第9話 赤鷲の枝錫亭と叔母
はい、ゆっくり読んでいってね。
第9話
さて、俺は黒髪メガネの受付嬢に教えてもらった新人傭兵におすすめの宿屋こと赤鷲の枝錫亭
に来て宿を取ろうと思って、椅子に座っている黒色のダストコートと灰色の長ズボンを着て
いる茶髪の女性に話しかけたら父親の妹であり、俺の叔母に当たるレドラおばちゃんが居た
のである。一体どうことなのか俺は訳が分からずに混乱している。
「あーとえーと、何故レドラおばちゃんが居るんですかねーあはははは」
と俺は物凄く青い顔をしながらそう苦笑いをしつつここから逃げようと後ろに下がって行くが、
レドラおばちゃんは座っている椅子から物凄い速度で跳躍して退路である扉の前へと着地する。
何その身体能力は!?どうなってんだよ!?。
「何を逃げようとしてるんだいレランよ?、あたいの質問に答えてないじゃないか、どうして
ここに居るのかな?」
とレドラおばちゃんは何故ここに居るのかについてを、再度聞きながらじりじりと俺との距離を
詰めて来る。いや、その距離の詰め方はガチで怖いから!?。
(うーん、これは逃げられないなぁ、完全に退路を断たれてしまったし、ここは大人しく筆問に
答えるしかないよなぁ)
と俺は心の中でそう呟きながら、レドラおばちゃんに今までの家から家出した原因からここまで
の道中などについてを全て説明する。
「へぇー、なるほどねぇ確かにあたいだったら家を出て行くかもしれないねぇ、ただ家を出る
時に遭遇したグドレ以外に黙って家を跳びだすとは、全くもってガキ見たいなぁみっともない
ことするんじゃないよ、しかも傭兵組合に登録済みで、しかも一回依頼達成した後って言うの
が本当に笑えないねぇ」
とレドラおばちゃんは俺の説明を聞いて思わず、頭をかかえてしまう。あ、今のうちにここから
逃げるか。
「あーそれじゃあレドラおばちゃん、全部話したから別の宿屋探しに行くね、それじゃあ!」
「おい、ちょっと待ちなぁレラン、どこに行くってんだい?あんたは宿を探しに家に来たんだ
ろうが、丁度いいしレランはあたいの家で住み込みで宿屋の手伝をしてくれ」
と俺は頃合いを見て逃げようとするが、いつの間にか手を掴まれていたので逃げる事に失敗して
しまう。そしてレドラおばちゃんの宿屋で住み込みで手伝ようにと言われてしまう。いや、何で
そうなるんだよ。
「いや、俺は三か月以内に将来に向けて色々とやりたいことがあるわけで、レドラおばちゃんの
宿屋の従業員になるわけにはいかないんでだけど・・・」
「はあ?何を勘違いしているだい?、手伝いと言っても廊下とか玄関をある掃除程度の手伝い
とあたいの身の回りの生活に関してするだけで良いだぞ?、何なら対価として少々の給料出すし
、レラン用の寝室もちゃんと用意してやるぞ、それに行動に関しては余りにも危険じゃないの
なら好きなだけ自由に傭兵として修行しても良いし、何なら直々にあたいが戦士として鍛えて
も構わないぞ?」
と俺は早とちりでレドラおばちゃんの宿屋の従業員になるように勧誘さていると勘違いをして
俺は断ろうとするが、レドラおばちゃんはすぐに俺が早とちりして勘違いをしている事に気が
付き、俺に宿屋でして欲しい手伝いなどの内容やその手伝いに関しての報酬や待遇などを提示
してくれる。なるほどそう言う事だったのか。
「いや、それなら願ったり叶ったりで俺としては良いんだけどさあ、レドラおばちゃん的には
得よりも損をしているような気がするんだけど、何でそこまで融通してくれるの?」
と俺は手伝い割に物凄く報酬や待遇が良いことに疑問を感じたので、そのことを純粋にレドラ
おばちゃんに聞いてみる。
「あぁ?そりゃあ、あたいはレランの叔母で身内でもあるからな、それに何だかんだ言いつつも
ほおって置いて、死なれるとあたいとしては目覚めが悪すぎるし、その何だ・・・やっぱりなぁ
あたいでも身内の子供とかには甘いて言うことなのさあ!」
とレドラおばちゃんは照れくさそうな表情を隠しながらそう言い終えると、カウンターの内側
へと移動していき、奥にある扉を開けて中へと入っていく。
「おいレラン!何をぼっとそこで立ち止まっているんだい!あんたがこれから住む部屋に案内
してやるから早くついてきな!」
とレドラおばちゃんはせかすようにそう言って来たので、俺は急いでレドラおばちゃんの後を
追って中の部屋へと入っていくと、そこにはかなり色々とゴミや食器で散らかっている台所兼
食卓部屋が広がっていた。いやこれは物凄くダメそう・・・。
「・・・えーとレドラおばちゃん、この部屋有様は一体流石にこれはぁ・・・」
と俺は物凄く冷めてた目でレドラおばちゃんにこの部屋の惨状について聞いて見ると、物凄く
汗だくな表情で俺の方に向いた後。
「いやねぇ、あたいはさぁーお客が泊まる寝室の掃除と客が通る廊下の掃除とかで忙しいかねぇ
、だからそうあれなんだよ偶々偶然今日は掃除ができなくて、だからそうな目で見ないでくれ
ないかなぁ・・・」
とレドラおばちゃんは俺から感じる冷たい視線に対して、物凄く居づらそうな様子をしながら
慌てた様な声で謎の言い訳しながら誤魔化そうとして来る。とりあえず今は後回しにして寝床
に案内してからこの惨状について聞いて見るか。
「うん、まぁ後でこの惨状についての言い訳は聞くからさあ、とりあえず今は先に寝床を」
「おぉう!そうだなぁ!さぁここから見て右にある部屋がレランの寝室になる場所だ」
と俺は食卓部屋の酷さについての言い訳などは後で聞くことにし、俺の寝室になる部屋はどこ
かと聞いて見ると、この気まずい空気から脱出したいレドラおばちゃんはすぐに俺の寝室に
なる部屋へと大急ぎで案内する。そして俺の寝室になる部屋内に入ると骨組みだけのベットに
古びた大鏡と収納棚と椅子二つに机が一つだけ置かれていた。ふむ、何か生活感があるな。
「ねぇレドラおばちゃん、何か色々と家具が人道理は揃ったまま置かれているけど、以前誰か
この部屋で住んでたの?」
「まぁね、半年ほど前まで住み込みで働いていた奴の部屋だったんだけどねぇ、急に故郷へと
帰らないと行けないと言って、辞めて出て行ったよ、働き者の若者だったから本当に残念な、
事だったよ」
と俺は部屋の生活感から以前誰か使っていたのかとレドラおばちゃんに聞いて見ると、すぐに
以前この部屋に住んで、働いていた従業員についてを大雑把に教えてくれる。まぁとりあえず
は、今日からこの部屋が俺の寝室だ、頑張って掃除して綺麗にしないとなぁ。あと食卓部屋の
掃除もしないとな、流石に汚いし。
と言ったところでここまでです。新キャラ登場回でしたが、何故主人公の叔母を登場さてたのかというと単純に書いているときに思いついたので、勢いで書きました。まぁとりあえずはまた次回お待ちください。