第百四話 この世界の事実?守の演技力は高い!?
四話目!
いつもこのあたりの時間帯は寝てたせいか、もう眠い…
限界のようなので、後の投稿はまた明日にします。
「世界の歪みからきたって話、本当なの?」
「ああ。突然目の前に現れたから、避ける暇も無かったがな。」
俺たちはとりあえず情報を整理するために、こっちの世界のギーナの家に向かっている。
守(俺じゃない方)は、どうも他人事に思えないとかの理由で、元の世界に帰ることを手伝ってくれるらしい。ありがたい。
まあ、この前出てきたローブに頼めば一発だろうが、無い者ねだりをしても仕方あるまい。
「ふ~ん…じゃあ、あなた達の世界って、どんな世界なの?」
どんな世界…か…この世界とあっちの世界の違いから察するに、この質問に対する回答は…
「俺、火太郎、太郎、俊太、フォルフ、ギファードが男、光、移図離、ギーナ、フラル、キャビ、タカミ、リセス、ガーニャ、ルーマが女。
ちなみにルーマは俺がティエスの実を食った後に使った偽名だ。」
「…性別だけがあべこべね…名前とかは同じなのに…って、あなたもティエスの実を食べてルーマって名乗ったの!?」
やっぱり性別だけが逆なのか…って、ん?
「”も”ってなんだ?」
「!?し、しまった…って、べつにいいか。まあ、私も似たような事があってね…まさか名乗った名前まで一緒だったとは…」
ふ~む…名前だけでなく、経歴まで一緒とか言わないよな…まあ、男女の差があるから全く同じって訳じゃ無さそうだがな。
「えっと…じゃあ、ひょっとしてこれも持ってたり?」
そう言ってポケットから出したのは、あの機能を与えたダイヤっぽい石。あ、囲んでた障壁消したから触れちった。
「わ!?」
石の効果で俺が光る。
そして光が収まる。
「…ええ!?私!?」
俺じゃない方の守が驚く。
「…まあ、これが俺たちの世界のルーマだ。そっちはこの石があるか?」
「…まあ、あるけど…」
そう言ってあいつが取り出したのは白い箱…ん?白?
「お前の障壁は白なのか?」
「ええ。あなたは黒みたいだけど。…これ、触れなきゃダメ?」
「ああ、そっちの世界のルーマも見たいからな。俺は見せたんだし、それでおあいこだ。」
今鏡を見ると、いたずらをした子供のような顔をした俺が映るだろう。ノット俺の守が、渋々障壁を消し、障壁の中に入っていた、俺のものと同じダイヤっぽい石に触れ、光る。
光が収まって出てきたのは…俺そっくりの男だった。
「どう?これで満足?」
不機嫌そうに言う守(一回一回俺じゃない方って付けんのメンドイし、俺は俺って呼ぶから、付けなくてもいいか)。
「ああ…そんな不機嫌そうにすんな。俺もさっさと戻りたいんだ。」
「じゃあ、戻」
『守~~!!どこ行ってたの~!?』
「……」
…テレパシーってことを考えると、今のは多分フォルフだよな?
「…今のはフォルフか?」
「当たり。」
……信じらんねぇ…あのフォルフがこんな口調を…
『何呆けてんの守?全く、さっき起きたらいなかったから心配して…あれ?なんでルーマがいるの?』
紛らわしいが、前半は俺、後半は守に話しかけている。
「…悪いけど、フォルフ、今はルーマに話があるから、先に帰ってて?」
フッ、どうだこの演技力は!ルーマのときに鍛えた演技力をなめるなよ!!
ドヤ顔したい衝動に耐えつつも、俺は平静を装う。
『…分かった。先に帰ってるね。』
そう言うと、フォルフは帰っていった。
「…ふっ、見たかこの演技力を!!」
「……それくらい私にもできるよ。」
冷めた視線を送ってきつつ、守が言う。
ヤメロ。自慢を冷めた視線で返されるって、結構辛いんだぞ。




