プレーリさんから、神官の基本の『キ』を聞く
洞窟に入り、プレーリさんがいないので、再び探しに外へ。幾人かに尋ねたのち、酒造りを熱心に聞いているのを発見。連れ戻る。
いつものように、泉を回復に。
今回はいつもより少しだけ多く回復させておく。
プレーリさんの調子もよいようだ。少し酒臭い。酔ったほうが、調子がでるのだろうか。
「あと、二回くらいでいっぱいになりますね」
と、私。
「結局、丸二日かかりましたね」
「この町が意外と居心地が良かったので、それでもいいかなと思っていたんですよ」
言い訳するプレーリさん。
「次の村までまた野宿。ここらあたりは危険もあるし。ああでも、早く巡礼を終えて都市まで行きたい気分もあるのです」
「都市ですか、どこらあたりになりますか」
書いてもらった地図を出す。
「こんなに近くじゃないですよ」
地面に地図をおいて、
「ずーっと、ここらへんです」
地図から大股で五歩、それは遠い。
「どこにもよらず、屈強な護衛をつけて、一直線。でも、半年以上ですかね。現実はそんなわけにはいかないので、一年以上みないと」
ですよね。
「それに最低でも5か所以上、遺跡を巡ってボランティアしないと、巡礼を終えたとは認められないので」
報酬をもらっていたらボランティアにならないのでは?
「報酬をもらわないと、現実として旅を続けるのは難しいし、逆にトラブルになることのほうが多いから、いいんですよ」
なるほどね。
-・・・-・・・-・・・-
シムさんの家を訪ねる。シムさんは夫・子供と三人暮らし。町長としての話、と察すると旦那さんとお子さんはさり気なく外へ出て行った。よくできた人たちだ。
「もうすぐ、泉の回復は終わります。今日は報酬の話をしに来ました」
「金貨三枚、という話だったわよね?」
「はい、プレーリ神官のほうは変更ないと思います。私はここまで一人で来たので、一番近いうさぎ族の村まで、案内兼護衛を、雇いたいのです。金貨3枚のうち、1枚を使います。丸一日で金貨1枚、悪い話じゃないでしょう?」
「逆に良い話すぎて気味が悪いわね」
警戒されてしまったか。しかし、ここは押せ押せである。
「来てほしいのは、ミケさんです」
「ミケさん? 彼は体も小柄だし、護衛としてはどうかと思うわよ?」
「護衛に適している獅子族や虎族の皆さんは、この村の食料を確保するために、必要不可欠な人材だと、お聞きしました」
「それはその通りだけど、一日もダメってわけじゃないのよ?」
シムさんはますます分からないという顔をした。
「別に、魔物退治に行くんじゃありません。魔物の上手な対処法を、ミケさんから学びながら、安全に次の村につけばいいだけの話なのです」
「あー、なるほどねー」
シムさん、しかし、さらに聞く。
「うさぎ族の村の次はどうするの? 魔物はさらに強くなるわよ? 泉の現状維持くらいでは、乗り越えられないわ。この村の泉以上の回復をしないと、仮にうさぎ族の護衛を雇っても、とてもじゃないけど。無理よ」
うわあ、さすがシムさん鋭いわあ……。
「あー、最悪、泣いて戻ってくるかもしれませんね……」
あはははは! シムさん大笑い。
「最高ね。いいわよ。ミケさんに頼んであげるわ!」
「よろしく、お願いします」
ステージ1、クリアだ。




