表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
作戦名はKFJ!  作者: 十七夜
第29節 (A)
33/97

神前・江野部屋

  茘枝@九犬十愛 @redlitchi99 8月24日

 苺姫の女帝ゴール記念画がハンパない件。

 いつもは成人した十条画とおもって見てるけど、今回のはもろ白孔雀様!ってかんじ。

 ただ、あんなリアル選手はいないっしょw

 夢見すぎww





「しっかし、よくここを同室にするよなー」


ホテルのツインルームで、窓際のひとりがけの椅子に座ってひじ掛けに頬杖をついた紀藤が、ふたつのベッドの上を交互に指さす。

翌日の愛媛戦に備えて彼らが前泊しているのは、松山市内にあるホテルだ。

ベッドに転がりながらテレビを見ていた神前が、窓際をふり向いた。


「何が。羽角と逢坂を同室にしといて、同室エピソードを作らせようって魂胆なんだろ」

「悪かったな。俺が韓国語なんて全然できないせいで、ヨンスがあんたと同室の方がいいって言ったん、……言ったんですよ」


いつもは羽角と同室のことが多い江野が、ベッドのふちに腰かけた姿勢で不本意そうな視線を紀藤に向ける。


「俺だって、韓国語はほとんど分かんないぜ。ケンチャナ、ケンチャナ、言っときゃ何とかなるんだ。あと、英語」

「英語も俺、分かんないんで」


眉間にしわを寄せた江野を見て、右に同じくとばかりに神前はへらっ、と笑ってみせた。


「逢坂ってすごいよなー。韓国人ともブラジル人とも、なんかふつうに話してるしさ」

「まあ、あいつのは、九割くらい度胸で、言ってることはほとんど日本語だけどな。──あ、きたぞ、佐賀戦」


紀藤が指さしたテレビのチャンネルは、1部の試合が行われた土曜の夜にあるサッカーのプロリーグ専門の速報番組に入っている。

いつも同室の紀藤と神前は、この番組をいっしょに見ることを前泊の習慣にしていた。


「うちがアウェーってことは、佐賀も今日はアウェーのはずだろ。ゴールを決めたってことは、遠征に行ってるってことか。めずらしいな、北海道なんていちばん遠いのに」


メガネを押し上げた紀藤を、ちらりと江野が見た。


「相手が最下位だからじゃないんですか」

「──ってことは、1部の今季、ホームとアウェーで戦術を使い分けてるから守備重視のアウェー戦にはいつもやつは帯同してない、って説なんだな、おまえの中では?」

「俺の中で、って何ですか」

「膝が悪くて毎試合は出られないとか、いろいろ噂があるらしいぞ。あいつがやたらとチームメイトに接触するのも、実は膝が痛くて寄りかかってるからだとか」


おどろいたように、江野が紀藤を見つめた。


「ほら、ゴールシーン来るぞ」


言われて、江野はテレビに視線を戻す。


「そんなことが、噂に……」




裏話2

ここでモデルにしたシュート、左右を逆にしてますが、とある南米選手がワールドカップで見せたものです。すげえ!と一発で選手の名前をおぼえました。

2014年、その選手が日本に移籍してくるなんて、これを書いてる最中には夢にもおもいませんでしたよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ