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その8

 あてもなくぼ~と歩いていると、ポケットから電子音が鳴った。

 メルの着信音だ……また鳴る…さらに鳴る。

 無視して歩くが、五分置きぐらいで鳴っている。いつまで続くんだ?


 そして、そのまま歩いていると知らない公園を見付けた。空いていたベンチに、座る事にする。どれくらい時間が経ったろうか着信音がやんだ。


 決心してポケットから携帯を取り出してメールの着歴を見る。予想通り工藤の名前がならんでいた。はぁ~読むか。


 前半はオレをどう好きになったか書いてあった。後半は罵倒と呪いの言葉が書いてあった。

 気持ち悪い……俺は公園のトイレで吐いた。公園の水道で口を漱いでまたベンチに座る。

 なにやってんだろ。今日はハードだよ。オレはこんなに他人に想われたのは初だな……嬉しくないけど。


 その時、携帯の着信音がした。体が勝手にビクッとなる。苦笑しつつ勢い付けて携帯を見る。ケイゴからのメールだった。力が抜ける。


 オレを心配するメールだった。なんだか泣けてきた。

 昼の公園のベンチで男子高校生が泣いてるってどうゆう状況だよ。自分に突っ込む。けど泣いたら少しスッキリした。


 ケイゴにメールでサボる事と学校に置いたままの鞄の事を伝える。

 送信し終わったの確認すると公園の池に携帯を投げ捨てた。


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