30本目 そこそこ歴史に詳しいヨーロッパ人(笑)が、なろうテンプレを読んだ時の感覚を再現してみた【転生令嬢編】
そこそこ歴史に詳しいヨーロッパ人(笑)が、なろうテンプレを読んだ時の感覚を再現してみた【転生令嬢編】
著者:芋ノ助
Nコード:N6295HD
形式:短編
現在評価:1,000pt以上
作品種別:?
【あらすじ(著者による)】
名誉ある百姓大名家のお姫様、百姓お蝶は、十歳のある日、しがないイギリスの女学生だった前世を思い出す。そう、そこは前世で遊んだ乙女ゲームの世界、「合縁奇縁!Be my Samurai♥」であり、お蝶はそこでヒロインである巫女を虐める悪役姫様なのだ。 このままでは破滅フラグまっしぐら!故にお蝶は婚約者である次期天皇、そして他の攻略対象である将軍、武家の倅、公家の嫡男、住職見習いを避けようとするが、何故か逆に気に入られて?!しかも隠れキャラ、「忍者」がどうして…? 知識チートで無双する、異世界東洋戦国風ファンタジー! …という名のツッコミエッセイ
乙女ゲーム 悪役令嬢 コメディ テンプレ 外国人 和風…ってなんぞや 戦国…ってなんぞや 東洋…ってなんぞや マヨネーズ 醤油(※キーワード)
【筆者(鶴舞)によるコメント】
[私の名前はフランソワ。ミストケイファー公国の貴族、カーペンター公爵家の長女よ。
明日は、王家が主催して行われる舞踏会。でも、婚約者のカミーユ王子が何か企んでいるみたい。]
いきなりこんなことを書いてみましたが、皆さんは、この例文を読んでどう思いましたか?
違和感を覚えませんか?
実はこの例文、内容の巧拙はさておき、ヨーロッパの人が見たら、失笑ものなんです。
※どこに失笑するかは、後書きで解説します。
ヨーロッパ人が、ナーロッパ小説に覚える、その失笑ものの違和感。
それを、日本人に向けて、わかりやすいように実例としてぶっ放してくださったのが、こちらのエッセイです。
著者の『芋ノ助』氏は、日本に長期在住経験があり、日本語が堪能。そして、日本の歴史にも大変お詳しい方です。
そんな方が、わざと書いた、このエッセイ。是非とも皆さんも読んで、この強烈なジョークに笑っていただきたい(※一部の人は、もしかすると、恥ずかしさにのたうち回るかもしれませんが……)。そう願ってやみません。
※大丈夫だと思いますが、これはコメディです。くれぐれも本気になって怒り出さないようにお願いします!
解説
フランソワ(フランス語) ※一般的に男性名に使う
カミーユ(フランス語) ※一般的に女性名に使う
カーペンター(英語) 意味:大工
ミストケイファー(Mistkäfer)(ドイツ語) 意味:フンコロガシ
※フンコロガシ公国の、大工公爵ってどんなもんでしょう? そもそも公国の『王』様とか『王』子って何? しかも、男性名と女性名が逆転してるし……。更に言うなら、この世界の命名ルールって、いったい何語?
※まあ、異世界設定だったら、名前とか自由に付けてかまわないです。ジャガイモでもサンドイッチでも好きに出せばいいんです。でも、ある程度ルールを決めておいた方が、予想だにしない変なところで笑われたり、苦言を呈されたりしないとは思うんですけどね……。
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