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作戦名はKFJ!  作者: 十七夜
第39節 (A)
75/97

ロッカールームにて

  茘枝@九犬十愛 @redlitchi99 10月31日

 苺姫が、鷹キャプに走った!

 ファンレターで女帝ネタを振ったら、女帝ネタが返ってきたんだって。

 逢、ハス、には行かないの分かってたけど、意外なとこに伏兵w


  茘枝@九犬十愛 @redlitchi99 11月03日

 @realnegro_19 情報サンクスです!

 部活前に新刊買いにコンビニまで走りましたw

 ホントだ、あのPNは神の人のアカウントで間違いないです。

 イラスト得意なのも、カン愛ファンなのも知ってたけど、まさかww





「どうかしたわけ? みんな、変」


きれいなブルーのパーカーを着た羽角が、ロッカーに座ってスニーカーのひもを結んでいる逢坂のすねに、つま先でつつくような蹴りを入れる。


「とくにさ──」


いつもなら、ロッカーに最後まで居座って雑誌を見ていたりする紀藤の姿がとっくに消えていることが、分かりやすい異変だった。


「あの監督、選手交代はいつもタイミング早いけど、信頼してる守備の選手を前半の内に変えるって、よっぽど誤算だったんだ」


前節、対戦相手が3部落ちを目前にしたチームであったにも関わらず、昨シーズンから大崩れしないことで定評のあった守備が、前半だけで二失点を喫した。

優勝して気がゆるんだ、というには優勝決定直後の試合でも昇格プレーオフ進出圏内のチームを相手のホームで負かすなど、変わらぬ強さを見せつけていただけに、よけいに守備の崩壊は事件として映ったともいえる。


顔を上げて羽角を見つめていた逢坂は、表情を変えることなくそっと眸を伏せた。


「…………人間だから、完璧はないさ。上手くいかないこともある」

「言っとくけど、おまえも変やき。いつも、意味もなくへらへら笑ってばかりのくせに」

「そんなに、へらへらしてるか、俺は?」


苦笑する逢坂のすねを、もう一度蹴る。


「ごまかすな。オレのこと、やっぱりおまえも、レンタルやち、区別しちゅうが?」

「そうじゃない」


立ち上がった逢坂は、こわばった羽角の頬に大きな手のひらを当てた。


「──紀藤さんが、おまえに謝らなきゃって言ってたよ」


とたん、羽角の表情はよけいにこわばる。


「こわい、オレあの人に何かされんの?」

「させたことが無駄になったから、かな」


困った顔の微笑みを見て、羽角はあらかた悟ったと言わんばかりに、幾度かうなずいた。


「……無駄やないき。オレ、この何ヶ月かが、プロになっていちばん楽しかった」

「だよな。俺も、そうおもう」




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