86本目 戦国時代で可能なチート覚書
戦国時代で可能なチート覚書
著者:上里来生
Nコード:N9181DQ
形式:連載作品※更新停止中(全10部分)
現在評価:1,000pt以上
作品種別:知識系
【あらすじ(著者による)】
戦国モノが最近増えてきたので、その際の知識チートを用いた場合の技術検証です。
戦国 チート 内政 知識チート 現代知識 ミリタリー(※キーワード)
【筆者(鶴舞)によるコメント】
以前に別のところでも書いたことがありますが、私は、逆行転生による歴史作品が大好きです。
逆行転生者が、現代の知識を用いて、富国強兵を図り、起こるはずだった悲劇を避け、栄光をつかむ。
何とも血湧き肉躍る展開ではありませんか!
その大好きな『逆行転生もの』ですが、読んでいて疑問を覚えるケースが、ちらほらあります。
「それ本当にできるの?」
こんな疑問です。
例えば『知識チート』の代表格の1つ『塩水選』(※籾を塩水につけて、優良な籾を選別する技法)。
海水が簡単に手に入る海岸部ならともかく、内陸部でそんなことって可能なの? 塩だって戦国時代には安くなかったはずだよね?
他にも色々ありますが、このような疑問が湧くと、物語を純粋に楽しめなくなってしまいます。
まあ、1つ2つなら我慢できるかもしれません。ても、そんな作品のほとんどは1つ見つけたら、次々に怪しい話が出てくるものです。そうなるともうダメです。
その後の対応は、栞を挟んで塩漬けにするか、そっと閉じてブクマを外すかぐらいです。
その時代に逆立ちしてもできそうもないことを次々と語られるなら、いっそのこと、神や宇宙人とかのせいにしてもらえた方が、まだ納得がいくのですが……。
前置きが長くなりましたが、本作は戦国時代に絞って、利用可能な技術について論じています。取り上げられているのは、銃火器、稲作、鉱山です。
これらについて、何ができて、何が難しいか、詳しく書かれています。
私は、これを読んで『頑張ればできる』ことが意外と多いのに驚くと同時に、さほど難しいとは感じていなかった技術の、利用条件の厳しさにも目を見張りました。
これから逆行転生ものを書こうと考えている方、必読ですよ。
ちなみに、取り上げられた技術は、以下のような基準で分類されているため、自作への導入も容易になっています。
A:知識さえあればできるもの
B:知識さえあればできるが、法制度、慣習などを解決する問題があるもの
C:知識さえあればできるが、地理的制限があるもの
D:ある程度の加工技術があれば当時の技術で実行可能なもの
E:転生、転移者の寿命内の技術開発で可能なもの
惜しむらくは、10話で更新が停止していることです。
更新が待ち望まれる作品です。