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作戦名はKFJ!  作者: 十七夜
第31節 (A)
42/97

神前宅にて

  茘枝@九犬十愛 @redlitchi99 9月04日

 見れないとおもったら、苺姫てば私のアクセスブロックしてんだ!

 信じらんない!

 試合一緒に行かなかったら絶交? そこまでやる?

 カン愛画も見れない…





「直さん? どうしました? どこか痛いんですか? こないだの試合で、右足踏まれてましたよね、そこが──」

「ち、ちがう、ちがう、ちがう!」


われに返った神前は、逢坂の顔の前で両手をぶんぶん振った。


「ごめん。ぼーっとしてただけ」

「本当ですか。気分悪いなら言ってくださいね。俺たち帰りますから、無理しないで」


カウンター越しにキッチンから心配そうな顔でのぞき込まれ、神前は気分転換するべく大きく息を吸い込んだ。


「うーん、いいにおい。お客さんなのにふたりに料理作ってもらって、ごめんな」

「料理ってほどのものでもないですよ。ゆでるとか炒めるとかだけですから」

「そんなこと言うなら、オレ、薬味とか切っただけ。神前さん、ほんとに嫌いなものってない? 生姜とか青じそとかかけちゃいますよ。いい?」


リビングダイニングのテーブルには、神前の部屋にあるいちばん大きな白い器に盛られたカツオのタタキが見える。


「大丈夫。俺、激辛系くらいかな、苦手なのって。逢坂は?」

「俺は、食って死なないものなら何でも食います」


にっこりと笑った逢坂を、神前はおもわず凝視した。

羽角が嫌そうな顔をする。


「こいつ、U-19の大会でマレーシア行ったとき、あやしげな屋台の料理とかふつうに現地の人にもらって食ったりしてて。後でスタッフの人に、こっちまで怒られたんですよ」

「それは俺の背中にぴったり張りついて来て、いっしょに食わせてもらったからだろ?」

「べ、べつに食いたかったわけやないき!」

「そうだな。あれって今にしておもえば、はぐれたらひとりでホテルに帰れないもんだから意地でしがみついてたんだよな。そうと言えば、ちゃんと手をつないでやったのに」

「手なんか、頼まれてもつながんき!」


ぷっ、と吹き出した神前を見て、逢坂がほっとしたように微笑む。


「お腹、空いたでしょう。すぐ、持って行きますから座って待っててください」


言われて、神前は冷やしておいたナイアガラワインを取りにキッチンへと入った。





裏話3

欠点がままある物語(ほとんどサッカーしてない、とか)であることは承知しつつ、改良しかけて途方に暮れたのは、無駄におもえる描写に限ってことごとく伏線を張ってしまっているから。

なので、欠点を取り繕ってあえて力を入れた部分を消す、という選択はしないことにしました。まあこれはサッカー小説ではないのでね。

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