この世界の歴史を聞く。神様はお人好しだったらしい
プレーリさんの話は壮大にも世界の成り立ちの神話の話から始まった。
話が長くなりそうなので、絨毯の場所まで戻って座る。燭台に火をつけ、明かりにする。
その神話は、ざっくりいうと、こうだ。
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何人かの神様がそれぞれ世界を作った。それぞれに、良い出来だった。
この世界を作った神は、善良で慈悲深く働き者で、しかし、お人好しでおバカだった。
『ぶっちゃけた~』(コピペ心の声)
うまくいかなかった所や、人を上手に動かせなかった所は、まあ自分が動けばいいやと、思ったらしい。
『よく、いるやつ~』
神様はチートな色々を自分の体にくっつけて、この世界にダイブ。人間・精霊・獣人・竜・エルフ・ドワーフ・樹人のもとを順々に御用聞きのように、まわった。願い事は基本的に何でも聞いて、まず断ることはなかったらしい。
『ダメ親そのもの~』
しばらくは、うまくいっていた。自分がいないときに何かあっては大変と、各地に回復の泉をつくって、まわった。しかし、事故は起こった。
人族の小さな娘が、親が目を離したすきに、事故で亡くなってしまった。即死で、回復も間に合わなかった。魂の輪廻は約束されていたが、親は納得しなかった。
そして、神がほかの種族のところへ行かなければ娘は死ななかったと、思い込んだ。
『いやいやいや……全員、復活させてたら、この世界、大変なことになりますッて……』
神様の体そのものが魔素の発生装置のようなもの、順番に世界を廻っているから、バランスがとれているのであって、どこかに留まることはできない。
留まってほしいという人族の願いは叶えられなかった。
人族は、ならばその魔素を、吸い取って溜めて置き、必要な時に使えるようにさせてほしいと、頼み込んだ。
『乾電池みたいな?』
娘を亡くして悲しんでいる親を哀れに思い、オッケー。ご丁寧にそのための装置まで作成。
『ええ……』
魔素吸引装置部屋に入って、外からスイッチオン。
一気に神様の体から魔素が抜けて、実験は大成功。
ほどほど溜まっただろう頃合いを見計らって、もう、スイッチ止めてーと、外の人に言った。魔素が抜けて力が出なかったから。
すると、外の人が言った。
「あなたには、ずっとそこに居てもらいます」
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「あほだー!!」
心の声、漏れた。盛大に漏れた。
いつの間にか帰ってきて話に耳を傾けていたルさん・ダさん・様子を見に来ていたミケさん。
「馬鹿だ」
「そうなるに決まっているじゃないか」
「マジ、おバカ」
皆、同じ意見らしい。
過保護神の神話は、おバカ神話だった。
あまり弟子に伝えたくない気持ちも分かるよね、と先輩の神官様たちに同情しつつ、もう、なんだかだるーい気分になったので、その日はそのまま眠った。




