82本目 2061年のハレー彗星
2061年のハレー彗星
著者:jima
Nコード:N5080IA
形式:短編
現在評価:100pt未満
作品種別:日常系、体験系
【あらすじ(著者による)】
その昔、15歳の頃、私が夢見たこと。
月に一回はエッセイに挑戦する、と決めたのでその2回目となります。
ボンヤリしたことをボンヤリと書いています。よろしかったら読んでください。
青春 ほのぼの 中学生 ハレー彗星(※キーワード)
【筆者(鶴舞)によるコメント】
ハレー彗星をご存知でしょうか? 約75年に一度地球に接近する彗星で、前回は1986年に最接近を果たしました。
なお、過去には、彗星自体が不吉の前兆とされていました。
そのせいもあってか、1915年の接近時には、「毒ガスがばらまかれる」とか、「一時的に地球上の空気が彗星に全て持って行かれる(※1時間後に戻ってくる)」とか言ったデマが拡散し、自転車のチューブが爆売れした話もありました。
これは、ドラ○もんでも出てきましたので、知っている方は多いと思います。
ちなみに、1986年の接近時には、迷信も無く、75年に一度の天体ショーということで、大変に期待されていました。
ところが、ふたを開けてみれば、太陽と地球の位置関係が悪く、肉眼で観測することも困難なレベル。
大山鳴動して鼠一匹。直前の期待の大きさもあって、拍子抜けした人も多かったと記憶しています。
さて、著者の『jima』氏、丁度この当時、中学生でした。そして、ハレー彗星の最接近を、その冬に控えたある日、学校で「将来の夢を考えておくように」と言う課題が出ます。
その時、彼の頭には、ハレー彗星に関する1つの夢が思い浮かびました。
その『夢』、これぞ『夢』と呼ぶにふさわしい、何とも壮大な夢でした。
しかし、その『夢』、進路面談で聞かれる『将来の夢』=『目標とする進路』とは完全にかけ離れています。
私だったら、絶対に口には出せなかったでしょう。
でも、『jima』氏、親友(悪友?)の後押しもあって、何と、担任の先生との面談の席で、その夢を口に出してしまいます。
それを聞いた先生の反応や如何に?
私は、静かにではありますが、深く心を揺さぶられました。
体罰全盛、ソ連崩壊前 冷戦まっただ中の、当時の話だからこそ。余計にです。
来るべき日、その素敵な夢が現実のものとなることを、私は心より願ってやみません。