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DOGS OF SUMMONS~犬好きの、犬好きによる、犬のための召喚術~  作者: よしお
第一章 ヴァーチャルリアリティーロールプレイングゲーム
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第1話 合犬奇犬(合縁奇縁)

神社の境内に俺はいる。ここがスタート地点らしい。初期は皮の鎧一式に片手剣か。所持金は1000ゴールドと薬草5個

そういえば、スタート地点から出たところで友人二人が待っているらしい。某稲荷大社のように多くの朱色の鳥居が並ぶ道を抜けると数人の武者が立っていた。

「杉山と渡辺か?」

「横山か、来たな!」

「てか、潔く厨二だなぁ。」

「え、あかんかった?」

「いやいいよ」

ほなら笑うなよ。

二人は人間の武者姿。武器は槍と弓らしい。槍の杉山がタマフサ、弓の渡辺が八咫(ヤタ)だな。

「あーっと酒呑童子は剣?刀狙いの剣客プレイか?」

「いや、召喚士プレイ!」

「犬か?」

「犬だろうね」

「「狂犬病野郎」」

「人を病気みたいに・・・。ってこの外見だと洒落にならん!」

「「あはは」」

こいつらは・・・。まあええか。

「ところで訓練所とかはどこにあんの?」

「剣はここから東に行ったところに道場がある。魔術系は西だったかな。」

「ん~先に西にいこかな」

「じゃあここで解散しようか。フレンド登録しようぜ。」

そして二人とフレンド登録した。そのあといろいろ注意されて二人はこっちでできた友人を待たせているとかで馬を呼び出して(アイテムらしい)去っていった。真正面に見える町の大通りを馬に乗って去っていく後姿が若干かっこ良く見えた気がした。




西に進むと「鎮護流召喚術」って書いてある屋敷を発見。入ると兵士のような人が飛んできた。

「貴様何をやっている!」

「いや、召喚術を学ぼうと・・・」

「悪いが今は道場主が留守だ。また来てもらおう。」

そういうと門の外に押し出された。

・・・えぇ~。留守ならしょうがない・・・のか?

しょうがない、このあたりをぶらつくか。



古道具屋や魔術道具屋を巡っているうちに民家の中に一軒「陰陽流(おんみょうりゅう)召喚士 眉山皐月」って看板を出している家を発見した。

面白そうなので入ってみると袴の浪人のような青年が刀の型稽古をしていた。

基本抜刀術の型らしい。あ、型が終わるみたい。

「ふぅ~。」

「すいません。」

「うわっ!」

「ごめんなさい、驚かしてしまったみたいで。」

「あぁ、いえいえ、こちらこそ気が付かなかったでござる。で、なんの御用でござろう?」

「あ、召喚法を教えていただければと。」

「あぁ、拙者できないので担当呼ぶでござる。少々お待ちいただけるだろうか?サツキ殿ぉぉぉぉおおお!門弟志願者でござるぅぅぅうう!」

どたどたと道場の奥に走っていったが、あっちが素なのか?稽古の時と雰囲気が全然違うのにびっくりした。道場に上がって待ってよう。



「どうもお待たせしました。」

奥から出てきたのは狩衣の男。もっと言うなら美青年である。目の前に座った。

剣の錆にしたい。はっ!

「いきなりすいません。酒呑童子と申します。召喚法をお教え願えたらと思いましてお尋ねしたんです。」

「そうですか、私はこの店の主で眉山(びざん)皐月(サツキ)と申します。基礎からでしょうか?」

「はい、この世界にはさっき来たので。」

NPCのAIが異常に高いこのゲームではプレーヤーは異世界人という扱いらしい。

「そうですか。うちの店では呪符帖に封印された使い魔、陰陽流にいえば式神を買っていただき、使っていただきます。召喚の際に魔力を消費しますが、そこからは消費しません。呪符帖には倒した怪物や野獣が封印されます。一体倒して封印されるものとされないものがあります。呪符帖はお持ちですか?」

「いえ、持ってません。お高いですか?」

「初級なら100金ですね。登録できるのは30体です。」

うむ、所持金1000ゴールドだから買えるな。

「じゃぁ、一つください。それと狼のような式神はいますか?」

「いますよ。一番低級の灰色狼という種類です。300金になります。」

「狼ください」

「わかりました。」

奥の棚から和装本のようなものを出してきて座る。床に呪符帖を置き、右手を当てると左手で作った刀印を口にあて何かを唱えると刀印で払うような仕草をした。それを俺に渡した。

「これで完了です。召喚したいときは魔力を流してください。一度流すとあなただけしか使えなくなるのでもう追加はできませんよ。その時に最初は「我呼ぶは我に使えし者」と唱え、本に入っている名前を言ってください。名前を付けてあげると本が鞄の中だろうが名前を付けるだけで呼び出せるようになります。最初に呼び出すときに左手に入れ墨が入るので魔力はそこに流してください」

「わかりました。あと、剣術も習いたいんですが、先ほどの方を紹介していただけませんか?」

「少々お待ちを。心太殿ー!」

奥から出てきた浪人風の男は心太はまだ修行中ってことで断られた。ただ、師匠が町を出て5里ほどのところに入口がある森にいるらしいのでそっちに行けと言われた。腰の袋に本をしまうと

お礼を言いつつ店を出ると走って町を出た。



町を抜け、5里走った。モンスターでないでやんの。スキルが上がったと音声が流れた。

「えーっと本を出してと、我呼ぶは我に仕えし者灰色狼!」

地面に丸に五芒星が浮かぶと灰色の狼が現れた。

「かわええのう!よろしくね、俺が君の主人の酒呑童子だよ!」

狼は一声吠えると俺の周りを一周周り、目の前にお座りをした。

「君の名前は今日からウォセにするよ。」

頭をなでるとウォセの名のとおり大きな声で吠えた。



△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△

Name 酒呑童子 Race 鬼狼族

Job サモナー  LV1


力  ・・・10

魔力 ・・・5 

頑丈さ・・・5

速さ ・・・10

器用 ・・・5


スキル

≪剣術lv1≫≪召喚術lv1≫≪ダッシュlv1⇒3≫≪スタミナアップlv1⇒3≫

≪攻撃察知lv1≫




Name ウォセ  Race 灰色狼

LV1


力  ・・・12

魔力 ・・・3 

頑丈さ・・・6

速さ ・・・15

器用 ・・・6


スキル

≪吠える≫≪咬みつく≫≪追跡≫≪敵位置察知≫


▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽

週一更新です。予定は未定ですが。

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