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DOGS OF SUMMONS~犬好きの、犬好きによる、犬のための召喚術~  作者: よしお
第一章 ヴァーチャルリアリティーロールプレイングゲーム
6/19

第5話 男は狼なのよ。気をつけなさい。

翌日ログインした。もちろん、家事等を済ませた後だ。

昨日の成果を確認したところ、『灰色狼の毛皮』を164枚『灰色狼の牙』を328本持ってる。

『狼のマスク』『狼の皮鎧』『狼の小手』『狼尻尾』『狼の膝当て』を手に入れていた。

道の片隅で全部を装備する。メニューの『装備』を弄って装備を変更する。初心者装備は紙装備。自前の牙の外にマスクの牙ってなんだ。周りから「狼男だ・・・」てつぶやきが聞こえてくる。いや、前から狼男ですが?

まあええか。ジョセの店に毛皮と牙を持っていこう。



「ういーす、ジョセいるー?」

「やあ、酒呑童子にゃん。どうしたのかにゃ?あれ、ユニーク装備ゲットしたにゃんね~」

「うん。素材の買い取りと首輪、前の色違いを頼む。」

「わかったにゃ。ここに出すにゃ。」

どさどさと指定されたテーブルに置く。

「にゃんとまぁ。よくこれだけの狼を狩れたにゃ~。絶滅させる気かにゃ?」

「ゲームやろ?・・・すんの?」

「するわけないにゃ。酒呑はバカにゃん?」

ぐぬぬぬ・・・。

「ん〜3000ゴールドぐらいでいいにゃ?もちろん、首輪代は引いた分にゃ」

「それで頼む。」

「毎度ありにゃ!ところでその装備はセットしてあるにゃ?」

「セット?装備するだけじゃダメなのか?」

「ダメなのにゃ!ステータスのとこにセットって項目があるにゃ。そこを設定するとセット装備効果とかが出るにゃ。」

なんか不親切。メニューを呼び出し出てきた半透明のパネルのステータスを押す。えーっと、『セット』っと。ああこれか。ぽちっとな。

押した瞬間、それまで布地が露出していた関節裏部分とかに鎖帷子が出現した。

「よく見るにゃ、防具の名前も変わってるはずにゃ。」

変わりようにびっくりしているとジョゼが教えてくれる。あ、『鑑定』取らないと。鑑定鑑定。よし。


__________________________________________


品名・・・人狼の皮鎧       種類・・・全身鎧


力  ・・・15

頑丈さ・・・30

速さ ・・・15


狼男を模した狼の皮の鎧。速さも上がる。

『その昔の、ここら辺りの村をの、人狼が荒らしまわったんじゃ。ここらのお殿様がの、侍と狩人を

引き連れての、山狩りをして倒したんじゃ。その人狼はの、魔に堕ちたお殿様の弟君(おとうとぎみ)での。仲の

良い兄弟での、弟君の亡骸を泣きながら見つめていたそうじゃ。その弟君を模した皮の鎧を作ったら

しいんじゃが宝物庫からいつの間にやらのうなってしもうたんじゃと。魔なるものになってないとえ

えがの。

                                  村の古老 およね婆』

__________________________________________


誰だよ、およね婆。つか、呪いの装備とかじゃない?これ。呪われてないか?

≪鑑定のレベルが上がったようであります≫

「なぁ、これ呪われてないか?」

「え、呪われてるにゃよ?」

「あぁやっぱりーってえぇぇ!?あかんやん!どうしよう!?」

「ステータス見るにゃ。呪いが出てるにゃ」

ステータスっと。


△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△

Name 酒呑童子 Race 鬼狼族

Job サモナー  LV7


力  ・・・10(+15)

魔力 ・・・5

頑丈さ・・・35(+30)

速さ ・・・25(+15)

器用 ・・・5

振り分けポイント

   ・・・60


スキル

≪召喚術lv1≫≪スタミナアップlv3≫≪攻撃察知lv1≫≪鑑定lv2≫


装備スキル ※控えスキル移動不可

≪手持ち武器使用不可≫≪狼の爪≫≪咬みつき≫≪格闘lv1≫≪壁走り≫≪四足走行lv3≫

※≪四足走行lv○○≫のレベルは≪ダッシュlv○○≫と共有されます。

控えスキル

≪剣術lv4≫≪ダッシュlv3≫


▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽


「・・・≪手持ち武器使用不可≫とは?」

「手に持って使う武器が使用できないってことみたいだにゃん。」

試しに抜刀しようとするが剣が異様に重い。振ろうにも振れない。

「くっそ重い。これは使えないわ。」

「『魔法のポーチ』に入れておけばいいにゃん。」

「≪狼の爪≫と≪咬みつき≫と≪格闘≫で戦うのか~」

「まぁ、サモナーは基本魔法職にゃ。魔法を使うにゃ」

「そういう器用なことでけへんって知っとるやろ?」

「確かに殴るほうが似合ってるにゃ」

あっれ、アホって言われた感じがする。まぁいいか。

「≪狼の爪≫」

ウルヴァリンのように10cmの爪が両手から伸びた。ちなみにウルヴァリンさんはウルフじゃなくてグズリの英名が由来だそうな。

「おお、強そうにゃ」

「うん、仕舞うときはどうすればいいんだろう?」

「もう一回言ってみればどうにゃ?」

「≪狼の爪≫、お、もとに戻った」

「あ、忘れる前にこれ首輪にゃ」

「ああ、サンキュ。長居するんもなんやし、また来るわな~」

「うん、また来るにゃ」

首輪をポーチにしまいながら挨拶する。

よし、外に出たらウォセと新しい子と召喚して首輪付けて試しに戦ってみよう!あ、ポイント振り分けもせんとあかんな!

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