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新婚中も目がはなせない  作者: 夢遥
10/24

新婚中も目がはなせない

陽向と優馬と陽翔と葵でダブルデートをすることになり、途中で陽翔に遊園地に連れて来られ、観覧車に乗っている時に地震に遭遇してしまう。


観覧車も動き無事に家に帰ると、優馬が待っていた。

葵のことで優馬と陽翔がケンカになりかけた時、お母さんに「近所迷惑だから」と言われ、優馬と陽翔を家に上がることに。

お母さんがうっかり陽向と優馬が結婚していることを喋ってしまい、陽翔にバレてしまった!

優馬さんと結婚してること、とうとうバレてしまったーーーーー!!



「ーーー!?もしかして、余計な事を喋っちゃった………?」


お母さんは慌てて口に手を当てる。


優馬さんもあたしも何も言えずに、固まっていると、


「や、やだあー、辻君の口振りだとそこまで知って………る………のかと……………」


愕然としながら、お母さんはだんだんと口数が減っていった。


「マジ……かよ…………」


辻君は信じられないという顔で、呆然としている。


「つ、辻……………、このことは誰にも言わないでもらえないか?」


優馬さんは、何とか辻君に口止めしてくれるよう頼んだけど、


「そんなこと言って、灯野先生にもこのまま黙ってるつもりかよ!向こうは、もう一度やり直したいみたいなのにさ」


辻君はジロっと、優馬さんを睨みつけた。


「…………確かに、本当のことを言わない為に復縁は迫られた」


「ゆ、優馬さん!あなた……………」


お母さんが目を丸くしていると、ドサッと物音にみんな振り向くと、お父さんがわなわなと震えながら、ドアの入り口に立っていた。


「お、お、お父さん!?」


お母さんは、青ざめた顔でお父さんを見つめる。


「………ゆ、優馬君!どういう事なのか説明してもらおうか!?」


お父さんは優馬さんに近づくと、胸ぐらいを掴んだ。


「お父さん、やめて!!」


慌てて止めに入ったけど、優馬さんに大丈夫だからと止められてしまった。



「とりあえず、冷静になりましょう」


お母さんがお父さんを落ち着かせながら、ソファーに座らせた。


「君は………………?」


始めて辻君の存在に気づいたお父さんは、怪訝そうに見つめた。


「あ、俺…陽向さんと同じクラスの辻陽翔と言います」


「……君は陽向達の関係のこと、知っているのか?」


「は、はい………でも、結婚していたことは今始めて知りました」


「ーーーーーーーっ」


お父さんは何も言えず、言葉に詰まっているみたいだ。


「お、お父さん、あたしが悪いの。うっかり口を滑らしちゃったものだから…………」


お母さんは慌てて謝罪する。


「………そのことは、また話は後だ。優馬君の話を先に………復縁とかさっき言っていたが、どういう事なのか説明してもらおうか?」


お父さんに訊かれて、優馬さんは小さく深呼吸をすると説明を始めた。





……………………何分か経って、優馬さんの話が終わると、お父さんは静かに口を開いた。


「それで……元婚約者とはどうするつもりなのかな?」


「どうするつもりも…………断ったので、何の心配もいらないかと」


「…………わかった。でも、今まで婚約者がいたとどうして言ってくれなかったんだ?」


「………もう、何とも思ってないことなので言う必要がないかと………」


「優馬君が何とも思ってないのなら、それでもいい。でも、今まで何も知らなかった陽向の気持ちはどうなる?」


「それは…………………」


お父さんの言葉に、優馬さんは一瞬困った顔をさせる。


「お父さん!もういいよ。もう、気にしてないから」


あたしは困惑しながら、膝の上でギュッと拳を握り締めた。


「陽向は黙ってなさい。それに、辻君にも知られてる以上、約束通り別れてもらうしかない」



ーーーーー!!


お父さんの言葉に、何かで殴られたような衝撃をうける。


「ーーーちょっと、待ってください!!今まで辻は、誰にも言わずにいてくれました。だから、信用していいかと………………」


「そうだよ、お父さん!辻君は口が堅いから大丈夫だよ」


懸命に訴える優馬さんに、あたさしは助け舟を出す。


「いくら、辻君が口が堅くても、うっかり喋ることもあるかも知れないじゃないか。そうだろ?」


お父さんは、鋭い視線で辻君に問いかけた。


「…………今まで、陽向さんを困らせるようなことはしたくなかったから、秘密にしてました。だから、これからも秘密を守ります」


「辻……………」


優馬さんはほっとさせながら、辻君をみたけど、


「別に先生の為じゃないから。陽向の泣いてる顔を見たくないだけだし」


ツンとさせながら、優馬さんから視線を逸らした。


「わかった………。とりあえず、辻君を信じよう。でも、元婚約者と一緒の職場にいるのが気がかりだ………」


深い溜息をつくお父さんに、優馬さんは真剣な眼差しで口を開く。


「さっきも言いましたが、ハッキリ断ったので何も心配することはないと思います」


「まあ、何かあっても困るが………とりあえず、今回だけは大目に見よう」


「お父さん……………………」


あたしは、ほっと胸を撫で下ろす。



ひとまず、その話は終わったと思ったけど、それは勘違いに過ぎなかった。





「陽向、あたし見ちゃったーーーーー!!」


何日か過ぎたある昼休み。

奈留とお弁当を食べる約束をして、待ち合わせの屋上で待っていると、奈留が黄色い悲鳴を上げながらきた。


「何、そんなに慌ててーー。どうしたの?」


あたしは興味なさそうに、お弁当を広げ始める。


「杉浦先生と灯野先生が、英語準備室でキスしてたの!!」


「えっ!?」


驚いて奈留に視線を向けた。


「何、驚いてるのよ?元々、あの2人は婚約者同士だったんだし、よりを戻したっておかしくないことくらい陽向だってわかってたでしょ?」


「………う、うん………でも、奈留の見間違いじゃないの………?」


優馬さんは灯野先生にはっきり断わったって言ってたのに、2人がキスしてたなんて有り得ない。


「ううん、確かにこの目で見たもの!」


奈留は大きく目を見開くと、指をさした。


「……………………………………」


奈留が嘘を言ってるとは思えない。


ご飯も喉に通らず、5時間目の英語の授業に出ることになったあたしを待ち構えていたのは、クラスメイトの言葉だった。


「優馬先生ーー!灯野先生と付き合ってるの!?」


「なっ、何言って………………」


チョークで黒板に書いていた優馬さんの手が止まる。


「だって、灯野先生とキスしてるところ見ちゃったんだもん!!」


「先生もやるぅ~~~!!」


男子が茶化すように、優馬さんをはやし立てる。



他にも見てる子がいるってことは、奈留の言ってること、やっぱり本当のことだったんだ……………。


半信半疑だったあたしにとって、ショックなことはない。



「どういう事だよ…………?」


後ろの席の辻君が、ボソッと呟いた。



「どうなの、優馬先生ーー?」


女子達も気になるのか、ザワザワと騒ぎ始める。


あたしは優馬さんを見つめると、一瞬目が合ったような気がしたけど、すぐに視線を逸らされてしまった。



「灯野先生とは、付き合っていないので、みんな変な噂を立てるなよ~~!!」


優馬さんは溜息をつくと、そう宣言した。


「付き合ってないのに、キスはするんだ?」


追求する子もいる中で、終わりの授業のチャイムが鳴り始まった。


「これで、今日の授業は終わりにするけど、今日やった所を復習しておくようになーーー」


逃げるように教室から出て行く優馬さんを追いかけるように、慌てて教室を出た。



どうしよう………つい、威勢で教室を飛び出して来ちゃったけど、優馬さんを追い掛けるべき?


優馬さんを信じたいけど、どうすればいいのか自分でもわからない。



シュンとしながら歩いていると、優馬さんの後ろ姿が目に入った。



「ゆう………杉浦先生………!」


優馬さんに呼びかけると、ドキッとしながら、こっちを振り向いた。



「西野………………」


「えっ……と、授……業中……解らないところがあって…………」


「わかった……………じゃあ、放課後、英語準備室に来るように」


嘘をつくあたしに優馬さんは、

そのまま応えてくれた。




そして、放課後。

準備室のドアの前まで来たものの、あたしはオロオロしてしまっていた。


ここまで来て、入るのが怖い。



勇気を出してドアを開けようとした時だった。


「西野さん………」


あたしを呼ぶ声に、振り向くと灯野先生が立っていた。


「杉浦先生に何か用事?」


「………じゅ…………授業で解らないところを教えてもらう約束をしていて………」


「それなら、職員室でもいいんじゃないかしら?」


「で、でも、杉浦先生が準備室に来るようにって………」


眉を寄せる灯野先生には、嘘がバレてるような気がする。


「西野さん、この際だから言っておくけど、杉浦先生と2人っきりになったり、これ以上付きまとったりしないで欲しいの」


「なっ……何を言ってるんですか?あたしは別に……………」


「この前も言ったけど、杉浦先生とはやり直すことになったの。だから、諦めて」


「そ、そんなの嘘です!灯野先生には断ったって…………」


優馬さんの言ってることを信じたい。


「やあね、杉浦先生そんなこと言ったの?そんなの嘘に決まってるわよ」


「どうして、嘘って言いきれるんですか?」


「だって………杉浦先生も婚約破棄になったこと、今も後悔してるのよ」


「えっ、そんなはずは……………」


灯野先生の言っていることと、優馬さんの言っていることが噛み合わない。



段々と気持ちが沈んでいくあたしの前に、ガラッと準備室のドアが開いて優馬さんが顔を出す。



「何やってるんだよ?2人で………」


「ちょうどよかった………優君も西野さんに言ってあげて。もうこれ以上、付き合えないって」


「は?何言って………………とにかく、2人とも中に入れよ」


誰もいないか周りを確認してから、準備室の中に促した。


「俺は西野と別れるつもりはないから」


ドアを閉めると、優馬さんは静かにそう言った。


「な、何言ってるの?バレたら、学校を辞めることになるかも知れないのよ?それに、教師の資格だってなくなることも………だったら、もう一度あたしとやり直しましょ…………」


「そのことは、断ったはずだろ?」


深く溜息をつく優馬さんに、あたしはほっと胸を撫で下ろす。


「そんなの………納得できない。今日、キスだってしたじゃない」


灯野先生は、優馬さんの腕に自分の腕を絡ませた。


「そ、それは、葵が勝手にやったことだろ……………!?」


灯野先生の腕を振り払うと、慌ててあたしの方を見る。


「……………………っ」


理由はどうあれ、キスしたことには間違いないことを知って、ズキンと胸が苦しくなる。


「酷い…………昔はあんなに愛し合った中なのに」


「酷いのはどっちだよ………勝手に婚約破棄して、俺がどんな想いでいたかわかるか?」


優馬さんは、悲しげに灯野先生を見つめた。



優馬さん………まだ、灯野先生のことが好きなのかも知れない。

それなのに、まだ灯野先生のことを忘れられない優馬さんを、あたしがしっこく迫って、無理に結婚させられたから…………。



「ごめんなさい………でも、ずっと後悔してたの。だから………もう一度だけチャンスをちょうだい」


灯野先生は涙を浮かべながら、優馬さんの胸に飛び混んだ。


「あ、葵…………」


困った顔で灯野先生の肩を掴む優馬さんに、あたしは居た堪れなくなって廊下へ出ようとした。


「陽向!」


優馬さんに呼び止められたけど、構わず廊下へ出ると昇降口に向かって走り出した



「陽向!」


背後から呼び止められて、優馬さんが追いかけて来てくれたのかと期待を胸に膨らませながら、振り向くと辻君が立っていた。


「先に帰ったんじゃなかったのか?」


「……………………………」


あたしはただ、黙ったまま俯くことしかできない。


「何かあった?」


「ごめん………今は……何も……言いたくない」


無意識のうちに、声が震えてしまう。


「もしかして、またあいつのこと?」


辻君は、ピックっと眉を寄せる。


「………先に帰るね」


辻君の質問に応えないまま、外へ出ると雨がパラパラと降っていた。


傘、持ってきてない……………。

でも、今は雨に濡れたほうが丁度いい。


そのまま歩き出すあたしを、辻君が慌てて止められた。


「陽向ーー!」


心配そうに傘を差し出す辻君に、あたしは押し返す。


「辻君が濡れちゃう」


「俺はいいから、陽向が使えよ」


学校から出ても、辻君はあたしの後を着いてくる。


「もう、ほっといて!」


あたしはイライラしながら、その場から駆け出した。


段々と雨は強くなってくる中、スリップして車が突っ込んで来たことも知らずに、あたしは夢中で走った。


気がついた時には、


キキキーーーーーー!!


車がブレーキをかける音だった。

ハッと振り向いた時にはもう遅かった。


一瞬に車が迫って来てドンッ!と鈍い音と共に、周りの人が悲鳴を上げる中、「陽向!!」誰かがあたしを呼ぶ声がした。


朦朧とする意識のまま、誰かに助けられたような気がしたけど、プツリと意識が途切れてしまったのだった。




あたしは、夢を見ていた。


教会で、優馬さんが灯野先生と結婚式を挙げている。


優馬さんはあたしと結婚してるのに、どうして灯野先生と結婚式を挙げているの?


優馬さんは、あたしの方を見て

静かに言う。


ーーーごめん、陽向。本当は葵のことが忘れられなかったんだ。だから、離婚してくれ。


ーーーな………に……言ってるの?優馬さん。


ーーー西野さん、ごめんなさいね。優君はあたしと結婚するの。やっと、この日が来たのよ。


灯野先生が幸せそうに微笑んだ。


ーーー葵、愛してる。


優馬さんが灯野先生の顎を上に持ち上げると、顔を近づけた。


いやっ!キスしないで!



夢でうなされながら、あたしは目を覚ます。


「陽向ーー!?」


目が覚めると、お母さんとお父さんが、心配そうにあたしを見つめた。


「あたし………………」


天井を見つめながら、朦朧とする意識の中、口を開いた。


「事故にあって、病院に運ばれたの」


お母さんが目に涙を浮かべながら、教えてくれた。


あ……そうだ、スリップした車が突っ込んできて…………。


「でも、良かった………陽向が無事で。辻君が助けてくれなかったら、どうなっていたか…………」


お父さんは深く溜息をつく。


「辻君が…………………?」


あの時、あたしを呼んだのは辻君だったの?


「そうよ。辻君がいなかったら…………」


お父さんの言葉に、お母さんは相槌を打つ。


「それで…………辻君は?」


やっと理解したあたしは、辻君がどうなったのか訊ねる。


「それが………陽向を助けた時………」


お母さんが困ったように、頬に手をあてるのだった。






「怪我して、入院することになったの」


辻君はあたしを助けたせいで、怪我して入院することになったことをお母さん訊いて、いてもたってもいられなくて、病室を抜け出して辻君の病室に向かっていた。


あたしの方は何も異常が認められなかったので、明後日には退院できることになった。



辻君の病室を見つけると、息を呑む。

緊張した顔でノックをするとガラッとドアを開けた。


「辻君………?」


恐る恐る病室に入ると、辻君はあたしに気がついて笑顔を向けた。


「陽向!良かった無事で」


「辻君は大丈夫なの?入院するって…………」


「あ、ああ…………足の骨にひびが入って、ちょっと入院することになっただけだから」


ギブスで固定した足を見せると、ケロッとした顔で応える。


「ちょっとって………大変なことだよ!それで、他には………何処もなんともない!?」


「他は大丈夫だから落ち着いて」


辻君は、あたしの頭を優しくポンポン叩く。


「ごめん、あたしのせいで………」


深くお辞儀をすると、キュッと唇を噛み締めた。


「陽向が悪いわけじゃないだろ?そもそも、相手の車がスピードが出てたせいでスリップした訳だし……」


「…………………………」


宥めるように言ってくれたけど、言葉に詰まって何も言えずにいた。



「陽向は気にしなくても大丈夫だから」


「でも………………」


罪悪感でいっぱいになるあたしに、思いついたように、ゆっくりと口を開いた。


「そんなに気になるなら………、足の怪我が治るまで何かと不自由なこともあるだろうし、陽向に助けてもらおうかな?」


「………わかった。あたしにできることだったら、何でもするから」


「じゃあ、明日からよろしくな!」


静かに頷くと、辻君は嬉しそうに微笑んだ。




病室へ戻ると、お父さんがいるだけで、お母さんの姿が見えなかった。


「お母さんは?」


「いったん、陽向の着替えをとりに家に帰ったよ」


「明後日、退院なんだから別に着替えをとりに行かなくてもいいのに…………」


「雨で服が濡れてるから、そうもいかないだろ?それより、辻君の体調はどうだったんだ?」


お父さんも、辻君のことが気になっていたらしい。


とりあえず、辻君の状態と手助けをすることになったことを話す。



「そうか………それなら、辻君の助けになってあげなさい」


「うん………………」


コクリと頷いた時だった。



「陽向ーーー!?」


優馬さんが血相変えながら、病室に飛び込んできた。


「優馬さん……………………」


「事故にあったんだって!?ケガはーーー?」


優馬さんは心配そうに、あたしの顔を覗き込む。


「落ち着いて!あたしは、大丈夫だから…………………でも、辻君が…………」




優馬さんが落ち着いてから、辻君のこを話すと、優馬さんは小さく溜息をつく。



「そりゃあ、辻の助けになりたいのはわかるけど、ケガが治るまでって……1ヶ月か2ヶ月は、かかるんじゃないのか?」


「えっ…………………」


完治するまで、そんなにかかるとは思わなかった……………。



「優馬君、辻君は陽向の命の恩人なんだ。だから、ケガが治るまで手助けしてあげることを僕も許可したんだ」


「……………………………」


優馬さんが、もう一度溜息をついた時、


「西野さん」


灯野先生が、遠慮がちに病室に入ってきた。


「灯野先生………………」


灯野先生が来るなんて、予想もしていなかったので、驚いた顔をしていると、


「もう、優馬ったら……先に行っちゃうんだもの」


灯野先生は、文句を言いながら少し拗ねてみせる。



「優………君?」


それを訊いたお父さんは、怪訝そうに眉をひそめた。


「あ、あの……彼女は………」


優馬さんは慌てながら、何とか説明をしようとした。


「申し遅れました。陽向さんの通っている学校で教師をしている、灯野葵と申します」


灯野先生は深々とお辞儀をする。


「あ、先生でしたか………杉浦先生と親しそうなので、恋人かと………」


お父さんは確かめるように、わざと訊ねる。


「杉浦先生とは元婚約者なんです。でも、近々そうなくなるかも知れないですけど」


恥ずかしそうに言ったので、あたしもお父さんも驚きを隠せないでいた。


「あ、葵ーー!?」


優馬さんも灯野先生の言葉に驚いた様子だったけど、あたしはそんなことに目も入らずにいた。



近々そうなるかもって、どう言う意味……………?



あたしは、何が何だか解らず、呆然とする。



「それで、西野さん。ケガの方は大丈夫なの?」


「は………い」


言葉に詰まって、それ以上何も言えなかった。












































































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