90本目▲ (閲覧注意) 技術的特異点〜AIと囲碁と将棋とチェスについて〜 ※主に囲碁
【長文注意】短編ですが、10,000字を超える長文です。短時間では読み終わりませんのでご注意を。
(閲覧注意) 技術的特異点〜AIと囲碁と将棋とチェスについて〜 ※主に囲碁
著者:金殿玉楼
Nコード:N0115IA
形式:短編
現在評価:100pt以上
作品種別:知識系
【あらすじ(著者による)】
タイトルの通りです。
R15 史実 人工知能 AI 囲碁 将棋 チェス イラスト 絵画(※キーワード)
【筆者(鶴舞)によるコメント】
人工知能の発展は目覚ましいものがあります。
ボードゲームにおいても、それは同じです。
遡れば、1994年に、チェッカー(※チェスと同じ版を使って行うゲーム)で、人間に負けなくなりました。
※マリオン・ティンズリーという、45年間にわずか7敗しかしていないという不動チャンピオンと対戦し、6戦して全て引き分けました。その対戦結果を基に研究が進められ、2007年には『チェッカーは、互いに最善手を尽くすと、必ず引き分けになる』と言う論文が発表されています。
そして、その後は、チェスで、将棋で、とうとう囲碁でも、人間を上回る強さを示すようになります。
そうなると出てくるのが、AIを使った不正です。
数年前、将棋で大騒ぎになったのは覚えている人も多いでしょう。また、昨年は、海外のチェスの大会で、アナ○バイ○を使って不正をした疑惑も浮上し、使った物の特殊性と相まって、かなり騒ぎになりました。
でも、皆さん、これらの不正行為、疑問に感じたことはありませんか?
「見えもしないのに、なんでバレるんだろう?」って。
音がしたんじゃないか?
確かに、それで、アナ○バイ○の方は、説明が付きそうです。
しかし、将棋の方はどうでしょう?
実は、AIを使った不正は、見る人が見れば、すぐに見破れるのだそうです。
著者の『金殿玉楼』氏は、囲碁の有段者(※アマチュア)です。
趣味で囲碁を楽しんでいる金殿玉楼氏によると、最近はアマチュアの大会等でも、AIを使った不正に手を染める人間が後を絶たないとのこと。
本作では、そんな現状を踏まえ、AIと人間の関係について、考察を深めていきます。
なお、タイトルにいきなり『(閲覧注意)』と書いてありますが、注意しなければいけない内容は、ほとんどありません(※『アナ○バイ○』ぐらい?)。
また、全編を通して、「囲碁が好き!」というオーラを、凄まじいまでに強く出しているのが、最大の特徴です。
ただ、何でもそうですが、詳しい人、好きな人の書いた文章というのは、読者を引きつける物が多いです。
このエッセイも、その例に漏れず、囲碁に対してほとんど興味の無い私が読んで大変興味深いものでした。
そして、囲碁を中心にした伝統的なボードゲームのことばかり書いてあると思わせつつ、最後は普遍的な話題に集約されていきます。
この話の展開のさせ方にも、私は唸らされました。
長文ではありますが、決して難解ではありません。また、その内容の濃さも保証します。
長文であること、タイトルの『閲覧注意』の文字。これらを見て敬遠してしまった方。もし、いらっしゃいましたら、あなたは騙されています。是非ご一読を!
※残念ながら、筆者の『金殿玉楼』氏は、『なろう』を退会されてしまいました。本作も退会に伴い削除されております。




