表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
伝記~月華伝~  作者:
4/5

第2幕 オウムの血

奏麗が家族をなくした日からもうすぐ2年。



今年4才の奏麗は見習い女官になるための試験を受ける。




彼女が受けるのは宮中において、王族の食事をつくる水刺間(スラッカン)という部所の試験。



彼女が受ける部所の候補は他にもあったが、水刺間をうけるのは、中でも料理の腕と、学問の才がずば抜けていたからだ。




水刺間の女官になるには、まず、女官見習いになれなければならない。



彼女たちに要求されるのは高い教養と料理の腕と膨大な知識。



知識は、料理のみならず、歴史なども求められる。



それらのことを頭の中で考えながら、奏麗が歩いていると最初の検査を行う場にきた。



そこには多くの女の子が集められていた。



検査は簡単。



オウムの生き血を腕に一滴落とし、それが流れなければいい。




広い部屋に尚宮(サングン)の声が響き、奏麗たち女官見習いの候補は真剣に耳を済ませた。




「ここでは、お前たちが処女であるかをしらべる。



女官とは王さまの女です。



よって、女官は処女でなくてはならない。




昔とある仙女が人間の男に恋をした。


だか、その男はその仙女を殺してしまった。



仙女の怨念はオウムとなり、今でもその男を見張っている。



それ以来、オウムの血は処女であるかないかを判断するのに用いられるようになった。


血が流れれば処女ではない。



よって女官にはなれぬ。」




次々と検査が終わり、奏麗もすんなり通過した。



検査を終えた子供たちが尚宮に連れられてやってきたのは





宮中。






ここから彼女たちの新しい生活が始まる。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ