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作戦名はKFJ!  作者: 十七夜
第41節 (H)
80/97

大賞イラスト効果

  茘枝@九犬十愛 @redlitchi99 11月16日

 すげー! スタジアム中、人人人!

 これってさ、女帝効果じゃなく、神の人効果だよね?

 ぜったいそうだよね?

 でも、女子の腐とヲタ率が高いのだけは、間違いないww


  茘枝@九犬十愛 @redlitchi99 11月16日

 あわやプレスキックでハットトリックとか!

 神の人ってば、マジ神!

 コーナーキックからのゴールって何ワザ!?

 遠すぎてよく見えなかったのが、残念…





「何これ、……動員?」


スタジアムに到着して、スタンドへのあいさつと芝のチェックのためにピッチへと出ようとした神前は、階段の途中でおもわず足を止めてしまった。

追い抜きざまに、紀藤がふっと笑いをもらす。


「おまえの、ツイぽの書き込みのせいだろ」

「え……うそ。たった、それだけで?」


こんなに人が集まったのかと、普段なら誰も寄りつかない二階席の隅にまで人影のあるバックスタンドを神前は信じれないおもいで見渡した。

ざわつきの声からしていつもよりあきらかに大きく、こんなお祭のような雰囲気は、1部で優勝争いをしていた二〇〇八年シーズン以来ではないかとおもう。


「それだけでもないが──おまえのツイぽのフォロワー、今どのくらいか知ってるか?」

「え? 前に、紀藤が千人ぐらい居るって言ってたから、それならって書き込んでみたんだけど」


リングのある左手で、紀藤がメガネを押し上げた。


「十日くらい前の時点で、一万は越えてたな。今はもっと増えてるかも」

「なんでっ! 俺、何か目ェつけられるようなことやった?」


紀藤が二段ほど階段を降りてくる。


「…………おまえ、カン愛の二七巻、買ってねーのか。俺も読んじゃいないが、彩音が投稿ギャラリーの大賞イラスト指して、おまえが描いたやつだって言ってたぞ」

「えっ、えええ、やばい、ホントだ、十一月になってる。新刊買いに行くの忘れてた!」

「慌てるのはそこなのかよ……」

「イラスト? たしかにハガキは送ったよ。彩ちゃんが選手ならではの絵がいいとおもうってアドバイスくれたから、そんな感じで」


ゴールを決めた主人公視点、のつもりで祝福に寄ってくる仲間たちをハガキいっぱいに描いたのは夏の、まだ暑い盛りだった。

が、二六巻に載っていなかった時点で、ボツったのだとおもい、ほとんど記憶からも抹消されてしまっていた話だ。


「ペンネームなしで送って本名で載せてもらえって彩ちゃんは言ってたけど、それは恥ずかしいからって、ツイぽのアカウントで勘弁してもらったんだよ、たしか」


紀藤がなるほど、とうなずく。





裏話7

この話では短文投稿SNSを『ツイぽ』という名前にしてますが、これはとあるアニメから拝借しました。本家の名前を使うほど正しく書けてる自信がなかったもんで。

あと、2014シーズンの公式球はボールが変化しにくいと評判だったワールドカップの公式球と同じだそうで、プレスキックでゴールしまくるとか実はムリゲー。今年が冷夏だったのと同じぐらい、想定外でした。

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