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ランチ

 午前中で終わる日も、寮に住む学生のために食堂や売店が開いてる。

 ソフィアとカルロス殿下はソフィアの家で食事するからと帰宅してしまった。

早く帰るのもつまらないなと思っていると、ドロシーに一緒にランチをしようと誘われ、話ながら向かう。食堂はまばらに人がいた。

 私はレタスとトマトのサンドイッチ、ドロシーはパスタを頼んで、端の方の人が少ない場所を選んで座る。


「ねぇ、さっきの良かったの?」

「ニックの事?」

「そうよ。変な噂になってもつまらないじゃない。あなた王太子妃になるのよ?平民とはあまり関わるべきじゃないわ。」

「そうね。ちょっと迂闊だったかしら。お母様以外の黒髪の人を見たのは初めてだったから、話をしてみたいと思ったのよ。ニックもそうなんじゃないかしら?」


 紅茶に砂糖とミルクを入れ、混ぜながら考える。

 なぜ、お母様は帝国の事を話して下さらないのか。同じ黒髪の男子が居たと、話しても大丈夫なのだろうか。


「髪の事、まだ気にしてるの?」

「昔ほどじゃないけどね。やっぱりソフィアみたいな髪が美しいと思うわ。」


 そしたら、ウィリアム殿下と並んでも釣り合うのに。


「私はアレッタの黒髪、艶やかで綺麗だと思うけど。」

「うちのお母様位の美しい人ならね。」

「アレッタったら、私たちはまだ13歳よ?これから美しくなるんじゃなくて?」

「なれるかしら?」

「なるの!」


 二人で笑い合う。ドロシーは何でも言える貴重な友人だ。明るい茶色のくせっ毛に、大きな鳶色の瞳の良く笑う可愛らしい女の子。ディアス伯爵令嬢だ。

 ソフィアの公爵家で定期的に行われるお茶会で会ってから2年、2人だけで出掛けたりもする。

 ふと、思い出してドロシーに聞いてみる。


「そういえば、教室に向かう時に、可哀想って聞こえたんだけど。」

「うん、私にも聞こえたわ。何の事かしら?」

「私の事よね?」

「アレッタの事?あなたのどこが可哀想なのよ。」

「……分からないけど、あの時の人達は黒髪の子はどこ?って私の事を見に来てたみたいなのよ。」

「そう……。その中に知り合いはいた?」

「いいえ。私の事も黒髪以外知らないようだったわ。」

「私、すぐ上お兄様が去年まで学園の生徒だったから何か知らないか聞いてみる。」


 ドロシーは口許に手を当てて、考えてる。


 食事を終えてから、帰宅しようと入口に向かう。ドロシーは寮に部屋があるので、校舎を出たところで別れた。


「アレッタ、変な事は気にしないで、また明日ね。」

「うん、明日ね。」



 ドロシーは、寮の部屋で考えた。可哀想。何が?黒髪の令嬢を探して見に来ていた、なぜ?ウィリアム殿下の婚約者以外で、アレッタが目立つ理由が思い付かない。

 と言う事は、ウィリアム殿下に関係する何かがあるのかも?

 ドロシーは急いで兄に手紙を書いた。








遅くてすみません。CS終わったらサクサク進むかも????

読んでくれて嬉しいです。

ありがとうございます。

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