41本目 ポチ士長
ポチ士長
著者:八田 若忠
Nコード:N8744DQ
形式:短編
現在評価:1,000pt以上
作品種別:体験系
【あらすじ(著者による)】
その昔、某北の大地にある自衛隊駐屯地で未曾有の危機が訪れた。
完全実話体験談
エッセイにしてやってください。
自衛隊 実話 犬 ヘタレ(※キーワード)
【筆者(鶴舞)によるコメント】
著者の『八田 若忠』氏は、高校卒業後、自衛隊に入隊し、北海道の某駐屯地に配属されることになります。
これは、その駐屯地にあった、燃料集積所での出来事を書いた話です。
燃料集積所は、あたりまえですが、可燃物が大量に保管されています。そんな危険物の宝庫を、生活空間の近くには置けません。そして、ひとたびテロなどの標的にもなれば、甚大な被害をもたらす施設です。
そのため、宿舎から離れた山中にありながら、24時間警備を欠かすわけにはいかず、常に6人の隊員が警備にあたる決まりになっていました。
新兵である八田氏が、初めて燃料集積所の当番になったとき、そこには7名の隊員がいたのです。
その7名目の隊員こそが、ポチ士長でした。
ネタバレになるので、さわりだけに留めますが、「流石ポチ士長だな」警備指令にこう言わしめる、ポチ士長の能力には、読んでいる私も驚かされました。
また、随所に出てくる八田氏の言動には、思わず口角を緩めること請け合いです。
そして、何度も読み返した、チューリップ畑のラストシーン。
読めばあなたの心にも、何かがじんわりと染み込んでくることでしょう。