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何故か異世界の田舎娘に転生していた  作者: アクドニアデフジム
第一章 始まりと傭兵への道のり
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第4話 故郷からの旅立ちと大狼の襲撃

はい、こんかい変な回です、書いててどうなんだろうとか考えながら書きました、温かい目で読んでね(;-_-)


第4話




さて、昼前に糞母と大喧嘩をした結果、この家から旅立つことを決意した俺は、昼間

の内に旅に必要な生活道具や保存食などをこっそりとリュックに入れて準備し、そして

服装などは黒いワイシャツと灰色のベルト付き半ズボンに着替えて、そして旅人のロング

ブーツを履き込み、夜の寒さを凌ぐ為の黒いフード付きマントを羽織ったことで旅立つ

為の準備を終える。


(さて、必要な物はこれで全てかな、あとはこの忌々しい家から出て行き、この漁村

から旅立つだけだが、その後はどこに向かうかなムルムスが言っていたここから一番

近い町であるフレデルクに向かおうかな)


と旅立つ準備が終えた俺はこれからどこに向かうかを脳内で決めつつ、リュックと

ショート・スピアーを持って部屋の窓から外へと抜け出すと、すぐ近くに愚弟が道を

立ち塞ぐようにそこで座り込んでいた。一体何の用だろうか?もしかして俺の旅立ち

を妨害する為に居るのか?だとしたら容赦はしないが。


「うん?、何してんだそんなところに座り込んで、あのくそばばの神聖な定めとかを

守って、俺の前に立ち塞いで居るのか?」


と俺はそう言って愚弟に対して、鋭い目つきで睨みつけながら様子を伺うが。


「いや、違うんだよ姉貴、止めに来たんじゃないんだ、ただ俺は姉貴に聞きたいことが

あってさぁ」


と愚弟は頭を横に振ってから止めに来た訳ではなく、ただ俺に聞きたいことがあると

言ってくる。ふむ、俺に聞きたいこと?一体何だろうか?。


「ふーん、じゃぁ一体何が聞きたいんだ?」


「なぁ姉貴はさぁ、お母さんに自分を否定されたから旅に出るんだろ、だけどさぁ俺や

お父さんは姉貴が居なくなることを悲しんだ、だからさぁいつかは帰って来てくれるよ

なぁ!いつか笑顔で家族全員で再び過ごせる日が来るよな」


と愚弟は泣きそうな表情をしながら俺が再び帰って来るのかどうかを聞いてくる。なる

ほどね、まぁ俺と違ってグドレは普通の7歳のガキだからなぁ、再び家族全員で一緒に

過ごせるのか心配になったと言う事か、意外と可愛いとこあるな。


「・・・はぁ、全く心配性な奴だな、いずれはこの漁村に帰って来るから元気に待って

ろよ、そんな顔をするな」


「そんな顔って俺は泣いてなって、無いだだって俺は、俺は」


と俺はグドレの泣きそうな顔を見て、呆れたような態度をしながらもどこか面白そうに

笑ってしまうと、グドレは今にも寂しそうで泣きそうな顔で強がり我慢する。


「全く、分かった分かったちゃんと家に帰って来るからそんな顔で俺を見るなっての、

ちゃんと元気に待ってればいずれは帰ってくるだからさぁ」


「・・・あぁ、分かったよ元気にこの家で姉貴の帰りを待ってるぜ、だから姉貴も元気

にいつか帰って来いよ」


と俺とグドレはそう言葉を交わした後、俺はグドレの横を通り過ぎて行き、フレデルクが

在る方角へと歩いていく。さらばだ弟のよ、そして故郷よ、またいずれ帰って来るまで

明るく居ろよ。


「姉貴・・・ちゃんと元気に帰って来いよ・・・」


とグドレはそう呟きながらレランが見えなくなるまで、その旅立ちを見届けたのであった。




:場所:フレロッタの森・フレデルク街道:




さて、愚弟ことグドレに旅立ちを見送られた後、現在俺は漁村からフレデルクの町に続く

森の街道を歩いていた居た。この深い森中を突っ切るように存在するこの街道は常に猛獣

や魔獣の脅威にさらされており、武芸などを習っていない一般人が、ここ通るには極めて

危険な道ではあるが、俺は一応は前世で独学ではあるが多少武術に精通しており、今世

では親の手伝いなどをして鍛えていたおかげか、8歳児とは思えない身体能力と武芸の知識

を身に着けていた。


(まぁ熊とかが出てきたらやばいけど、狼程度なら俺でも何とか撃退はできるはずだけど

やっぱ怖いんだよなぁこの森、何かが出てきそうで・・・)


と俺は薄気味悪い森の雰囲気に若干怯えを抱きながらも、俺はショート・スピアをいつでも

構えられるように強く握り締めたまま辺りを隈なく警戒しつつも、薄暗い街道を歩いて行く。

そしてしばらく街道を歩き続けていると道先から鉄ような匂いが漂って来ていることに気が

付いた俺は、思わず歩くのをやめて、その場で立ち止まる。


(うん?何だろうこの匂い?多分鉄のような匂いだが?何で道先から鉄の匂いが漂って来て

いるんだ?何だろうこの感じ、ひしひしと嫌な予感がしてきた)


と俺は道先から漂って来る鉄の匂いに嫌な予感がした俺はいつでも戦えるように、両手で

しっかりとショート・スピアーを握り締めてから構えると、慎重に周囲を警戒しつつ街道を

進んでいくと、道先に馬車らしき物体が見えて来る。恐らくはこの街道を行き来する馬車で

はないかと予想するが何故こんなところで立ち止まっているのかと、疑問に思いながら近づく

と立ち止まっている原因らしきものを発見する。


(・・・うわぁーまじか、何で旅立ってそうそうこんな光景を見ないといけないんだろうか、

まさか鉄のような匂いの正体が、食い殺された人間の死体だったとは)


それは苦々しい表情で無残に食い殺された死体達を見渡す。恐らくは飢えた狼の群れに襲わ

れたのだろうか、辺りの地面には狼の足跡が大量に残っていた。


(ふむ、足跡の数からして6頭から9頭くらいの群れか?、運がないなぁこの馬車の人達は

現場には狼の死体は無いから、恐らくほとんど無抵抗に食われたんだろうなぁ)


と俺は現場に残された跡から一方的な殺戮を思い浮かべつつも、ここから離れた方が良い

だろうと思い、馬車の横を通り過ぎて道を急ぐのだが、草むらの方から音が聞こえたので

そちらに視線を向けるとそこには、額に傷が在る大きな狼が獲物を見つけたと言わんばかり

に唸っていた。


「ま、まじかよ、旅立ちそうそう運がねぇ」


と俺はそう呟くしかなかった。







と言ったところでここまでです。いや、いきなり村から飛び出したけど、いつかは戻るよ。

(; ・`д・´)それでは次の投稿までお待ちください。

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