番外編2
もう少して高校二年が終わる部室での出来事。
俺は今だに黒川の名前は言えないし告白? もしていない……どうせ俺はヘタレですよ。
毎日一緒に帰っているのだけど……ん~この話題は変えよう。
最近、あのつるちゃんが来年担任を持つらしいという噂があった。
噂が本当か部活の時間に聴いてみた。
「つるちゃ~ん」
「なんだよ」
「来年担任やるってほんと?」
「え~おまえら男子3人ドラフト指名上位な」
「「は?」」
俊介も会話に入ってきた。
「なんすかそれ?」
「クラスのメンバーは担任が結構自由に決められるんだよ」
「「なるほど〜」」
最近は部活の常連になった彼女が言う。
「私はどうなるんです」
つるちゃんが偉そうに宣言した。
「黒川は女子1位だ! 俺のクラスの平均点を上げるの期待大」
この教師は駄目だと思う……。
「逆指名ってないのか? 俺は笹倉センセが良いな~」
指名拒否? 勝手に言ってみた。俊介ものってきた。
「国語の有賀が良い」
ちなみに一番若くて綺麗な先生です。
つるちゃんがしょんぼりしている。
「く、黒川はどうなんだ?」
「けいごと一緒なら別にどこでも良い」
す、素で言うかそれ~たまに彼女は凄い事を平気で言う。ハズイ。
「そうか。わかったお前らはセットで俺のクラスだ。そうなると後の2人も一緒だな」
「え~」
俊介が抗議の声をあげた。つるちゃんが俊介に何か耳打ちしている。
俊介は納得したようだ。何言ったんだ??
つるちゃんは凄く楽しそうだった。戦力の目処がたって嬉しいのか?
え~ちなみに久志は寝ていた。
終わり。
完結記念のおまけ的な話でした。続きの「遥か彼方3」は、アップする予定なのでまったりお待ちください。