「ならいいけど。じゃあ、早速村から…」

 

「お~い!」

 

 誰か来た。

 

「げ…」

 

 ギーナが明らかに嫌そうに顔をしかめる。

 

「こんなところにいたのか、ギーナ。なにをしてたんだい?…って、あんたは誰だ?僕のギーナとはどういう関係だ?」

 

「それは」

 

「まさかギーナにナンパしてたんだろ!そうだろ!なんとか言ってみろよ!」

 

 ……めんどくせえ~相手にしたくないレベルだよこれは。

 人の話を聞かない、思い込みが激しい、まさかこんなザ・ド定番みたいな勘違いヤローに会うとは…

 ん?ザとドでダブル前置詞セットになっているような…まあ気のせいか。

 

「どうした!?何か言ってみろよ!」

 

「…吹っ飛べ。」

 

「え?うわあああああぁぁぁぁぁ…」

 

 俺はあまりにもイラついたので障壁をせり上がるように斜め前に地面から出し、どこか遠くへ押し、飛ばした。

 ギーナの方を見ると、ナイスと言わんばかりの表情でサムズアップしていた。ぶっ飛ばしたのは正解だったらしい。良かった。

 

「さっきのは何だったんだ?」

 

 ギーナに尋ねる。

 

「さっきのウザイ物はシン。私と会うたびさっきみたいにしゃべる。しかも答えようとすると「無視しないでよハニー」とかなんとか言ってきて、片手で顔をおさえながらチラチラと指の隙間からこっちを見てくる。無視しても同じ。気持ち悪い。」

 

 うわぁ…これは俺の想像の範疇を超えている…それもちょっととかそういう領域じゃないくらいに…

 そんなことを考えていると、

 

『おっと、ようやく村を出られたな。』

 

「ああ…本当に長かった…」

 

 ようやく、俺たちは村から出ていた。

構想段階では純粋だったシンを、作者は忘れない。

何で…何であんな純粋だったのに…こんな…書いてるだけでイライラしてくる嫌な奴に…(泣)

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