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あなたの

作者: 矢光翼
掲載日:2015/06/23

 書きました。

 何もないのに押されてる感覚。猛暑。

 何もないのに絞められてる感覚。極寒。

 何もないのにとても暑い。死に際。

 何もないのにとても寒い。死に際。


 あの日私は暑さに押されてあなたと一緒に帰ったわ。あなたは私の手を取った。ひんやりとしたあなたの手は今でも思い出せるぐらいに気持ちよかったの。

 冬の寒さに絞められてぶるぶる震える私をあなたは優しく包み込んだわ。ストーブなんかより、お母さんが出してくれるコーンスープより暖かかったことを覚えてる。

 なのになぜ、あなたは私に別れを告げるの?

 手が触れあって心が触れて、気持ちが通じ始めたはず。

 通じ続けて季節を越えて、二度目の夏に、あなたは暑さに押されたの?

 触れた心が振れてしまったの?もう私に、触れてはくれないの?

「ひと夏の過ちだったんだ」


 あなたが消えて初めての冬。寒さに絞めつけられながら、私は暑さを感じてる。

 最後脳裏に浮かぶのは、茹だる暑さに寒さを感じるあなたの顔。


 ありがとうございました。

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