第2話 立てば猟犬 座れば愛犬 歩く姿は戦闘犬
週一更新だって言ったな?あれは嘘だ!
ウォセと一緒に森に入って30分。
すっとウォセが伏せる。何か居たみたいだ。そばに寄って奇襲できるならしていいと教える。どっかのweb小説みたいに喧嘩の経験とか武道の経験とか中学入って以降ないんで!ずっと帰宅部だったんで!無理はしない主義!
名前とイメージ違う?うっせ!緊張してんの!なんせ初戦闘だかんね!
っと、ウォセが飛び出していった!続かないと!俺が膝をついた状態から飛び出すとウォセはくたっとしたウサギを咥えている。あれな、20歳以上はフィルター解除でいろいろ解除されるが、思ったよりあれな、可愛い系モンスターだと何となくの罪悪感あんな。でも、ウォセはよくやったぞ!俺はワシワシと撫で繰り回す。でだ、このウサギ角付いてんのな。体当たりされると死ぬと思われ。
このゲームではドロップ品が勝手に出ることはなくてプレイヤーが「解体ナイフ」を刺すことでドロップ品が出てくる。
俺が刺すと
『ウサギの皮』×1
『ウサギ肉』×1
『ウサギの角』×1
が出てきた。良いもの何だろうか。とりあえず、ウサギ肉を持ってた初心者の剣で半分にするとウォセを呼んだ。
『ウサギの肉1/2』をウォセにあげよう。・・・ウォセ用の皿がないのに気が付いた。しょうがないから地面に置く。
「ウォセ食べていいよ!」
ウォン!
一声吠えてうまそうに食べ始めた。全部食べ終わると骨をはむはむしとーる。しっぽぶんぶん振ってる。かわええ。
「食べ終わったら次の奴に行こうか」
うぉん!
あ、キリッとしてきた。これもかわいい。
そんなこんなで1人と1匹が森の奥へ。どんどこ歩いている。
ウォセが伏せた。またモンスターがいたようだ。
今度は俺が行こう!剣をすらっと抜くと右手で肩に担いで中腰でウォセの向いている方向にゆっくりと進む。ウサギが背中を向けて草を食べてる。もう一足半で届く。ええい、いてまえ!
「ふんっ!!」
ざしゅっと手応えがしてウサギを倒した。不意打ちだから倒せた感じがする。
≪剣術がレベルアップしたんじゃよ!≫
・・・某有名女性声優の声でアナウンスが流れる。あーなんかのアニメとコラボしてたよね。あとでオプションで無機質な音声に変更しておこう。
ウォセが寄ってきた。よしよし。式神にするのはやめよう。使えるかもしれないが、趣味じゃない。
解体ナイフを刺すとさっきと同じドロップアイテムが出た。
種類と数は固定なのかね?
さて、あと何回かモンスター狩ろうかな。
ゲーム内時間で2時間たった。ウォセと俺でコンビネーションを試したり。意外といいコンビだぜ、俺たち。レベル1ずつ上がった。剣術は2つ上がった。ウサギは7匹狩りました。
「ウォセ、町に戻ろうか。」
俺とウォセが歩き始める。
町に入るときにウォセが問題になった。
町に入ろうとすると、入口にあった番所(こんなところも和風なんだ)から身長くらいの棒を持った役人が飛び出してきた。
「こら!」
「はい?」
「この狼はお前の狼か?」
「そうですけど?」
「召喚したものかわからんが、首輪などのお前の眷属としてわかるものを付けないと町中で歩かせてはならん。返還するように!」
「あ、はい、すいません。」
NPCに迷惑をかけてはいけません。彼らは人間のように思考反応するのでNPCという呼称そのものが蔑称としてとらえられているらしい。そんなレベルなので異界から来た人が迷惑をかけると噂話のようにプレーヤーの扱いがだんだん悪くなるらしい。ほかの人が迷惑するから普通の人として接さないと。
ウォセを呪符帖に返す。
商店が並ぶ場所に入る。八咫に聞いた防具の店があるのはこのあたりだろう。えーっと、あったあった。
「・・・・防具の店、とりっく・おあ・とりーと・・・?」
頭が痛い。
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Name 酒呑童子 Race 鬼狼族
Job サモナー LV2
力 ・・・10
魔力 ・・・5
頑丈さ・・・5
速さ ・・・10
器用 ・・・5
振り分けポイント
・・・10
スキル
≪剣術lv4≫≪召喚術lv1≫≪ダッシュlv3≫≪スタミナアップlv3≫
≪攻撃察知lv1≫
Name ウォセ Race 灰色狼
LV2
力 ・・・12⇒15
魔力 ・・・3
頑丈さ・・・6⇒9
速さ ・・・15⇒18
器用 ・・・6
スキル
≪吠える≫≪咬みつく≫≪追跡≫≪敵位置察知≫
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ウォセ☆日記
(´・ω・`)<はじめまして、ウォセです よろしくお願いします
(´・ω・`)<初めて獲物を捕りました ご主人に褒められてうれしかったので
(´・ω・`)<すが、ご主人は複雑そうな顔をしてました