表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
110/630

第百四話 この世界の事実?守の演技力は高い!?

四話目!

いつもこのあたりの時間帯は寝てたせいか、もう眠い…

限界のようなので、後の投稿はまた明日にします。

「世界の歪みからきたって話、本当なの?」

 

「ああ。突然目の前に現れたから、避ける暇も無かったがな。」

 

 俺たちはとりあえず情報を整理するために、こっちの世界のギーナの家に向かっている。

 守(俺じゃない方)は、どうも他人事に思えないとかの理由で、元の世界に帰ることを手伝ってくれるらしい。ありがたい。

 まあ、この前出てきたローブに頼めば一発だろうが、無い者ねだりをしても仕方あるまい。

 

「ふ~ん…じゃあ、あなた達の世界って、どんな世界なの?」

 

 どんな世界…か…この世界とあっちの世界の違いから察するに、この質問に対する回答は…

 

「俺、火太郎、太郎、俊太、フォルフ、ギファードが男、光、移図離、ギーナ、フラル、キャビ、タカミ、リセス、ガーニャ、ルーマが女。

 ちなみにルーマは俺がティエスの実を食った後に使った偽名だ。」

 

「…性別だけがあべこべね…名前とかは同じなのに…って、あなたもティエスの実を食べてルーマって名乗ったの!?」

 

 やっぱり性別だけが逆なのか…って、ん?

 

「”も”ってなんだ?」

 

「!?し、しまった…って、べつにいいか。まあ、私も似たような事があってね…まさか名乗った名前まで一緒だったとは…」

 

 ふ~む…名前だけでなく、経歴まで一緒とか言わないよな…まあ、男女の差があるから全く同じって訳じゃ無さそうだがな。

 

「えっと…じゃあ、ひょっとしてこれも持ってたり?」

 

 そう言ってポケットから出したのは、あの機能を与えたダイヤっぽい石。あ、囲んでた障壁消したから触れちった。

 

「わ!?」

 

 石の効果で俺が光る。

 そして光が収まる。

 

「…ええ!?私!?」

 

 俺じゃない方の守が驚く。

 

「…まあ、これが俺たちの世界のルーマだ。そっちはこの石があるか?」

 

「…まあ、あるけど…」

 

 そう言ってあいつが取り出したのは白い箱…ん?白?

 

「お前の障壁は白なのか?」

 

「ええ。あなたは黒みたいだけど。…これ、触れなきゃダメ?」

 

「ああ、そっちの世界のルーマも見たいからな。俺は見せたんだし、それでおあいこだ。」

 

 今鏡を見ると、いたずらをした子供のような顔をした俺が映るだろう。ノット俺の守が、渋々障壁を消し、障壁の中に入っていた、俺のものと同じダイヤっぽい石に触れ、光る。

 光が収まって出てきたのは…俺そっくりの男だった。

 

「どう?これで満足?」

 

 不機嫌そうに言う守(一回一回俺じゃない方って付けんのメンドイし、俺は俺って呼ぶから、付けなくてもいいか)。

 

「ああ…そんな不機嫌そうにすんな。俺もさっさと戻りたいんだ。」

 

「じゃあ、戻」

『守~~!!どこ行ってたの~!?』

 

「……」

 

 …テレパシーってことを考えると、今のは多分フォルフだよな?

 

「…今のはフォルフか?」

 

「当たり。」

 

 ……信じらんねぇ…あのフォルフがこんな口調を…

 

『何呆けてんの守?全く、さっき起きたらいなかったから心配して…あれ?なんでルーマがいるの?』

 

 紛らわしいが、前半は俺、後半は守に話しかけている。

 

「…悪いけど、フォルフ、今はルーマに話があるから、先に帰ってて?」

 

 フッ、どうだこの演技力は!ルーマのときに鍛えた演技力をなめるなよ!!

 ドヤ顔したい衝動に耐えつつも、俺は平静を装う。

 

『…分かった。先に帰ってるね。』

 

 そう言うと、フォルフは帰っていった。

 

「…ふっ、見たかこの演技力を!!」

 

「……それくらい私にもできるよ。」

 

 冷めた視線を送ってきつつ、守が言う。

 ヤメロ。自慢を冷めた視線で返されるって、結構辛いんだぞ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ