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その3

 あ~このまま家に帰るには早いな~。放課後の予定がなくなり急に暇になってしまった。

 余った時間、何するかは帰りつつ考えようかな~。

 

 そんな訳で、オレは学校まで電車通学しているのだけど最寄りの駅まで歩く事にした。

 歩いていると、クラスの女子が少し前を歩いてるのが見える。

 今日、金城を慰めていたやつだ。名前は……忘れた。

 のんびり歩いているそいつを抜こうとすると……

「原君」

 声をかけられてしまった。舌打ちしそうなのを隠しつつ答える。

「なに?」

 自分で言うのもなんだが、そうとう機嫌悪そうに聞こえたと思う。

「高橋君たちがどうなったか知ってる?」

「知らないよ。でも知ってたとしても教える気はない」

「そう」

「何で聞くのそんな事? そんなに金城が大事なの?」

「べつに、沙織は関係ないよ」

「じゃあなに?」

「君もしつこいね」

「は? そっちが聞いてきたんだろが」

「言いたくない」

「そうですか」

 なんだこいつわけわからね~。

「原君は、私の名前知らないでしょ」

「何だよ急に」

「原君、女子たちから評判悪いよ」

「あ〜そうですか、別に良いけどね」

 オレの返答に対して目の前の女は意外そうな顔をした。

「さっきのは嘘で、クールで格好良いって皆言ってる」

 こいつの意図がさっぱりわからない何でさっき嘘吐いたんだ。

「あっそう」

 こんなやり取りをしていたら、いつの間にか駅についていた。

「あ、私の名前は、工藤理恵くどうりえだから憶えておくように」

 そう言うと、工藤理恵と名乗った女は自動改札を抜けて下りのホームに駆けていった。

 心の中で思う。もう憶えたよ忘れられね~よ。

 あと、オレも家の方向下りの電車なんだけど……今ホームに言ったら気まずいだろな。舌打ちしつつ駅から移動する。


 この後、オレは近くのゲーセンに行って時間をつぶしてから家に帰った。


 何であいつにオレが気を遣わないといけないんだ~!!



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