土地改革の宣伝における「左」翼的な誤りを是正せよ (一九四八年二月十一日)
これは、毛沢東同志が中国共産党中央のために起草した党内指示である。
ここ数ヵ月間、多くの地方の通信社や新聞は、選択も分析もせずに、「左」翼的なあやまりの偏向をもった不健全な報道や文章をたくさんながしている。例をあげればつぎのとおりである。
一、貧農・雇農に依拠し、かたく中農と連合して、封建制度を消滅するという路線を宣伝するのではなく、貧農・雇農路線というものを孤立的に宣伝している。また、プロレタリア階級はすべての勤労人民、抑圧されている民族ブルジョア階級、知識人およびその他の愛国者(このなかには、土地改革に反対しない開明紳士もふくまれる)と連合して、帝国主義、封建主義、官僚資本主義の支配をくつがえし、中華人民共和国と人民民主政府をうちたてるのだ、ということを宣伝するのではなく、貧農・届農が天下を取り、天下をおさめるのだとか、民主政府は農民だけの政府だとか、民主政府は労働者と貧農・雇農の意見を聞くだけでよいとかいったことを孤立的に宣伝し、中農、独立勤労者、民族ブルジョア階級、知識人などについては、まったくふれていない。これは重大な原則的なあやまりである。ところが、われわれの通信社、新聞、あるいは放送局はこうした報道を発表している。また、各地の党委員会宣伝部は、こうしたあやまりについてなに一つ報告してこない。こうした宣伝は、ここ数ヵ月間、普遍的とはいえないまでも、かなり多く、これが正しい指導思想ででもあるかのように誤解される一種の雰囲気をつくりだしている。さらには、陝北放送局がある種の正しくないニュースを放送したため、それが中央の承認した見解だという誤解さえうまれている。
二、整党問題では、出身階級を無視することにも反対し、出身階級唯一論にも反対するという宣伝が、一部の地区ではそれほど十分におこなわれておらず、出身階級唯一論のあやまった宣伝さえおこなわれている。
三、土地改革の問題では、静観して動かないことにも反対し、せっかち病にも反対するという宣伝が、しっかりやられている地区も一部にあるが、多くの地区では、かえってせっかち病を助長しており、はてはせっかち病をたたえるようなものまで発表している。指導者と大衆との関係の問題では、命令主義にも反対し、追随主義にも反対するという宣伝に、注意をはらっている地区も一部にあるが、多くの地区では、「なんでも大衆のいうとおりにやる」といったことを強調して、大衆のなかのまちがった意見に追随するというあやまりをおかしている。ひどいばあいには、大衆の意見ではなくて、少数のもののあやまった意見にすぎないものまでも無批判にうけいれている。これは、党の指導的役割を否定し、追随主義を助長するものである。
四、商工業と労働運動の方針では、一部の解放区にみられる重大な「左」翼的偏向にたいして、これをほめあげるか、あるいは見すごしている。
要するに、この数ヵ月の宣伝活動は、戦争、土地改革、整党、生産、前線支援といった偉大な闘争を正しくつたえ、みちびいて、これらの闘争が偉大な成果をあげるうえにあずかって力があったし、また、それが宣伝活動のなかの主流であったということ、これはまず第一に認めなければならない点である。だが、一部のあやまりや欠点もやはり見のがすべきではない。その特徴は、左にいきすぎたことである。なかには、マルクス・レーニン主義の原則と立場にまったくそむき、中央の路線からまったくはずれているものもある。各中央局、中央分局とその宣伝部、新華社本社と各地の総局、および各地の新聞関係の同志たちが、マルクス・レーニン主義の原則と中央の路線にもとづいて、ここ数ヵ月の宣伝活動を点検し、成績をのばし、あやまりを是正し、それによって戦争、土地改革、整党、労働運動などの偉大な闘争の勝利、この反帝・反封建革命全体の勝利を保障するよう希望する。この点検は、各地の党委員会宣伝部と新華社本社が主要な責任をもち、その結果を自分の名義で政策的意義のある報告にまとめ、中央宣伝部に提出されたい。




