その7
起きてから、学校へ行くまでに工藤からメールが着まくった。
最初のうちは返事も書いていたが途中から無視していた。
そして教室について、席の近くの友達と話しているとオレと工藤が付き合っているのかきかれた……いつの間にかそんな噂が広がっているらしい。
なんだか嫌な予感がバリバリする。
工藤が教室に入ってきた。俺の席に向かってくる。
「俊介~なんで返事くれないの?」
何だこいつは、なぜ? 名前呼び捨て周りの視線が強烈だ。
「ちょっとこい」
腕を掴んで強引に教室から連れ出す。
「なに今の呼び方」
笑いながら彼女が言う
「皆の反応凄かったね。これで噂信じそう」
こいつが噂流したのか!?
「おまえ最低」
彼女は急にオレに抱きつくとそのまま唇を奪われた。何なんだ!
「はなれろ」
以外と力強いし。
「やだ、好きなの」
ここで言うのか。さっきから気持ち悪さが限界だ。オレは彼女を強引に突き放して逃げるように走り出す。
「まってよ」
後ろから彼女の泣き声聴こえる。無視する。
自分が最低の人間のような気がした。
オレはそのまま学校を出て、気の向くまま歩き出した。今日はサボり決定だ。