17.戦火が広がる
他作品もαポリス、カクヨムにもあります。良ければよろしくお願いします。
17.戦火が広がる。
魔導時計だと行商人倉庫は午前4時に出火したのだが。
(地球と同じくこの世界も1日24時間。リーフの体感だと地球の時間だと1日30時間くらいだと思っている。1時間の長さが少し長い感覚。)
それだけでは治まらなかった。
次に燃えたのは、領軍の駐屯所。そして、領都の門の横の衛兵の詰め所。
大通りを、第3王子の騎兵が走る。
ベラボー辺境伯
「殺せー!オレはここから出るのだ!」
は???
オイ!辺境伯のやつ、殺せ!とか言ったぞ!
は、反乱か!
だけど、僕は関わらない。そして寝た。
起きると昼だった。
一階に降りると、宿屋の表の扉は閉められていて、かんぬきとかして、閉めている。
宿の主人いわく、先程も宿の前で騎士の激突があったという。
パンだけの食事を済ませて、連泊の追加料金を渡して置いて部屋に戻る。
2階から見ると、所々から剣戟の音がする。
もう、これは辺境伯の反乱が決定したな。
夕方前に、ハンター新聞の配達人が走っているのが見えた。
宿の一階に降りて、僕も一部配達人から買った。
なになに?
今朝未明に、行商人倉庫捜索が失敗したとして、辺りに八つ当たりして火魔法を放った騎士が、草を焼いた時にガリがリーフを殺して生贄にして手に入れた[死出のダンジョン]のお宝を発見した?
は?
生贄になったのか?僕?
まぁ、奴らの言動からは、たしかにランクアップの生贄だったらしいな。
ほ~、生贄にして発動した禁呪によって、[死出のダンジョン]は、崩壊したとみられる?
え? 毎日の巡回警備が、一ヶ月間の間サボってされていなかった為に、発覚が遅れた?
へ~、あいつら、そんな事を自白したのか?
つまり、アイツラが[死出のダンジョン]を攻略したことになっているのか?
しかし、頑としてフルポーションの隠し場所は言わなかった。
ほ~。
ギルドマスター ワッタは、リーフを生贄にして禁呪発動なんて指令していないというが、誰も信じていないらしい。
なるほど。
しかし、大魔法使いの子孫を名乗るボヘは、禁呪を使ってダンジョンを崩壊させたと供述。
ほ~、大魔法使いの子孫!初耳だよ!
そして、総大神官様の婚外子の子孫を名乗るヒーラー トトも、禁呪発動を認めた?
ギルドマスターにランクアップの為に強要されたと供述。
は? それも初耳だ。
リーダーのガリは、鉱山送りになった父親一族の釈放をクエスト完了したら約束されたと、ギルドマスターが書いたという書類を出して、それが偽造ではないと、王都のギルドが認めた?
へ~、あのクエストの日のダンジョンに入る前に、何か楽しそうにこれで晴れて免罪だなんてつぶやいていたけど、そういう裏約束もしていのか。
サブリーダーのゲリも同じ供述をしていた?
国王の病の事は知らなかったが、ギルドマスターに免罪のあてはあると、詳しくは教えてくれなかったが、王太子が胸につけているメダルそっくりの物を見せてきた?
メダルって王弟家の公爵の家の紋章って事だよな。
え、王家も僕の暗殺に関わっているの?
は? どういうこと?
そして、辺境伯の動きがおかしいと報告が来て、急遽第3王子が派遣された?
本来なら、空振りに終わるはずが本当に見つかった為に、王家に提出を求められたが、辺境伯は拒否して国王に、自ら渡すことを主張して戦闘が始まっただって?
キャー!とか、聞こえてくる。街の大通りを誰かが走って横切っていた。
女性が、モンスター暴走襲撃の時に避難場所指定されているハンターギルドに向かって逃げていた。
次の日
受付嬢メイ
「あ。触れますよ。体温もある。心臓の音もありますね。」
受付嬢ベロア
「生存報告完了です。 あと、ガリズからの脱退処理はします?」
リーフ
「してください。」
やっと奴らとこれで晴れて…。
何か、スッキリとしたな。
あ!そう言えば、パーティー財産はどうしよう?
奴らの財布とか、押し付けてられていると渡しておいた。
ここは、領都のハンターギルド。
避難してきた人達で、ハンター演習場はいっぱいだ。
パーティー財産の配分は、等分らしいので僕の分は受け取っておく。
一人辺り大金貨30枚! あ~、これだけよく貯めたな。
急ぎですぐにインベントリーに入れた。
何が起こるかわからない。
そこに、ギルドマスターがやってきて、リーフを見るとギルドマスター室に来るように言う。
ふざけるなよ!誰が行くか!と言おうとすると、ギルドの暗殺パーティーに囲まれて、ギルドマスター室に連行された。
あれ?
あ~、白い部屋だ。
ハァ、さすが王都ギルドの暗殺パーティー。
痛みもなく、殺されたのね。
ごめんね、なんとか生きようと僕は頑張ったよ。ごめんね、ごめんね。
「あの~、死んでませんよ。」
へ?
「わたくし、こういう者です。」
名刺には、天界監察室 捜索一課。
ハァ。
鏡が出てきて見ると、リーフの肉体は今ギルドマスター室のソファで座っている。
ギルドマスターも暗殺パーティーとボケ~として白目を向いて、座っていた。
そして、僕リーフ、麻実田 葉太に何が起こったのかを話してくれた。
え?
ダンジョンコアが言っていた裏の世界は魔神と魔王に占領されたと言うのは本当らしい。
で、それを打開するために、この世界を担当する女神様が、ギャル姿で渋谷で勇者を異世界召喚するための人選をするためにいたの?
で、見事女神様選ばれた勇者を異世界召喚すらために、魔方陣に勇者候補を突き落としたけど、その魔方陣のもっと下の地下を、僕ではなく、オレ、麻実田 葉太が、ダイナマイトを使って掘っていたと。
で、巻き込まれたというのか。
は~。なるほどなるほどね。
オレ、移動の時に目隠しされていたけど、渋谷の下を掘っていたのか。
なぜ?
ハァ? 関東大震災を引き起こした真の断層を爆破させて、地震のエネルギーを少なくさせるつもりだったって!
マジ?
いや、無理だろ。
は~、渋谷の地下を流れる渋谷川って断層だと見ていたのね。断層部分のスキマを開けさせて、スカスカにして摩擦を減らして地震を弱めさせようとか、企画したらしい。
で、ギルドマスター ワッタが仕掛た僕に対する奇行というか、暗殺依頼はあの無理矢理に僕を喜んでこの世界で来たと言わせようとした、女神の部下の仕業だった?
理由のわからないスキルを取らせて、事後状諾でこの世界を取り戻す勇者の仕事を手伝わせるつもりだった?
ワッタは、実は王弟の息子だから公爵の紋章メダルを復元させて持たせて、今回の事に利用したらしい?
なるほど、すっごくやばい世界だとわかりました!僕は帰りたいです。
え?異世界召喚の時のエネルギーで5体バラバラで元の身体が無い!
いや、帰りたいです!
子供の30人作れって無茶だ!帰りたいです!
「それが、今の日本も大変ですよ。」
ここもハードです。帰りたいです。
要件は、勇者を手伝ってくれ?
3つ隣の王国にいるらしい。
いや、この王国どころか辺境伯領すら脱出するのも無理ですよ!
選ばれた勇者さんも見せてもらった。
あら?チャラ男?
いや、床に倒れている男性って頭に王冠つけてませんか?
うわ!王女とかメイドさんとか、鎖で手を縛って吊り下げて、服を破こうとしてない?
うわ~、ハリウッド映画に出てくる悪役も逃げ出す怖い顔!
小便がチビリそうだよ!
聞いてみた。
アレ(チャラ男勇者)のどこに、魔王とか魔神から世界を救えそうな聖なる要素があるのですか?
眼の前の方が、冷や汗をかいているのがわかる。
こわ! コレ(チャラ男)が 勇者適性?
「上司に聞いてきます。たしかにおかしい。」
そして、その部屋に図書が何冊かあったので読んで待つことにしたリーフ。
へ~、魔法の使い方だ~。
全て読み終わった頃。
「あ、おまたせしました。」
『簡潔に言う。ふっとばしてくれ!闇だと悪だと判断したらふっとばしてくれ!』
は?
気がつくと、ギルドマスター室だった。
ぐりんと、目が戻るギルドマスターと暗殺パーティー。
リーフ
「ギルドマスター?」
ギルドマスター ワッタ
「何を、私は何をしていた。」
リーフ
「裏切りは、裏切りガリ、ゲリ、ボヘ、トトは、どうなりますか?」
ギルドマスター ワッタ
「この事は、内密にしてくれ。あのダンジョンを攻略したのは、お前だろう。
何も言わずに、フルポーションを出してくれないか?!」
リーフ
「そうすれば、あなたは助かって王都ギルドの人間は騎士団によって皆殺し!」
ギルドマスターの首に短剣が突きつけられていた。
リーフは、指で暗殺パーティーの一員の短剣を、首の少し前で素手で摘んでいた。
暗殺パーティー リーダー
「な!!」
ギルドマスター ワッタ
「な! やはり、そうか。 いいだろう。Sランクだ。Sランクを渡そう。」
リーフ
「なぜ、大手広げて言わないかわかる?
あの宝箱鑑定したの?」
ギルドマスター ワッタ
「宝箱は、[死出のダンジョン]産。中のポーションは、死出のフルポーションと鑑定で出た。」
え?あの青汁が?
あれ?僕、中身を入れ間違えたのかな?
リーフ
「ボヘは、大きな蜘蛛を灰にしたとか、新聞に言ったらしいけど、最下層はコカトリスだった。
で、このフルポーションは、コカトリスの石化光線による石化治療には効かなかった。
だから、鑑定でフルポーションと出ても信じられない。」
暗殺パーティーが、真贋鑑定の魔道具を持ってきたので僕が進んで鑑定すると(真)判定。
そして、証拠としてフルポーションを3本出した。
そして、ガリ達から嫌がらせに持たされていた小さい樽を出す。
小さい樽には、今はただの水に変わってしまったはずの、セーフゾーンの湧水のフルポーションの水が入っていた。
暗殺パーティー リーダー
「な! なるほど!そういうことだったのか!
どんな怪我でも病気でも効くのは、Sランクのセーフゾーンに湧く水か!
わかった。オイ!ワッタ。Sランクを約束通り渡せよ!わかったな!」
暗殺パーティーは、フルポーションと伝説の証明の水を持って音なく消えた。
ギルドマスター ワッタにSランク表示になったギルドカードを渡されて、下に降りるとメイさんとベロアさんに、真っ青な顔でおめでとうと言われた。
そしてふと見ると、ギルドの外は騎士達の戦場となっていった。
だんだんと話が進むにつれて、過激になる予定なので、実は心配です。クヨムに出しています。短期連載予定のこれまでの要望というか、欲望のできるだけ書き込む予定の実験作です。




