醜き怪人
私は日頃日記をつけており、日常をもとに創作しています。厳密には小説ではないですが読んでいただけたら幸いです。
誠実に立派な人間に為りたい。そう願って生きてきた。周りは未熟な幼い奴ばかりだという優越感を覚えてそれでも人を下に見てはいけないなんて理想を孕み高尚な身分を演じてきた。しかし、現実はどうだろうか。下に見た人間は曲がりくねった思考で社会に溶け込んでいる。正直に誠実にいる狐は情けない程真っ直ぐで社会から隔てた所にいる。求められていない透明人間であるのに、私ならもっと上の仕事があると盲信している。人を下に見るな、職は平等だなんて理想と求められた者たちへの尊敬の念と高き身分や上位の職への欲が併存している。恐ろしい矛盾を生み出した欲は人に住み憑いている。認められたいという欲求こそがこの異質な思考を産んだのだ。世は欲で溢れている。そんな歪な世界の住人は皆それぞれ狂った怪人なのだ。
これは私の初めての投稿作品です。最後まで読んで頂きありがとうございました。