56本目▲ 無期懲役が10年で出所できる可能性は0です。
無期懲役が10年で出所できる可能性は0です。
著者:草根黙秘
Nコード:N1916HY
形式:短編
現在評価:100pt以上
作品種別:知識系
※著者退会のため、閲覧不能
【あらすじ(著者による)】
終身刑にも相対的終身刑と絶対的終身刑があります。
相対的終身刑というのが仮釈放のある終身刑・日本の無期懲役ですね。
絶対的終身刑というのが仮釈放のない終身刑のようです。
日本には終身刑制度がありませんが、外国などでは無期懲役にも仮釈放がある場合とない場合があるので無期懲役とは仮釈放のある刑ということでもないようです。
本編に書いていますが日本における無期懲役の仮釈放はほとんど認められることがないので実質終身刑のようなものかと考えます。
終身刑と無期懲役、その違いは漢字が違うだけですね。
刑の名前って難しいですね。
例えば執行猶予付き死刑判決って意味わかりますか?
R15 無期懲役 仮釈放(※キーワード)
【筆者(鶴舞)によるコメント】
著者の『草根黙秘』氏は、現在、『犯罪や刑務所』『介護・福祉』という2種類のエッセイを中心として活動されています。どちらの内容においても、大変含蓄に富んだ話題を提供してくださり、毎回、感心しながら拝見しております。
今回取り上げたのは、タイトルを見ればわかると思いますが、『犯罪や刑務所』に関するエッセイです。
このエッセイですが、読む前に、予備知識として、刑法について知っておくと、より読みが深まります。
実は、刑法第28条では、『(前略)無期刑については十年を経過した後、行政官庁の処分によって仮に釈放することができる。』と、規定されています。
この文字面を見ると、無期懲役で服役中の受刑者については、『10年間服役すれば、仮釈放される』と書いてあるように見えます(※私もそうだと思っていました)。
ところが、現実では、そううまくはいかないようです。
なぜ、法で規定されているのに、『無期懲役が10年で出所できる可能性は0』なのでしょうか?
答えはエッセイの中にあります。
刑の軽重を含めたその答えを読んで、私は深く納得しました。
追記:『草根黙秘』氏は、定期的に作品を消去しておられます。過去作で大変興味深い作品が多々あったのですが、既に、2022年10月以前の作品は残されておりません。本作は現在残っている最も古い作品です。いつ読めなくなっても不思議ではありませんので、読みたい方はお早めに。
追記②:どうやら著者は退会されたようです。残念ですが、本作を閲覧することはできなくなってしまいました(※その後、再度登録された模様ですが、作品は消えたままです)。




