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第十話 決着が付いた?解説しなきゃだめか!?

前回、タイトル詐欺になっちゃってごめんなさい…

この前謝らなければいけないことはしないって言ったそばからこれだよ!

重ね重ねごめんなさい…

 俺は今、守という少年と戦っている。

 今、あいつは俺が魔法で放つ火の玉を能力だか魔法だかで防ぎ、防戦一方になっている。

 あいつはまさかこのまま凌げるとか思ってないよな?だとしたらお前の負け…

 

「なっ!?」

 

 あいつは突然こっちに突っ込んできた。しかも手に何か持っている。

 火の玉を防ぎ、何かを持っている手を振り上げる。持っているものは火の玉を防いでいたものと同じの、黒い立方体だ。

 しかし、あの立方体は何かがおかしい。

 

「これでも…くらえ!」

 

 そういうと黒い立方体を俺に投げてきた。だからなんだ。そんなもの、簡単に避けられ…

 

「なに!?」

 

 黒い立方体は拡散されるようにばらばらになった。

 どうやら黒い立方体は、小さい立方体の集まりだったらしい。

 

「くっ…」

 

 俺は魔法で土の壁を作り、立方体を凌ぐ。

 

「チェックメイトだ。」

 

「なにっ!?」

 

 突然後ろから声が聞こえる。振り返るとそこには、俺に剣を模した棒を突きつけた、守がいた。

 

「…降参だ。」

 

 俺は負けた。その事実を、苦い思いとともに飲み込んだのだった…

 

 

 

 

 

「最後のあれはどうやったんだ?」

 

 ギーナの父親が訊いてくる。

 試合が終わったあと、俺たちは一旦ギーナの家に戻っていた。

 

「ああ、あれは…」

 

 俺は回想しつつ、疑問に答えた。

 

 

 

 

 俺は勝つ方法を思いつくと、その方法を実践すべく、突撃のタイミングを窺いつつ、棒を持っていない左手に、小さい立方体をいくつか、一つの立方体に見えるように仕込んだ。

 今だ。

 そう思うと俺はギーナの父親に向かって走り出す。

 

「なっ!?」

 

 これにはギーナの父親も驚いたようだ。

 向かってくる火の玉を難なく防ぎ、左手の障壁を一気に全部投げる。

 

「これでも…くらえ!」

 

「なに!?」

 

 一つ一つ重さをかえておいたので、拡散して飛んでいく。

 

「くっ…」

 

 ギーナの父親は土の壁を作り、防ぐ。

 が、それは牽制であり、本命でない。

 土の壁でギーナの父親の視界が隠れた瞬間、俺は新たに障壁を下から斜め上にせり上がらせ、せり上がった勢いも利用して、ギーナの父親を飛び越え、

 ギーナの父親の後ろへ着地する。

 そして棒を突きつけ、

 

「チェックメイトだ。」

 

 と、勝利宣言をした…

 

 

 

 

 

 

「…とまあ、こんな感じです。」

 

「なるほどな…俺は君にまんまとしてやられたってことか。」

 

「まあ、偶然ですよ、偶然。」

 

「そうか…よし!君なら認める!」

 

「…何をですか?」

 

「君ならギーナを任せられると言っているんだ!」

 

 ……言ってることがよくわからん…

 

「ちょ!何言ってんの父上!?」

 

 俺が呆然としている間、ギーナが反論する。

 なんかべたなラブコメ見てるみたいだ…

 

「まあ、ギーナとお前が良いなら、それは認めるということだ。」

 

 へ~そりゃ良かったな…って俺のことだった!なに勝手に当事者から離れてんだ俺は!

 まあ、この場合は落ち着いて…

 

「面白い親父さんだな。」

 

「なに人事みたく言ってんのよ!」

 

 俺たちはしばらく、一人慌てるギーナをからかっていた。

 そこにはここでしか味わえないような空気がただよっていた。

 俺は本当に帰らなければいけないのだろうか?

 もう少しここに居ても良いんじゃないか?

 そんな疑問を心の奥に抱きつつ、俺は皆と一緒にギーナをからかっていた。

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