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伝説のハンターがオカマだった件  作者: 原案:空星きらめ/作者:犬太
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実地見学編7.5話

前の投稿から時間が空きましたが、前の話覚えてなくてもそう困らないと思いますので、ご安心を!

月曜日にあたる、二雀ニショウの放課後。

ケントーニハンター学院の5年生担当教員が、会議室に集められた。

校長・副校長・教頭・5年生担当教員が集まっての、職員会議──議題は、Aクラス担任のレイウェル・マチェスから告げられた。


決戦龍虎ケッセンリュウコが複数体目撃されたという情報が入っています。ですから、今週末からの実地見学は見送るべきかと」


室内がざわつき、しばらくすると、異議なしという声が上がり始めた。

その中で、彼──否、彼女と校長、ゲン・スフォードはしずかにアイコンタクトをとった。


「校長。かなり危険な状況です。討伐隊も編成されるでしょうし、ここは──」


ゲンは手に持った杖をひとつ打ち鳴らし、言葉の先を制した。


「マチェス先生の相談を受け、今日、先生方に声をかけたのは僕だ。だけど僕が言いたいのは、実地見学を取りやめるか──それとも決行するか。そんなことじゃないんだ」


手ぶりを加えつつ話すゲンに、怪訝な視線が注がれる。


「まず、討伐隊は編成されない──そこいらのハンターをかきあつめたところで、そのうち何人がヤツに太刀打ちできる実力を持ってる?」


沈黙で満たされた室内で、ゲンは毅然きぜんと続ける。


「討伐隊は編成されない──けど、これ以上ない対策がなされることになった」


教師陣の不安をあざけるかのように、ゲンは柔和な笑みを浮かべている。


「今年の5年生は運がいい……実戦経験には事欠かないだろう」


──実戦経験とは言っても、悪辣あくらつすぎるけどね。

ゲンの言葉に、ヴァニラは心中、苦笑した。


そして、Aクラス担任のレイウェルは、いまだ怪訝な目をしている。



会議終了後、職員室にて。

ヴァニラの机に、レイウェルの怒気を孕んだ足音が迫る。


「マチェス先生……どうされました?」


「うぬぼれないでください、キラーリア先生……いや、ヴラド・キラメ・フォン・オッカーマン・イチカラーリア殿……!」


彼は憤りを隠さず、ヴァニラに言った。


「どういうことかしら?」


「あなたには、プロハンターの何倍もの力が、確かにあるのかもしれない……しかし、やはりあなた1人では!」


「私だけではないと、校長先生から説明があったでしょう?」


「それでも、あなたという存在抜きには考えられない処置だ!俺は正直、考えが甘いと思います!」


彼の言うことに、5年生担当教員のほとんどが、心中うなずいていた。


「確かに……そうかもしれませんわ。私がハンターだったのも遠い昔の話──今では一介のオカマに過ぎませんものね」


彼女の冗談に、レイウェルはただ辟易へきえきしたのだった。



職員会議が開かれていた頃、カイリ・スマトラたち第12班は、校門前に集まろうとしていた。


「スマトラ君、これってなんの集まり?」


Dクラス、遠距離支援担当のマイ・シオルが言った。


「なんのって、そりゃ12班だろ?」


カイリの答えに、Fクラス・ヒーラーのメィリ・リースールが難色を示す。


「はぐらかすな、ちゃんと答えて」


「えっと、つまりは──今からみんなで遊びに行きませんかってこと!」


カイリは自慢げに、そう言い放ったのだった。




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