表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リーフクエスト  作者: どら焼き
4/61

4.そして、本性が出る。

他作品も、αポリス、カ良ければ、星マークのお願します。

4.そして、本性が出る。



[祝福の儀]のあの日からもう5年が経った。


ガリズのリーダー ガリ

「おい!のろまリーフ! 早く走って索敵してこい!」


 いや、お前、そんな大声出しらモンスターにこちらの居場所がバレバレだろうが!


 あの日から全く変わらない関係。

 どうも、未だに使い方がわからないスキルを持つオレが、一番下っ端扱いだ。


 大体、身軽に移動するのが仕事の斥候約に、お前たちの荷物を全部持たせるか!


 重い荷物を背負って、ダンジョンというこの異空間の洞窟の先にモンスターがいないか、調べに行く。

 まぁ、ガリズも5年もやって一人前と呼ばれるCランクパーティーにすでになっていた。

 同じ村の出身の他の奴らは、ハンターとしての見習いと一人前の壁と言われるEランクの壁を超えられずに商人になったりした奴らも現れていた。


 まぁそんな状況からすると、俺達はバランスのいいパーティーだと言われていたから、成功したほうなのだろう。

 もうすぐ、Bランク昇格間近だと受付嬢メイから言われていた。

 つい最近、所属しているベラボー辺境伯領都支部のトップのギルドマスターにリーダーのガリが呼び出されていた。


 昇格の条件とか、言われていたいたらしいと受付嬢のメイさんに教えてもらったのがつい最近の事。


 今は、その条件らしいダンジョンっていう、異空間との裂け目とか言われる異空間の洞窟に入っている。

 場所が違うダンジョンだと、中に草原だとか広がっているダンジョンもあるらしいが、今入っているダンジョンは、[死出のダンジョン]と呼ばれるかなり高難度のダンジョンらしい。


 ダンジョンは、階段を上がるタイプや下がって地下に潜るタイプがあるという。

 フィールドタイプと呼ばれる草原が広がっていたとかいうダンジョンもあるが、ここは洞窟迷路の地下に下がって行くタイプのダンジョンだ。


 ダンジョンには、モンスターが無限に湧く。

 そして、放置しているとダンジョンの入口がある日突然大きくなり、モンスターの大群を吐き出す。

 モンスターハザードと呼ばれる災害の始まりだ。

 吐き出された万匹単位を超えるモンスターは人里や街、王都を襲うのでダンジョンに出るモンスターの種類は様々だが、ダンジョンのモンスター討伐はクエストとしてギルドからよく出されるのだ。


 ダンジョン内では、モンスターは討伐されるとダンジョンに肉体は魔石を残して吸収されてしまう。

 時々、ドロップ品という何かのアイテムを残すこともある。

 魔石は、地上のモンスターの体内にもあるが、ギルドで買い取ってくれる。

 照明とか魔道士の杖の先とか王国の魔導兵器とか、様々なものに使われている。


 ダンジョンの一番奥には、ダンジョンの魔石というべき、ダンジョンコアと呼ばれるものがあるらしい。

 ダンジョンコアを守るダンジョンボスを倒して、ダンジョンコアをダンジョンから抜くとダンジョンは崩壊を始める。


 まず、モンスターが無限に湧く現象がなくなって、パラパラと崩れて行くという。


 なぜ伝聞系かというと、僕達はまだダンジョン攻略をしたことは無い。

 だけど、ガリはギルドマスターから、このダンジョンの攻略が、ランクアップの条件だと言われたので、攻略するというのだ。


 今のガリのレベルは35。

 大体、僕以外のメンバーレベルは35だ。


 だけど、スキルすら使えず短剣で戦う僕は、なぜかレベルが上がらず15という状態。

 受付嬢のメイさんが言うには、5年でレベル15は少し遅いくらいで、ガリ達が早すぎるということだ。


 いた!曲がり角の奥にバーサーカーフォレットがいた。

 口からはファイヤーボールを吐き、手足の爪がいきなり伸びて、しかもその爪は刃物というだけでなく、物凄くすばしっこくいモンスターだ。

 

 Dランクハンターでも、一瞬で5体バラバラにされてしまうという、別名殺し屋フォレット。


 それが3匹もいる。

 すぐにガリとゲリに報告する。


重戦士ゲリ

「は? またバーサーカーフォレットかよ!

 オレの盾が保たないぞ。

 本当に、このダンジョン地下11階までなのだよな?」


魔法使いボヘ

「早く、ファイヤーボールを撃たれる前に焼くわよ! 今度こそ焼きフォレットにしてやる!

 盾を構えてよ!」


 ボヘの後ろでは、ヒーラーのトトがボヘの火傷を回復魔法のヒールで、治していた。

 はっきりという。ボロボロだ。

 とても僕たちでは、このダンジョンを攻略する力なんて無い。明らかにランクがあってない。


魔法使いボヘ

「焼けろ~!焼けろ~!」

 先程から、何度も何度もファイヤーボールをバーサーカーフォレット一匹に当てているが、フォレットはピンピンしている。

 全く効いていない。

 他のバーサーカーフォレット一匹はガリと斬り合っていたが。


 バリン!

 ガリの予備の鉄の剣が折られた。

 もう、それで6本目だ。


 バキッ!

 ゲリの盾も破られた!これで2枚目だ。

 

 く!

 僕は、ガリがこのダンジョンに入ってから折った剣の破片を腰に吊り下げた袋から出して、飛びかかってくるフォレットの口に投げ込んだ。


 バーサーカーフォレット(3体目)

「フガー!」

 ボヘのファイヤーボールにびくともしなかったフフォレットが、血を吐いて暴れまわる所をかいくぐって、短剣で唯一柔らかいとされる喉を突き刺した。


[レベルが上がりました。]

 また、ダメアナウンスだろう。

 ハンター達は、モンスターを倒していくとレベルがあがり、その時に先程のアナウンスの声が頭に聞こえるという。

 僕も何度も聞いた。30回以上聞いたがレベルは15のまま。

 だから、ダメアナウンスと呼んでいる。

 レベルアップのステータス補正?

 そんなもの無いよ。だから、いつまで経ってもガリ達に下に見下げられて、重い荷物持ちをさせられている。


リーフ

「おい!ガリ!最後の予備の剣だ!ゲリ!最後の予備の盾だぞ!」

 

 魔力切れで倒れている、ボヘとトトに魔力回復のマナポーションを渡して、ガリとゲリに武器を渡す。

 ゲリは、メイスも壊していたので投げて渡す。


 すぐに、ガリの相手のフォレットの後にまわって、壊れたゲリのメイスで叩く!

 そして、ゲリの相手のフォレットも後から叩く!


 なんとかフォレットを倒したハンターパーティーのガリズの面々は、座り込んだ。


リーフ

「おい!ガリ!もう無理だ! 明らかにレベル差があり過ぎる!

 一度領都に戻って、立て直そう。

 もう、予備の武器はないのだぞ!」


 そう言って、壊れた武器の欠片とか回収するリーフに、ガリはそっぽむく。

 金属部品を集めて、打ち直しを頼まないといけない。

 トトは、重症のオレを放置してゲリに回復魔法をかけている。

 特に今日はよそよそしい。

 

リーダー ガリ

「うるせぇ!もうすぐBランクが直ぐ目の前にあるんだよ!

 何が立て直しだ!ざけんな!」


重戦士ゲリ

「そうだぞ!リーフだまれ! せっかく舞い込んだ幸運を離してたまるか!」


 死ぬよりか、マシだと思うけどな。

 

魔法使い ボヘ

「うるさい!ヘボリーフ! 使えないスキル持ちのくせして、ナマイキいうな!」


ヒーラー トト

「そ、そうですよ! Bランクになれば遠距離の行商人の護衛クエストができます。

 そうすれば、行きだけのクエストを受注して、この辺境伯領からおさらばです!

 荷物持ちなら、荷物持ちらしく言うことを聞け!」


 こいつら、目が座ってやがる。

 身の程がわからないのかよ。

 まだ、このダンジョンの地下5階だぞ。

 大体、ギルトの資料だとSかAランクダンジョンの地下5階でバーサーカーフォレットなんて出てくるなんて、ランクSかAのダンジョンだぞ!

 

 本当にここは、地下11階層のダンジョンなのか?

 誰が、11階層なんていった?

 本当に調べたのか?


 ギルトマスターから渡されたという、ダンジョンの資料を見てニヤけるガリ。


リーダー ガリ

「喜べ、もうすぐだ。 もうすぐはじめの目的地に着くぞ。」


 僕が、いくら言っても聞かないメンバーの後を追って、目的地という横穴に入った。

 その横穴に何か有るのか?


  

 

 





 

だんだんと話が進むにつれて、過激になる予定なので、実は心配です。クヨムに出しています。短期連載予定のこれまでの要望というか、欲望のできるだけ書き込む予定の実験作です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ