89本目 子供が分かる言葉で授業をしてあげて下さい……。
子供が分かる言葉で授業をしてあげて下さい……。
著者:4-BU
Nコード:N4723GS
形式:短編
現在評価:500pt以上
作品種別:提言系
【あらすじ(著者による)】
今でもネットで見かける『手話VS口話』論争。
『口話』が重要なのは分かりますけど、『手話』は必要ないとか、『口話』だけで教育すべきと言った意見には賛成できません……。
そんな想いと、ちょっぴりの愚痴を書かせて頂きました。
日常 手話 口話 聴覚障害 聴覚支援学校 聾学校(※キーワード)
【筆者(鶴舞)によるコメント】
表題を見て、「学校で難解な言い回しを使うことを戒める話かな?」こう思った方がいらっしゃると思います。
残念ながら不正解です。
あらすじやキーワードを見ればわかりますが、本作は聴覚に障害を持つお子さんたちに対する教育についてのお話です。
さて、聴覚に障害を持っていらっしゃる方の意思疎通手段として、一般的に手話が行われている事を多くの方はご存知でしょう。
聴覚に障害が無い方への手話教育も行われるようになりましたし、メディアで目にする機会も多いはずです。
しかし、一昔前は、手話よりも珍重されていた手段がありました。それが『口話』です。
『口話』とは、簡単に言えば、口の形や舌の動きを見て真似することで、聴覚に障害がある人が、口で会話できるようにする技法です(※『聞き取る(?)』ときは読唇術のようなことをする)。
現在でも、手話と併用しながら口話を行っているケースは多くあります。ただし、あくまで手話がメインで、口話はサブ的な扱いをされているものと、私は認識しておりました。
ちなみに、口話のスキルを取得すると、(相手の口がしっかり見えていれば)聴覚に障害の無い方とも会話することが可能になります。
「なんだ! 良いことずくめじゃん!」こう考える方もいらっしゃることでしょう。
先ほども書きましたが、実際、一昔前は、手話教育よりも口話教育を尊重する風潮が強かったようです。
ところが、今は、口話ではなく手話が主たる地位を占めています。
それはなぜでしょうか?
その解答はエッセイの中にあります。
読み終わった後、あなたはタイトルに込められた真の意味を知ることになります。
そして、その意味の重大さに、きっと戦慄することでしょう。




