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作戦名はKFJ!  作者: 十七夜
第34節 (H)
52/97

祝杯!

  茘枝@九犬十愛 @redlitchi99 9月28日

 クラスの子に誘われて、ひとりよかマシかといっしょに観戦行ったけど、もームリ!

 好きな選手以外は存在価値ナシってこと?

 相手にだって夢とか家族とかあるのに。

 何であんなぼろくそに言えんの、あいつら…





「九月二十一日、第33節の長崎戦にて、めでたく来季の1部復帰が決まりました」


手にしたグラスを目の高さまで上げて、神前は頬をほころばせた。


「昇格、おめでとー! かんぱーい」


四つのグラスがテーブルの中央でコツコツとぶつかり合う。


「神前、焼肉にカルピスってどうなんだ」

「カルピスじゃなくカルピスチューハイだってば。マコのウーロン茶の方がどうなんだ」

「……俺のも、ウーロンハイです」

「嘘つけ。それはウーロン茶だろ。おまえ、肉焼く係な。酒飲まない罰」


トングを隣に座る江野に押しつけ、紀藤がごく、と生ビールをのどに流した。


「逢坂も誘ったんだろ。相変わらず、つき合い悪いやつだな」

「うん。逢坂は先約がどうとか言ってたから、たぶん羽角と飲むんじゃないかな、寮で」

「若いやつらは家飲みってほんとなんだなー。つまんねーの」


生ビールのジョッキをテーブルに置いて、橘がどこか寂しげに笑う。


「俺たちって、逢坂たちじゃなく橘さん寄りな世代なのか? んなことないよな?」

「おまえいつも、ゆとり世代ってくくられてるの見たら文句言ってるくせに。橘さんの世代といっしょの方がうれしいんじゃないの」

「というか。羽角もいっしょに来ればいいだけなんじゃ。ただの飲み会でしょう、これ」

「そうだな。誰かさんは飲んでねーけどな」

「……炭酸は苦手なんです。ビールでないなら飲んでもいいですけど」

「なーんだ。それなら、カルピスチューハイいっしょに飲もう?」


結構です、と即座に断わられ、神前はしょんぼりと肩を落とした。

紀藤に炭酸入りであることを指摘されて、すぐに復活したが。


「羽角は、誘ったら喜んで来たかもしれないけどさ。逢坂は、まわりに迷惑がかかるとおもったのかも。羽角の返杯攻撃って、キラーパスより怖いんだよ」


主に守備的なポジションをこなす四人は、紅白戦などで対戦したときに幾度か、羽角の鋭い縦パスでやられた経験を共有する。


「返杯? たしかあいつ、高知出身だよな」


ポケットからスマートフォンを取り出した紀藤が、何やら調べだす。




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