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丸ちゃん、こどもの日  作者: 森宮あや
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丸ちゃん、こどもの日

さて、今日は待ちに待ったこどもの日。

ゴロゴロしていた舅も重い腰を上げて、丸たちが来たら、照夫の年代物の、でもピカピカの兜を飾ったのだ。

照夫と米子ちゃんはものすごく大喜び!

照夫は丸ちゃんを抱っこしながら、

「これはパパのだったけどこれからはお前のだ。格好いいだろう。大事にしろよ」

なんて言ったり、米子ちゃんにも、

「この刀は抜けるタイプだったから、オレは昔よく振り回して遊んだんだ」

と、アホっぽいことを自慢していた。

米子ちゃんは、大、大、大興奮!

「こんなのお店でしか見たこと無いです!うわあ、格好いい!写真撮ってもいいですか?」

丸と一緒に兜と写真を撮っていた。

これは最近気づいたのだが、米子ちゃんは写真を撮るのが、大好きな現代っ子なのだった。


かわいそうなのは、我が家の愛犬、チャムだ。

抱っこが嫌いなのに、丸の練習と何度も抱っこされ、一口分のおやつしかもらえない。それでもしっぽを振っている。


丸の初節句ということで、照夫と米子ちゃんが丸のケーキを買ってきた。かなりどでかいデコレーションケーキで、いっぱいイチゴがのっていたり、入っていて美味しそうだ。何よりもすごいと思ったのは、チョコレートで作った兜がのっていて、プレートにでかでかと、丸の初節句、と書いてあったことだ。


そうそう、丸の目は誰に似ているかという話になったことがある。照夫は小さい頃、目が飛び出してるのかと思った位くりくりの目をしていたらしいから違うとして、そしたら鬼姑が、

「核せい遺伝で、照代に似ているんじゃない?」

と言い出した。わたしはいくら何でもそれは無いと思って、

「米子ちゃんに似ているんじゃない?」

と言うと、

「わたし、子どもの頃の写真があまり無いんです」

という残念な答えが。

「将来はイケメンになるよ」

わたしは心からそう言った。

でも丸は今のまま順調に成長していったらスポーツ選手も夢ではない、と思う。足のキック力も強いし、身長、体重共に並みの赤ちゃんを超えてるし。おばバカかも知れないけど将来が今から楽しみだ。


照夫いわく抱っこグセがついてしまった丸。

泣くと抱っこしてもらえる。イコール抱っこしてもらうために泣く。困った。

すると米子ちゃんがキッパリ。

「しばらく放っておけば泣き止みます。それに今のうちに人見知りも無くしておきたいですし」

うーん、お母さんとして格好いい!一生懸命、照夫やわたしの母子手帳を見て、勉強してる姿も格好いいよ。ファイト!

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