26本目 庭の大穴
庭の大穴
著者:鍋之助
Nコード:N9600HW
形式:短編
現在評価:100pt未満
作品種別:日常系
【あらすじ(著者による)】
エッセイ。 鬱屈とした感情を抱えた私が生きていくための発見をする。
日常 私小説(※キーワード)
【筆者(鶴舞)によるコメント】
この読後感は何なのでしょうか……。
なぜだかわからなけれど、ものすごく気になったお話です。
具体的に何が書いてあるかと言えば、著者の『鍋之助』氏が、庭に穴を掘っただけの話です。
言ってしまえば、『たわいもない日常の出来事』。
側から見たら何のことはない体験記なんです。
けれど、私は、なぜかとても心を揺さぶられました。
初めて読んだ時は、まず流し読みし、なんか引っかかって、読み返し、さらにもう1回読みました。
計3回読みましたが、感情を上手く言葉にはできませんでした(※今になって読み返しても、言葉にするのが難しいです)。
上手く言葉にできていないものを紹介するのもどうかとは思うのですが、少なくとも、私は、読後に清涼感を覚えました。
著者が体験した事実と、その時に感じたことを書き連ねた。ですが、なぜか感情が揺さぶられる。
純文学的なエッセンスを多分に含んだ作品です。