第15話:祈りの形をした侵食。
ふたりきりの部屋、夜が深まるたびに、境界は曖昧になっていく。
これは、“好き”という言葉が呪いに変わる夜の記録。
※本話には、精神的・身体的な支配、同意の曖昧な性描写、依存・侵食・自己喪失を含む重い表現があります。
読了の際はご自身の心の状態にご留意ください。(R15相当)
夕食のあとの廊下は、少しだけ湿気を帯びた熱気で満ちていた。
照明の光がやや黄色くくすんで見えるのは、蛍光灯のせいか、それとも僕の目のせいか。
ミオが食器を返しに行っている間、僕は病棟の壁際で一息ついていた。
たまたま通りかかった看護師と目が合い、自然な流れで、ほんの少しだけ言葉を交わした。
「ユウくん、だいぶ元気そうね。顔色もいいし、声にも張りがある」
その言葉に、僕は笑って頷いた。
「ありがとうございます。……薬が、効いてるのかもしれません」
言葉は、もう口が覚えている。
反射のように出てくる“元気な自分”の応答。
それを受けて、看護師も柔らかく笑った。
「うんうん、ちゃんと眠れてる? 食事も摂れてる?」
「はい、ちゃんと……全部、できてます」
会話の途中、もう一人、同世代くらいの女子の入所者が近づいてきた。
名前は覚えていない。顔だけは、何度か見たことがあった。
彼女はどこかおどけた調子で、「ユウくんって、話しやすいよね」と言いながら、僕の隣に並んだ。
少し笑いながら、日常のささいな話――テレビの番組、夕飯の味、明日の天気――そういう話をした。
僕は、ただうなずいていただけだったけれど、
その場の空気は、どこかやわらかく、たしかに“外の世界”に似ていた。
――だからこそ、気づくのが遅れたのかもしれない。
背中に、視線を感じた。
ふと、振り返る。
そこに、ミオが立っていた。
笑っていた。
それはとても自然で、優しげな微笑だった。
けれど、その笑顔の奥にある“何か”が、僕の喉をすうっと冷たく撫でた。
「ユウ、もう戻ろ?」
その声は、柔らかかった。
けれど、語尾の揺らぎのなさが、まるで命令のように響いた。
そして、ミオは看護師と入所者の方に向き直り、少しだけ頭を下げた。
「ごめんなさい、ちょっとユウをお借りしますね」
にこやかに、礼儀正しく。
だけど、その“お借りします”という言葉に込められた所有の響きは、
彼女がもう“自分の領分を侵された”と感じている証拠だった。
僕の手を、ミオが握った。
やさしい力だった。
けれど、その指は離れようとする素振りを見せるだけで、
まるで手錠のように、逃がす気配はなかった。
「じゃあ、また」
そう言って、ミオは僕を連れて歩き出した。
無理やりではなかった。
けれど、僕が抗うという選択肢を持っていないことを、彼女は知っていた。
廊下の床が、靴音を吸い込むように静かだった。
背後で、看護師と入所者が少しだけ言葉を交わす声が聞こえた。
けれど、それもすぐに遠ざかっていった。
僕の手を握るミオの指先が、少しだけ震えていた。
それが怒りなのか、不安なのか、喜びなのか――わからなかった。
でも、たしかに彼女は、僕を“取り戻す”ように歩いていた。
部屋のドアが近づいてくる。
静かに、何かが“閉ざされる予感”が、背筋に滲みはじめていた。
♢
扉が、静かに閉まった。
その瞬間、空気の密度が変わったのが分かった。
廊下のざわめきが遮断され、部屋はぴたりと沈黙に包まれる。
背中に張りつくような湿度、息を飲むような静けさ――すべてが密閉された空間に変わっていた。
ミオの手はまだ僕の手を握っていた。
でも、その強さが、さっきよりも少しだけ変わっていた。
“引く”ための力ではなく、“逃がさない”ための圧。
優しいふりをしたまま、確実に“鍵をかける手”へと変わっていた。
僕が何か言おうと、ほんのわずか口を開いたそのときだった。
ドン、と鈍い音を立てて、僕の背がベッドに沈み込んだ。
思考が追いつくより早く、視界が揺れ、天井が滲んだ。
ミオが僕を押し倒していた。
激しさはなかった。怒鳴り声も、荒い息遣いもなかった。
ただ、無言で、しかし一切のためらいなく、僕の身体をベッドに封じ込めた。
ミオの目が、見下ろしていた。
笑っていなかった。
目の奥の光だけが、狂ったように濡れていた。
でもその口元は、あくまで“穏やかな恋人”の形を保っていた。
「……私だけ見ててって、言ったよね」
声は静かだった。
優しい口調で、でもどこにも優しさのない声音だった。
あくまで“確認”のように。
間違いがあったことを、ただ訂正するだけのように。
次の瞬間、ミオの唇が重なった。
強く、深く、押しつけるように。
舌がねじ込まれる。口の奥まで入り込み、喉の奥をかき回すように暴れる。
息が詰まる。喉が鳴る。
それでも、僕は抵抗しなかった。
抵抗できなかった。
唇の隙間から、何かが溢れていく。
涙か、汗か、唾液か――もはや判別できない熱の膜が、顔を這った。
ミオは、ずっと何かを呟いていた。
「ごめんね……ごめんね、ユウ……ごめんね……」
繰り返し、呪文のように。
その声は震えていた。
でも、手の力は緩まなかった。
僕のシャツを掴んでいる指が、布越しに爪を立てていた。
そして――
ミオが僕の首筋に、顔を埋めたかと思うと、
次の瞬間、痛みが走った。
小さく、けれど確かな“裂ける感触”。
牙のような歯が、皮膚を破った。
血の味が、唇の端に滲む。
「……ごめんね、ごめんね……ユウは、わたしだけのものなの……」
ミオの涙が、僕の首筋を伝った。
血と涙と汗が混じり合い、どこまでが誰のものか、もうわからなかった。
その痛みさえも、どこか遠くで起きている気がした。
鈍く、くぐもった感覚。
まるで他人の身体に起きた出来事を、夢越しに見ているようだった。
――これは怒りでも、悲しみでもない。
ただ、“私だけのもの”でいてほしいという、純粋すぎる衝動。
だからミオは、噛んだ。
僕を刻印するように、壊さない程度に、でも確実に“私のもの”とするために。
僕は、目を閉じた。
何も考えなかった。考えるという機能が、遠ざかっていった。
……抗えない。
抗う必要すら、もう感じなくなっていた。
ただ、身体が反応する。
呼吸が震える。
熱がこもる。
心だけが、どこにもいなかった。
――僕は、もう拒絶できる場所にいない。
拒絶できない身体。感情の麻痺。
それでもミオが微笑むのなら、それでいいのかもしれない。
♢
「……ユウは、私だけのユウなんだから」
その言葉が落ちた瞬間、僕の身体はもう彼女の中に呑み込まれていた。
吐息、熱、肌の擦れあい、唾液の音――どれも生々しいのに、どこか現実感がなかった。
ただ、ミオの身体だけが確かで、
その中に包まれていくことが、“逃げ道”であるかのように思えた。
ミオの動きは、最初から抑えが利いていなかった。
焦るように、追い立てるように、深く求めて、突き刺して、搾り取る。
節度も余裕もなかった。
ただ、“繰り返すこと”だけが、彼女の意識の全てを支配していた。
何度も、何度も、身体が重なる。
腰が打ちつけられるたび、ベッドの軋む音が濁った呼吸に飲まれていく。
キス、吐息、囁き――その合間に、彼女は何度も僕の名を呼んだ。
祈りのように。呪文のように。
愛でも欲望でもない、“存在を確認するための呪文”。
時計が、19時を指していた。
ミオが僕の上に跨る姿が、天井の灯りに逆光で滲んで見えた。
流れる髪、汗の光、紅潮した頬――そのすべてが美しいのに、どこかで“壊れた何か”を想起させた。
夜のあいだ、何度も、何度も繰り返された。
腰が打ちつけられるたび、ベッドの軋む音が濁った呼吸に飲まれていく。
キス、吐息、囁き――その合間に、彼女は何度も僕の名を呼んだ。
祈りのように。呪文のように。
日付が変わっても、彼女は止まらなかった。
その手が、僕の胸に、肩に、腹に、しがみつくように這う。
爪が時折食い込む。ひとつ、またひとつ、印が刻まれていく。
深夜、彼女の動きはゆるやかになった。
それでも、終わりは来なかった。
吐き出すたび、僕の中の“何か”が剥がれていく気がした。
快楽でも、痛みでもない。感覚の残滓だけが、空虚の底に沈んでいく。
そして、朝が近づいても――
行為は終わらなかった。
ベッドの上には、“ただ反応する器”だけが残されていた。
最後に見た時刻は、朝の6時をわずかに越えていた。
呼吸は浅く、鼓動は遅く、けれど確かに胸の奥で何かがまだ“動いて”いた。
それが命なのか、残響なのか、自分でも判断がつかない。
喉の奥には、飲み込めなかった声がこびりついていて、
身体の芯が、微かに軋むように痛んでいた。
……でも、それすらも、自分のものじゃないような感覚だった。
身体が、“どこかの誰かの記録媒体”になったみたいに。
そのとき、眠っていたはずのミオが、ふいに声を漏らした。
夢の中で誰かと話すように、かすかに唇が動いていた。
「……ねえ、ユウ。わたしね、きっと、間違ってるんだよ」
その声は震えていなかった。
ただ、事実を淡々となぞるように、囁かれていた。
「でも……もう引き返せないんだ。
だって……ユウが、わたしを置いてどこかに行こうとするのが……
怖かったんだよ……ずっと……」
僕はまぶたを閉じたまま、その声を聞いていた。
目を開けなければ、きっと“何か”に気づかなくて済む気がした。
彼女の声が、夢と現のあわいで、ゆっくりと溶けていく。
「ずっと、ずっと……一緒にいてくれるって、信じてたのに……
わたしだけじゃ、不安だったんだ……だから、ね……」
語尾は音にならなかった。
けれど、その沈黙の余白に、ミオの“確信”がにじんでいた。
――もう、引き返さない。
彼女は“壊すことでしか、愛せなかった”のだ。
♢
カーテンの隙間から、朝日が差し込んでいた。
まだ完全には昇りきっていない弱い光が、病室の壁にぼんやりと滲んでいる。
その白さは、まるで何かを消し去ろうとするようで、僕はただ、天井を見つめたまま瞬きもできなかった。
身体が重いわけではなかった。
動けないほど疲れているわけでもない。
それでも――起き上がれなかった。
ベッドの上、シーツが波打つように乱れていた。
乾いた汗と、滲んだ体液と、いくつかの染み。
無数の熱の痕跡が、既に冷たくなってこびりついている。
少し動くだけで、布が皮膚にひっかかる。
乾いて、固くなって、まるでそれ自体が僕を縛っているようだった。
僕の隣で、ミオが眠っていた。
穏やかな寝顔。口元には微かな笑み。
まるですべてを成し遂げたあとの満足のように、静かに、すやすやと呼吸をしている。
夜を通してあれほど動き続けていたはずなのに、その寝顔には一切の疲労がなかった。
いや、それすら“役割を終えた器”のように感じられた。
僕は、彼女を見なかった。
見たらきっと、何かが戻れなくなる気がした。
だから僕は、ただ天井だけを見つめていた。
頭の中が空白だった。
思考が流れ込む余地がなかった。
ただ、“抜け殻”として、ベッドの上に横たわっているだけだった。
――僕の中身は、すべて、あの夜の中で溶けてしまった。
ミオが名前を呼ぶたびに、愛してると囁くたびに、
そして何度も僕を抱きしめるたびに、
彼女の中に、僕がひとつひとつ、吸い取られていった。
快楽でも、痛みでもない。
それは、ただ“侵食”だった。
いつの間にか、“僕”という存在がどこにあるのか、分からなくなっていた。
心の奥にあったはずの何かが、層ごと削り取られて、
その空洞に、ミオの声や熱だけが染み込んでいく。
もう戻れない。
それは、“自分”という物語の最終ページを誰かに破られた感覚だった。
心があったはずの場所は、いま、空洞のようだった。
音を立てても、跳ね返るものがない。
無音。無重力。無色。
けれど、ミオは――満たされていた。
彼女の呼吸が穏やかすぎて、まるで儀式を終えた神官のように見えた。
役目を果たし、すべてを収めた者の眠り。
一方で、僕はその祭壇に捧げられた生贄のようだった。
儀式は成功した。その代わりに、“僕”は失われた。
僕のすべてを、確かに受け取ったのだろう。
それが愛であろうとなかろうと、
行為が儀式であれ暴力であれ、
彼女にとっては、“それでよかった”のだ。
だから、笑って眠っている。
ふと、昨夜の廊下で交わした会話と、看護師の視線を思い出した。
あのとき、あの目だけは、僕の“仮面”の裏を見抜いていた。
今なら、分かる気がする。
あの視線が告げていたのは、「まだ戻れるうちに」という警鐘だったのかもしれない。
でも、もう遅い。
戻る場所は、とうに喪われていた。
“ミオの中”でしか、生きられなくなってしまったのだから。
どれくらい時間が経ったのか、分からなかった。
静寂の中で、ミオの体温だけが、なおも僕の肌に残っている。
目を閉じたままの僕の耳元に、かすかな気配が降ってきた。
シーツが擦れる音、布団の重みが変わる気配。
そして、ミオの唇が、そっと僕のまぶたに触れた。
「ユウ……まだ、ここにいる?」
僕は答えなかった。
答えを待たずに、ミオは僕の胸に顔を埋めた。
そのまま、静かに呟いた。
「ねえ、もう一度だけ、……わたしの中で、確かめさせて?」
その声には、哀願のような、祈りのような、
でもどこかで――“命令”のような響きが混じっていた。
僕の手を、ミオが導く。
彼女の胸の上に、僕の指が置かれる。
鼓動が聞こえた。彼女のものか、自分のものか、区別がつかない。
「ほら……ね? 一緒になれば、怖くないんだよ」
目を閉じたまま、僕は頷いた。
反射のように。拒絶の余地すらない、条件反射のように。
ミオが、僕の額にキスを落とした。
それは、“別れ”ではなく――“最終確認”のようだった。
キスの跡が、額に印を残すような気がした。境界が、そこからじわじわと、溶けていく。
好きだったはずなのに。
たしかに、愛していたはずなのに――
その“感覚”が、もう思い出せなかった。
最初に手を繋いだとき、
初めて名前を呼ばれたとき、
心臓が跳ねた感覚が、霞んでいる。
覚えているのは、“奪われていく感覚”だけだった。
それすらも、やがて消えてしまうだろう。
まるで、最初からなかったように。
今なら、なんとなく、わかる気がした。
ミオが求めていたのは、“僕”じゃなかったんだ。
たぶん――名前でも、身体でも、想いでもなくて。
ああ、これは愛なんかじゃない。
これは、救われたいだけの呪いだ。
誰かに触れてもらわないと、壊れてしまう心。
誰かを信じてしまわないと、自分の形がわからなくなる魂。
ミオは、たぶん、それを“僕”で埋めようとした。
僕の声で、僕の手で、僕の体温で、
自分が“ここにいていい”って、確かめたかっただけだった。
でもそれは――愛じゃない。
祈りのふりをした、呪文だった。
その言葉を唱えるたびに、ミオは僕を“神様”にしようとした。
崇めるように、すがるように、壊していったんだ。
ミオは、神様でいたいわけじゃなかった。
“絶対者”として、僕を飲み込むしかなかっただけだった。
……怖かった。
胸の奥に残っていた何かが、じわじわと凍っていくのがわかった。
彼女の中で生きるっていうことは、
僕が僕じゃなくなる、ってことだったんだ。
接触も、行為も、言葉も――それらはすべて、“教義の儀式”だった。
だから、僕は自由を与えられなかった。
問い返すことも、逃げることも、ただの選択肢ですらなかった。
ミオの中にあったのは、愛ではなく、“正しさ”だったのだ。
――この関係こそが正しい。この結びつきこそが、救済なのだと。
そう思えば、少しだけ、納得がいった。
ミオがあれほど丁寧に僕を“包み”、そして“飲み込んでいった”理由が。
それは愛ではなかった。
ただ――ミオの信じる“正義”だったのだ。
誰かが、呼んだ気がした。
耳ではなく、意識の奥で。
――ユウくん。
あの声は、誰だっただろう。
懐かしくて、あたたかくて、でも、もう思い出せない。
「……まだ、間に合うよ」
「君のままで、生きて」
――ねえ、目を開けて――
複数の声が、重なるように僕を包んだ。
過去のどこかから、今のどこかから、混ざりあって――僕を引き戻そうとする。
誰かが、僕を“見つけよう”としていた気がした。
でも、それが一番、怖かった。
見つかったら、存在を返されてしまう気がして――
でも。
違う。
違うんだ。
あの声を聞けば、世界の“縁”が裂けてしまう気がした。
もう一度、“誰か”になってしまう気がした。
戻れば、また名前を呼ばれ、また心を持たなければいけない。
そうなったら、きっと――
……僕は、また壊してしまう。
また、誰かを。
また、僕自身を。
……怖い。
言葉も、顔も、涙も、全部。
名前のないままで、もう触れたくなかった。
だから――
「……ミオ」
その名前を、喉の奥で、呪文のように唱える。
ミオの中にいれば、何も考えずに済む。
呼吸だけで、生きていける。
感情を手放したまま、沈んでいける。
そうして僕は、“誰かの声”を、静かに遠ざけた。
あたたかさも、善意も、希望も――すべて、遠ざけた。
そして、ただ一人の名前だけを胸に、
僕は、深く、深く――沈んでいった。
――そして、僕は目を閉じた。
目を閉じれば、少しだけ自分の境界が曖昧になった。
眠りでも覚醒でもない、名前のない場所。
そこに僕は、沈んでいった。
“わたしを見て”――あの願いは、
いつしか“わたししか見ちゃいけない”という命令に変わっていた。
でももう、考える気力さえ残っていなかった。
願いと命令の違いなんて、遠い昔の言葉みたいだった。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
第15話では、ユウという存在が「個」としてではなく、「関係性の中でしか存在を許されない」状況へと沈んでいく様を描きました。
ミオはユウを愛しています。けれど、その愛は彼を“対等な人間”としてではなく、“わたしだけのもの”という一方的な正しさとして貫かれていきます。
そしてユウもまた、その支配の中に“安らぎ”を見出してしまう――それは、あまりに静かな破壊でした。
本話の終盤で挿入した“誰かの声”は、かつての世界からの救いの手です。
けれどユウはその声を拒み、ミオの名を呪文のように唱える道を選んだ。
それが正解だったのか、不正解だったのか――その判断は、読者の皆様に委ねたいと思います。
どうか、彼らの物語を、もう少しだけ見守ってください。
よろしければ、ブックマークや感想、レビューを残していただけると、創作の大きな励みになります。
一つひとつ、大切に読ませていただきます。