7本目 きゃっち☆あんど☆いーと
【閲覧注意】
普段食べないような野生生物等を調理し、食べる記述があります
きゃっち☆あんど☆いーと
著者:はくたく
Nコード:N0546BU
形式:連載作品 完結済(全52部分)
現在評価:2,000pt以上
作品種別:知識系、体験系
【あらすじ(著者による)】
若き日の俺は、野生の生き物、植物、キノコ……様々なものをとにかく採って食った。いや、今も食い続けているか……それはさておき、これはその作者の経験を綴った『青春(死語)の採食記録』である。けっこうキモイ物も食っているが、R15指定にはしてやらぬ。
山菜 釣り 採集 生物 グルメ 食べる 野生(※キーワード)
【筆者(鶴舞)によるコメント】
キャッチアンドリリースって言葉があります。
「釣りは魚との勝負。勝負が終われば逃がしてやる」って考え方ですよね。
私、この考え方が大っっっ嫌いです。だって、小学校の時に習いませんでしたか?『生き物で遊ぶな!』って。
以前、川辺を散歩していたら、小学生が釣りをしていました。その子は私の目の前でブルーギルを釣り上げました。
「ギルだ!」と叫んだ彼は、釣ったギルを踏みつけると、口を引きちぎって、無理矢理ルアーを外すと、そのまま川へ蹴り込んだのです。
よく見ると彼の周辺には、死んだギルが複数、ぷかぷかと浮いています。
私はその子怒鳴りつけました。
「命を粗末に扱うんじゃない!!」って。(※その後、学区の小学校にも通報してやりました!)
今考えても、この時のことは残念でなりません。
このエッセイの存在を知っていたらこう言っていたことでしょう。
「食べ物を粗末にするな!!」と。
実は筆者(鶴舞)は、味の探求に関しては、相当に好奇心が強い方です。ですから、料理屋に行って知らない食材がメニューにあると、必ず注文します。
また、『ゲテ食大全(北寺尾ゲンコツ堂:データハウス)』なんて本を愛読していることもあって、『なろう』でも昆虫食とかの記事が出ると、目の色を変えて食いついてしまいます(※もしかすると、「めっちゃ食いつかれて、どん引きだった」という方もいらっしゃるかも……)。
ただ、残念なことに、私、調理技術が今一なんです。
魚が上手に捌けないレベルですし、天ぷらもしたことがない。それでいて衛生観念は強いので、寄生虫とかが怖くて野生の動物を生で食すような真似は死ぬほど嫌です。
加工されて安心なことがわかっていれば、見た目なんかは気にせずに、節足動物だろうが環形動物だろうが何でも食べる自信があるのですが……。
ですから、野生のものをきちんと目利きし、処理して食べられる方って、無条件で尊敬しますし、羨望の的です。
と、いうことで、『なかなか食べられないものを、きちんと調理して食べる』、このエッセイは私にとってドストライクな作品なんです。
このエッセイで、著者の『はくたく』氏は、色々なものを食べていきます。しかも、ご本人のみならず、ご友人方にも同好の士が揃っていらっしゃる! 実に羨ましいw
目利きし、捌き、調理して、とても食べられそうに見えないモノが食材に変身していく。映像はありませんが、私には、文章からその様を容易に想像することができました。
※色々食べていますが、昆虫はスズメバチだけですので、昆虫が苦手な方もそこを跳ばせば大丈夫です。(本当か?)
それらは成功体験だけではありません。
怪しい(?)キノコを食べて体調を崩したり、食用サボテンを食べたら凄いことになったり、失敗談も多数掲載されています。そして、その失敗談も我々を楽しませてくれます。
※こういう時、当事者じゃないって素晴らしい!
失敗した時の対応がまたイイんです! そのあたりも含めて、ぜひご覧いただきたいところです。
なお、野の物を食べるときに注意すべき、寄生虫や毒キノコへの警告もきちんとなされており、素人さんにも安心な仕様となっています。
あなたも、これを読んで、新たな食の世界の扉を開いてはみませんか?