ファン感謝デー前
茘枝@九犬十愛 @redlitchi99 1日前
神の人に生で会える楽しみが、暗黒に。
なんつー、ムチャブリ!!
やっぱシネ、クソアニキ!
茘枝@九犬十愛 @redlitchi99 30分前
神の人のサイン入りハンカチ、宝物にしよ。
これは、ファッションショーのひとコマです。
制服対決、衣装提供店にクソワロタw
pic.twippo.com/g9Jw5pxu
「ホームがあともう一試合あれば、ぜったい、羽角を買えたのにっ。誰だよ、あんな日程決めたの!」
「誰も何も、ちゃんと半分ホームだったぞ」
「うるさい紀藤。理屈じゃないの。俺は離れるのがかなしいって話をしてるんだよ」
羽角に抱きついたままの神前は、顔だけふり返って抗議する。
紀藤はあきれ顔でハイハイと応じてみせた。
まだ、スタジアムが開場になる前の、ファン感謝デー当日。
いつもは戦いに臨む緊張感があるドレッシングルームも、集まりかけの選手たちがロッカーに吊るされたファッションショー企画用のコーディネイトについて勝敗予想をするなど、なごやかな雰囲気に包まれている。
実行委員長である紀藤につき合って午前九時には家を出てきた神前は、羽角のすがたを見るなり駆け寄った。
選手の契約期間は、翌年の一月いっぱいだが、ファン感の終了とともにチームは完全なオフへと突入する。
なので、もはや退団が決定的な羽角がファルケンの選手として活動をともにするのは、これが最後のはずだった。
「ゴメン、羽角。俺、おまえのこと大事にするって約束したのに……!」
「いや、してもらいましたよ。オレがここの人に惜しんでもらえるの、全部、神前さんのおかげだもん」
小首をかしげて羽角がにこっと微笑むと、長い睫毛の下でくるりと光がおどる。
「か、かわいい、羽角……くそう。こうなったら、愛車売っ払って、俺が買ってやるっ」
「こら。ヘンタイ発言をかますんじゃない」
「だって。ただで回収するとか、横暴だ!」
「ただで借りてたのは、こっちだっての」
むう、と頬をふくらませた神前がにらむ。
紀藤は、愛用のタブレット端末を手にしたまま、こちらもじろじろと神前を見返した。
「……何だよ。まだ、文句があるわけ?」
「いや。どうやら、本気で別れをかなしんでるみたいだな、とおもっただけ」
「ハア? 本気に決まってんだろ!」
即座に紀藤に向きなおるところまで、たしかに本気で怒っているようにしか見えない。
「こないだ、羽角の移籍金の件を話したとき、おまえ、しょうがないなって言ったぜ?」
「そ、そそそ、それはっ!」
とたんに蒼くなった神前を見る紀藤の目は、話していないことまでも見通していそうだ。
が、紀藤は、まあいい、と笑っただけでそれ以上は追求してこなかった。




